【改訂版】イナッコパターン攻略やルアー選びのコツ
今回は「シーバス イナッコパターン攻略」をお送ります。シーバスの主なベイトであるイナッコパターンを攻略できないとなかなか河口で釣果を上げる事ができません。今回は実践的な内容でイナッコパターン攻略をお送りします。
Contents
イナッコパターンについて知ってきたい予備知識!
■ イナッコは「季節に左右されない」万能なベイト
イナッコは水温変化や多少の汚れた水にも強いため、都市型河川や自然河川を問わず、通年で河口・河川に生息しています。
これはつまり、コノシロやイワシのような季節回遊に依存せずに狙えるベイトということ。そのため、イナッコを軸にしたパターンを習得すれば、年間通して安定した釣果が見込めます。
■ 河口の規模は関係なし!どこにでもいるのがイナッコ
河川やベイエリアの規模の大小にかかわらず、小規模河川や港湾部の河口でもイナッコは確認されることが多いです。この汎用性の高さは、シーバス狙いの大きなアドバンテージとなります。
- 同じサイズのイナッコが固まって回遊するのは覚えておこう
■ サイズを揃えるとルアーがハマる
イナッコの群れはある程度同サイズの個体でまとまって回遊している傾向があります。
シーバスも、そのサイズ感に合わせて捕食しているため、ルアーサイズをベイトに合わせると反応が一気に良くなるケースが多々あります。
イナッコの水中映像をdeeperで撮影してみた
こちらはキャストできる魚探deeperで撮影した河川内のイナッコとシーバスの水中ソナー画面です。上述の説明通り紫のイナッコに対して黄色のシーバスがボトム近辺でステイしていますね。
こういった感じで河川や河口でイナッコとセットでシーバスがいる場合が多いです。かなり重要な映像なのでしっかり脳裏に刻み込みましょう。
イナッコパターンの釣り方の要点について
- 捕食されている場所に注目してその近辺を重点的に攻めよう
例えば、橋脚の明暗の境でイナッコが捕食されてる場合はドリフトさせて明暗に送り込むといったようにイナッコの動きを模してルアーを操作するとより深いバイトが得られます。
特定の群れを追い掛け回しているような場合はちゃんとボイルがでる場所にルアーをトレースさせるといったふうにです。
シーバスが定位している場合はしっかりその場所を見極めてルアーを通す、シーバスが群れを追っている状況では群れを探すといった具合です。
サイズ的に50cm以下のシーバスは追い掛け回すパターンでそれ以上のスズキ、ランカークラスは定位して流されてくるイナッコを襲う感じです。
・水中の根
・明暗部
・カケアガリ
・流れのヨレ
上記のような場所にシーバスが着きその付近を通ったイナッコを襲うというパターンが多いのでこれらのストラクチャーは念入りに探る必要があります。
- 夜間はドリフト、昼間はリアクションのみでOK
夜間のイナッコは比較的動きが緩慢で鈍いので動きの面でマッチザベイトさせるためにドリフトやスローリトリーブのスロー系のルアー操作を心掛けましょう。
昼間はイナッコの動きが速いのでバイブレーション早巻きやミノーのジャーキングでテンポよく釣るのが有効です。
ドリフトはナチュラルに攻めれる分手返しが悪いのである程度イナッコとシーバスの位置を把握していないと効率が悪く、リアクション系はテンポが良いのですがその分非常にスレやすいのでミスると食わなくなる場合もあります。
濁りが入ったり風があると昼間でもシンペンのデッドスローやドリフトでも食う事があるので反応が悪い時は試すようにしましょう。
イナッコパターンに適したルアーの解説 10㎝が基本!
