【保存版】3Dプリンターでシーバスルアーを作る手順を全公開!
「市販ルアーもいいけど、もっと自分好みのアクションが出せたら…」
そう思ったことはありませんか?実は今、3Dプリンターを使って“完全自作ルアー”を作るアングラーが急増中です。
型取り不要で、パソコンからそのまま出力!それでいてちゃんと釣れる。そんな時代が来てます。今回は、実際に田中が行っている「型を使わない3Dプリントルアー作り」の手順をすべて公開します!
Contents
田中はなぜ3Dプリンターでシーバスルアーを作るのか?
市販ルアーも完成度は高いですが、釣れるとは限らないのが現実。
とくにシーバスはスレやすく、状況で使い分けるルアーが多いため、「もう少しこうだったら…」という不満が出てきます。
そこで活躍するのが3Dプリンター。
自分だけのルアーで差をつけられる ジョイントリップレスなどの特殊なルアーも作れる
ルアーが壊れても即複製できる
サイズやウェイトをミリ単位で調整できる
3Dプリンターでシーバスルアーを作るために必要な道具と環境
最低限必要なのはこの4つになります。
道具 | おすすめ例 | 備考 |
---|---|---|
3Dプリンター | Anycubic Kobra Neo(田中使用中) | 低価格・精度良好 |
フィラメント | PLAフィラメント | 加工しやすく扱いやすい |
設計ソフト | Fusion360(無料版あり) | STL出力可能ならOK |
サンドペーパーや重り等 | 市販の板鉛など | 微調整に必須 |
私はエニイキュービッグのコブラシリーズを愛用してます。マニュアルが英語ですが、心得があるので安いコブラのNEOシリーズにしました。※Amazonのタイムセールを狙えば2万前後で購入できます。
日本人の方はエンダーシリーズをよく使ってる感じです。
実際の制作ステップを紹介!
今回は適当にポッパーを作ってみたいと思います。販売は未定です(笑)
ステップ①:設計する
まずは設計ソフトでSTLファイルを作成。
こんな感じで、適当に設計しました。所要時間2分ぐらいです。今回は適当なので特にモチーフや思想などはないです。一応口の下にも突起を入れアメリカンオールドポッパー風にしました。
設計は難しそうですがTINKERDは図形の組み合わせでデザインはできるので子供でも作れます。あと気に入ったデザインやよく釣れるデザインは保存してサイズをミリ単位で調整したりもできます。
※田中はTINKERDを使用してます。一般的にはFUSION360が多いですが、ルアーを販売するとなると商用版が必要で費用が高いです。
ステップ②:出力する
設計が終わったらSTLデータをスライサー(例:Cura)で処理し、3Dプリンターで出力。※スライサーというソフトに通さないと印刷できません。ソフトは無料です。
ステップ④:フックアイ・ウェイトの取り付け
真鍮線やステンレス線でフックアイを作成
内部に板鉛やナットで重心調整
ステップ③:サンディング・塗装
出力した本体をサンドペーパーで整えて、必要に応じて塗装。ラッカースプレーやアクリル塗料でOK。仕上げにウレタンコートやエポキシを使うと長持ちします。
できました。完成です。今回はブログと動画用に作ったのでまだ塗装はしていません。設計通りな感じでもちろん寸法も同じです。このポッパーだと製作時間は設計込みでだいたい1時間30分程度です。このスピード感は型取りや削り出しでは再現できないですね。
3Dプリンターシーバスルアーはぶっちゃけ釣れるのか?
結論から言うと市販製品なみに釣れるルアーを作ることは簡単です。上のポッパーは特に何も考えずに作ったので使う気はないですが、よく売れてよく釣れたボラ棒を紹介します。
こういう感じで特に問題なく釣れます。160㎜のビッグシンペンになります。特に晩秋のランカー狙いで活躍してます。
アクションや実釣動画は上からどうぞ。けっこう好評で累計で約30本ほどメルカリショップで売ることができました。
3Dプリンターシーバスルアーよくある質問(Q&A)
Q. 設計が難しそう…初心者でも本当に作れるの?
A. 最初は市販ルアーの形をトレースしたり、ネットで配布されているSTLデータを使って練習するのがおすすめです。Fusion360などの設計ソフトは無料で使えるし、慣れてくれば形の調整も思いのままになります!
Q. PLAフィラメントって壊れないの?
A. PLAは一応強度が弱いと言われますが、実際の釣行レベルではほぼ問題ありません。仕上げにウレタンやエポキシでコーティングすれば耐久性も十分です。
上記記事で解説しています。
Q. リップ付きのルアーも作れる?
A. 可能です!リップ一体型で出力するか、後付けでアクリル板などを差し込む方法があります。アクションのチューニングも自由度が高いですよ。
リップ自体を設計して埋め込み型にして、3Dプリンターで出力して付け替えで使うことも十分できます。
Q. 出力後の調整ってどれくらい必要?
A. 削りや塗装、重心調整に少し手間はかかりますが、初回でも2〜3時間あれば十分1本仕上がります。
Q. フックやスプリットリングはどうやって取り付けるの?
A. 真鍮線などで“ワイヤースルー構造”にする方法が一般的です。ペンチとドリルがあれば対応可能で、意外と簡単に固定できます。私の場合は市販のエイト環でアイを作成しています。
Q. 家の中で3Dプリンター使っても臭くない?うるさくない?
A.独特の臭気があります、私は簡易的なドラフトを作成しています。動作音も静音モデルを選べば深夜の出力も可能です。