質問コーナー シーバス飛距離が釣果に結びつかない場合とレンジキープのコツについて
質問内容
はじめまして、楽しく拝見させて頂いてます!このような実戦に即した記事は、釣行前の予習(励みや課題)や釣行後の答え合わせに本当に重宝しています(*^^*)記事をスクショして、反復したり、、、バスフィッシング上がりのシーバス初めたばかりの素人でして、こちらで得させて貰った内容のスクショやメモで私の携帯はまさに教科書のようです(^_^;)
さて、本題なのですがシーバスをはじめ海を相手にすると何より飛距離が重要だとは実体験でも嫌というほど感じております。しかしながら、飛距離=釣果になかなか結びつかず、バイブレーションのカウントダウンでの底の取り方や特にシンペンではどのレンジを巻いているのか全くイメージがわきません。
必然的に根掛かりも、、、
バスフィッシングではルアーが目で見えていたり、そもそもの飛距離が知れているのでライトタックルで地形を把握しつつウィードを交わしながらスレたバスを底から釣っていくといった釣りをしていました。
脱線してしまいましたがレンジキープのアドバイス(流れや風がある中でのもの)を頂ければ幸いです。長々とすみません(((^^;)
比田さんより
以下回答
どうも、そういっていただけると幸いです。これからもいろいろ更新していくのでお楽しみください。さて回答なのですが・・・
- 飛距離=釣果に結びつかない場合の対処法
確かに海は広くシーバスポイントもだいたい広い場所なので飛ばすのは何となく重要なのはわかると思いますが・・・
- やっぱりシーバスは近くにいるのでそこまで飛距離は関係なかったりする
こういった場合がほとんどなのです、特に夜間だとより岸近くまでくるので河口のシャローだと水深50cm程度でも普通にランカーもいたりします。なのでこういった近くにいるシーバスを狙うのが実はシーバスを釣るコツになります。
なので今釣行しているポイントは実はシーバスが近くに居着いている場合が多いところなのかもしれません。
なのでまずは飛距離が30m以内でシーバスが居着きそうな場所とか、シーバスがバイトしてきた場所を中心にランガンしたり、どういったタイミングならシーバスが居着ているのかなどを考察したほうが良いです。
サーフとか沖堤防、磯などの大場所でも実際釣れる時は手前にシーバスとベイトがセットでいたりすることが多いので注意しましょう。
特にシーバスはベイトとセットで活性が高いと分かりやすくボイルすることがほとんどです。沖の方でベイトが跳ねたりナブラが出てもその原因がシーバスでないことが多いので注意。その代わり沖でボイルしているとシーバスなのでそういったときは飛ばす必要が出てきますね。
- バイブレーションのカウントダウンでの底の取り方や特にシンペンではどのレンジを巻いているのか全くイメージがわきません
次はレンジキープのコツですが、これはルアーのウェイトによって大きく異なるので実はかなり難しいです。例えば28gの鉄板バイブとかだとゆっくり巻けばすぐにルアーが沈んでしまうのでレンジキープできないですし、10g程度のシンペンだとすぐに浮いてきてしまって表層しかトレースできてないことがほとんどです。
注意して欲しいのが、PEラインを使うとラインが浮いて水中では図のように角度がついているときがあります。
こうなってしまうとレンジキープしてもルアーの軌道は上を向いて上がってくるだけなのですぐに水面近くまで浮上してしまいます。
特に飛距離を出せば出すほど水中でPEラインが浮き上がってくるので軽いルアーではレンジキープできなくなります。なので・・・
- なるべく細いラインを使う(PEラインが太いと浮き上がってレンジキープしにくい)
- 風が強い時は重めのシンペンやバイブレーションを使う
などの工夫が必要になってきます。さらにどのぐらいのスピードで巻けばちょうど浮き上がらず沈まずをしっかりルアーごとに把握する必要が絶対にあります。
例えば私の使っているシンペンだと・・・
がありますが・・・
- スタッガリングスイマーだとロッドを立てて止まるぐらいのデッドスローリトリーブでちょうど沈まず浮かず
- スライドアサシンだとかなりロッドを立てて結構スローに巻くと浮かず沈まず
こういった感じです。これは何度も使ってコツをつかまないと分からないので注意しましょう。特に風があったり波が高いとスライドアサシンでもキープし続けて巻くのは難しくなってくるのでもっと重いドリフトペンシルを使ったりもします。
※・・・この上のリーリングの目安は私のタックルの10fディアルーナ、1m巻きエクスセンスCL4、PE1,2パワープロZでの目安です。もしベイトロッドのディアルーナを使う時はラインもナイロン4号でロッドが短いので早く巻きます。なので比田さんのお使いのタックルでちょうどよい目安のスピードがあるので調整してください。
明るい常夜灯や昼間に釣りに行って手持ちのルアーをちょい投げしてロッドでルアーを動かして沈むスピードと浮くスピードを把握して次にリーリングでそのスピードに合わせて練習するとうまくいくと思います。
さらに流れや風が強いともっと遅く巻いて風や流れの浮き上がりに帳尻を合わせるのが重要です。
- バス上がりのシーバスアングラーに対する注意点
私もバス上がりで、よく自作のスモールラバージグでコメントのように釣ってましたね。懐かしいです笑 バス上がりのシーバスアングラーは結構多いですが、注意点があって・・・
- サイトが通用しないので注意
ブラックバスはサイトでフィネスの釣りをすれば坊主になりにくいのですが、このサイト自体がシーバスには全く通用しないのでシーバスの活性が低く沈まれると完全に気配がなくなります。さらに背中が黒く水面からみると完ぺきに保護色になっていて見えづらく、さらに活性が高くないと絶対に浮いてこないので視覚上でシーバスをとらえるのはものすごく難しいです。
こうなると何をしていいのか分からないというかどうやったら釣れるのか分からない状態になってしまいます。なので慣れないうちは移動してボイルうちとかをやった方が釣れると思います。さらに・・・
- シーバスが普通に居ないときも多いので注意
ブラックバスはとりあえず野池やリザーバーにいけばいますが、シーバスはベイトがいないとすぐに回遊してしまいますので河口やベイエリアにいってもいない時が多いです。実際はいるのですが、シーバスの数が回遊で移動して少ないとどこに居着いているのか分からずにさらにポイント自体が広すぎて効率が恐ろしく悪くなってしまいます。
こうなると釣れないので慣れないうちはネットや釣具屋でシーバスがよく釣れているポイントを調べて釣行しましょう。
- とりあえずシーバスを見つけてもルアーのアピール力は下げる
これも重要でブラックバスはアメリカの気質かどうかわからないですが好戦的で興味津々でルアーによってきて威嚇バイトなどもしますが・・・
シーバスのその逆で図体の割に臆病で気が弱く神経質なのでスレだすと恐ろしく敏感になってちょっとしたミスでも食わなくなってしまいます。
なので活性が高くボイルしているときでもなるべく夜間なら地味なカラーの細いミノーを使うとか、それでも食わないなら細いシンペンで、さらにそれでもだめならワームにするとかこういった工夫が重要です。
- ブラックバスのフィネスの釣り方がシーバスだとシンペンやワームのドリフトやスローリトリーブに該当
これを意識するといいかもしれませんね。シーバスはフィネスの釣りが全然未発達なのでスレすぎ低活性で本気の食わせが必要な時に苦労します。