- 10cm前後のルアーサイズから反応を見つつルアーサイズをこまめに変更が基本
基本的にはイナッコのサイズにルアーを合わせましょう。ルアーサイズは10cm~12cm前後が基本となります。
春先のハク(イナッコより小さいボラ)を捕食している際はマイクロベイトのパターンで小さいルアーを使用します。
バイトがあればそのまま釣り続けてOKですが、徐々にバイトがなくなってきた場合やそもそもバイトしない状態の場合はルアーサイズを極端に落とす、上げるといった変更が有効な場合が多いです。
これはシーバスがイナッコの群れの大きい奴や、小さい奴を選り好みして捕食している事があるからだと思っています。なるべく早くルアーチェンジしてアタリルアーを探さないとスレだすので注意してください。
- イナッコパターンではフローティング、シンキングミノーが主力!
基本的に河口のイナッコパターンではフローティングミノーのみで釣る事ができます。夜間でやや荒れた天候ならシンペンより使いやすいので風の強さが4mを超えると使用するようにしましょう。
朝夕まずめ時はフラッシングさせつつジャーキングを織り交ぜた早巻きなどでテンポよく探るのも有効です。
サイズは大型のシーバスを意識したいなら120~140mm程度で安定させたいなら80~100mmでローテーションさせるとよいですね。
深夜の浅い河口や河川の場合はリップレスミノーが主力になります。こちらも上のようにサイズ感を合わせて使っていきましょう。
- ナイトゲームのイナッコパターンではシンキングペンシルも熱い!
サイズが10cm程度のやや重めで寸胴のシンペンがハマりやすいです。ミノーと違い任意にレンジを変更できる、スラロームなのでスレに強いなどの理由で私はよく使用します。
イナッコのとシーバスの距離を考えつつドリフトでスローにアピールするのが基本的な使い方です。
夏場~秋は表層のドリフトを意識して冬場はボトムから中層付近のドリフトという風に季節ごとに流すレンジを決めておくのも有効です。大型狙い一択なら中層~ボトム付近に重点を絞って丁寧に流しましょう。
- デイゲームや朝夕のイナッコパターンではバイブレーションがおすすめ
デイゲームや朝夕まずめに使用するのがおススメです。ウェイト14ggを起点に根がかりしないようにウェイト調整しましょう。
使用法は至って簡単でロッドを立てて早巻きするだけです。イナッコの群れに対してシーバスの群れも入っていて追い詰めているような状況でハマりやすいです。
速く探れるので大規模河口の目星のないシャロー帯や、広大な干潟などでも使用できます。
デイゲームや朝まずめ時はホロ系であればイワシカラーなども十分に釣れるのでとにかく光っているかどうかだけを意識してカラーローテーションしましょう。
実はイナッコパターンはどのルアーも釣れる、迷わないように注意!
- イナッコパターンは基本的にどのルアーでも釣れます!!!
なので当たりパターンを掴むまでが難しいです、この当たりパターンを掴むまでに時間がかかってしまうどんどんルアーにすれてくるので見切られてしまい釣れません。
なので4種類程度釣り方を用意しておいてローテーションして様子を見るのが一番釣りやすいと思います。
例えば・・・
1:ミノーのジャーキング
2:シンペンのドリフト
3:バイブレーションのリフト&フォール
4:ビッグベイトのドリフト
1~4程度の複数の選択肢を用意しておいて、活性が高くイナッコのサイズが大きい場合は4:ビッグベイトから試すといった感じで事前に絞って試すと比較的スムーズに探れます。
特にイナッコの数が多すぎるのに対してシーバスの数が少なすぎる場合はかなりピンポイントで釣り方を当てて行かないとバイトがないことが多いので見切って移動するのも重要です。柔軟さがイナッコパターンは非常に重要です。
よくあるイナッコパターンQ&A
- 色んなサイズのイナッコがいてマッチザベイトできない…
シーバスは偏食傾向が強いので特定のサイズを追い回している事が多いです。従ってよく水面を観察してどういったサイズのイナッコが追われているかなどを確認して調整しましょう。
こちらはシャローアサシンでの釣果です。
100㎜シリーズはイナッコパターンにハマりやすいのでシーバスのサイズにこだわっていない場合は80~100のミノーかシンペンを流すようにすれば比較的スムーズに状況判断できると思います。
なので100mmシリーズからローテーションしていくのがおススメです。
こちらはシーバスラボオリジナルのイナ棒96ですね。
よくある河川にいるサイズのイナッコパターンで使えるシンキングペンシルになっています。
- イナッコにボイルしまくっているが全然釣れない‥
これはよくあるパターンですね。
端的に言うとスレている事が多くこういったパターンではミノーやバイブレーションには反応しないと思ってもらってOKです。
従ってシンペンかワームかトップ系のなどのイナッコパターンではあまり使用されないルアーを使えばOK。
それでも食わない時はあえて無視するのもアリです。(ボイルしまくっているタイプは小さい事です)
特にペンシルベイトやポッパーなどは意外と使わない人が多いのでイナッコのボイル打ち専用に持っておくとよいと思います。こちらもサイズは100~120程度で調整するといいですね。
ナイトゲームで河川でボイルしている時はウェイク系もおすすめです。ウェイク系は逃げてるイナッコの動きと非常に似ていて使い方も簡単ですので持っておいて損はありません。ボイルしている時に特に効果的なので使ってみましょう。
- イナッコカラーって効果はありますか?
効果なしですね。夜間はチャート、昼間はホロ系の使い分けでOkです。
その逆をやるとびっくりするぐらい見切られるので注意。たまに異様に緑系のカラーがイナッコパターンでハマる時がありますが、気にしなくても上の使い分けで釣れるので大丈夫です。
- ボラばっかりいるけどどうすればいいんですか?
ランカー以上だったら30cmぐらいのボラなら普通に食うのでビッグベイトで狙っても面白いです。
でかいボラでもシーバスが近くにいれば嫌がって動きが不自然になるのでそういったシーバスの位置を絞り込む要素として使ってください。
あとボラをスレがかりさせすぎて暴れさせるとデカいシーバスは警戒するので注意。
明らかにボラなど食おうとしていたシーバスですね。たくさんボラがいましたが明らかにこの個体の近くにボラが入って行かなかったのでドリフトさせつつジャークするとバイト。
メインで使うのであればベイトリールが必要ですが、それに見合ったサイズは保証されるパターンなので挑戦してみましょう。
- 形がイナッコっぽいルアーって効果ありますか?
これは意外と効果なしです。確かにモチベーション的にはイナッコっぽいフォルムの方が釣りやすそうですがやってみると普通にギルっぽいビッグベイトでも釣れますし、ジョイクロ148のようなイナッコっぽいルアーでも釣れます。
どちらかというとドリフトのやり方やレンジ調整など動きの面でマッチザベイトさせるのが重要なパターンです。
- ベイエリアのイナッコパターンって有効ですか?
意外と有効ではないです。明らかにボイルしているようなら狙うべきですが、ベイエリアだとどちらかというとイナッコよりもマイクロベイトやイワシなどを積極的に捕食していることが多いです。
なのでもし仮にイナッコが多くいても逃げてない場合はちょっと探って捨てるぐらいでもいいですね。
- どれぐらいのサイズのイナッコを狙っていけばいいですか?
手持ちのルアーサイズによって狙い目が変化しますが例えば都会方面で主流の小型ルアーを中心としたルアーセレクトなら10cm程度のイナッコが群れていると狙うとよいですね。
小型ルアー中心の釣りだとボラのスレがかりやイナッコのスレがかりに注意してください。
ビッグベイトやパワー系のルアーセレクトならイナッコというよりボラがいる時以外は捨てるぐらいでもよいでしょう。
まとめ
イナッコの動きやサイズに応じてやり方を変える必要がある。選択肢が多ければ多いほど釣りやすいパターンなのでルアーのサイズやテクニックを充実させておく必要がある。