【改訂版】マイクロベイトパターン攻略
今回は「シーバス マイクロベイトパターン攻略」をお送りします。シーバスは偏食なのでマイクロベイトを捕食していると普通のシーバスルアーに全く反応しなくなります。マイクロベイトパターンはベイエリアや河口でよくみられるパターンなので攻略できるようになるとかなりの釣果が見込めます。
Contents
マイクロベイトはどんな時期、どんなポイントに多いのか?
マイクロベイトは基本的にいつでもいます。春だとバチ、夏秋だと何かの稚魚もしくはカニなど、冬はアミなどです。
マイクロベイトは遊泳力がないのでシーバスの捕食対象になりやすく偏食するシーバスが多くいます。
- マイクロベイトが多い場所
潮があまり動かない場所+明暗付近が多いです。河川内の流心などは流れがあるのであっという間に流されます。
なので河口域ではシャローやワンドなどの流れが緩い場所、ベイエリアでは常夜灯周り岸壁際などによく見られます。
特に暗い場所ではボイルも派手に出ないことが多いので見落としやすいです。
シーバスもマイクロベイトに偏食している時は派手にボイルせず水中で襲う事が多いのでマイクロベイトとシーバスを見つけにくい場合が多いです。
特に中層、ボトム付近にマイクロベイトがいる場合は水面から見ても絶対に分からないので注意してください。
- マイクロベイトはいたら狙うのがおすすめ
上述の通り、マイクロベイトは非常に見つけにくいのでマイクロベイトについたシーバスをアングラー側が積極的に狙っていくのではなくマイクロベイトがいれば狙うというスタイルの方が効率が良いでしょう。
例えばマイクロベイト用のサブタックルやルアーケースを用意しておいていれば使用して狙ってみる感じですね。
春先は定期的に回ってくるハクやバチなどがいるので集中的に狙えますが、夏秋の小魚系のマイクロベイトだと回遊がまばらでいないことも良くあります。
マイクロベイト攻略の仕方
- 波動は弱く設定する
ベイトサイズが小さいので動きも弱めです。こういった時に強めの波動で押しても食わない時が多いです。
スレが入るとミノーのウォブリングなども見切ってきたりするので注意が必要です。こういった時に活用できるのがシンキングペンシルやワームです。
波動が非常に弱いので簡単にアジャストさせる事ができます。
さらにシンキングなのでレンジを落としたりして様子を見たりもできます。なのでナイトゲームでのメインはシンペンかワームで攻略した方が結果はいいでしょう。
もちろん小型バイブレーションやミノーも持参しておくとよいでしょう。
強めの波動は比較的スレていない状況か小魚のマイクロベイトを捕食している時で使うと良いです。他にも天候がやや荒れていてシーバスの活性が高い時にもウォブリング系は有効です。
- マイクロベイトのレンジ攻略
どういったタイプのマイクロベイトを捕食しているかでレンジが変わってきます。
ハクや小魚は表層、アミは中層下層といった具合です。
常夜灯周りや明るい場所でじっくり観察してみるのもポイントです。
魚のマイクロベイトは確認するのが簡単なのですがアミは結構難しいので分からない事もあります。全く釣れそうな気がしない時などはアミを食ってるかもと覚えておくといいかもしれません。
- ルアーカラーはクリアー系とホロ系がおススメ
アミはクリアーな色をしていますしハクなどもイナッコに比べてキラキラしていないです。
さらにシラスなどもクリアーですし基本的にマッチザベイトさせるならクリアーが一番強いです。
特にマイクロベイトパターンは明暗部で見ることが多いパターンなので光に強く主張しすぎないクリアーがオススメです。
もちろんホロ系でフラッシングさせるのも有効ですがスレやすいという側面もあります。
三月末の釣果です。シラスのようなベイトを大量に吐き出したんで偏食していますね。この5~7cmのサイズのマイクロベイトに偏食している時はバイブレーションやミノーのようなウォブリング系だと簡単に見切らてしまうので注意が必要です。なので細身のシンペンかワームは必ず用意しておきましょう。
ベタ凪でプレッシャーが高いと常夜灯周りではそれらでも見切ってくる事が多いので暗部に入れてルアーを見えづらくする、シーバス付近でトゥイッチなどを入れてごまかすなどの細かいテクニックが重要です。
カラーが重要で常夜灯周りだと雨後で泥濁りしていない限りはチャートやレッドヘッドを使うとほぼ100%カラーだけで見切られてしまいます。
なのでバチカラーやクリアー系、ブルー系などを用意しておきましょう。
- 基本スローに動かし、時折アクションを入れる
マイクロベイトは常夜灯や明暗などの明るい所があるポイントで発生することが多いので
- スローのただ巻き等速だと見切られてしまうことも多い
なので時折ジャークやトゥイッチなどを入れて見切られにくくするのがポイントです。
逆に流れがある河口や反転流などでマイクロベイトを確認出来た時は流れに乗せるだけといったように自然に逆らわないアクションが有効な場合が多いです。
表層でボイルしている時は水面直下で連続ダートさせるといいでしょう。ハクなどは目で負えないぐらい速く動いたりする場合も多いので有効なパターンです。
ルアーのサイズや波動がマッチしていてもアクションなどがずれていると食わない場合も多いのでマッチザアクションも心がけるとスレたシーバスも釣りやすくなります。
アクションのローテーションとしては最初は水面直下スロー巻きから試して出ないようであればジャークなどを入れつつといった感じがいいですね。
他にもシンペンや小型バイブレーションの垂直フォールなんかも試してみたいですね、シーバスやマイクロベイトがいるゾーンに落として糸ふけを取りつつロッド一本分送り込んで見るなども有効です。これはあまりシーバスのやる気がない時に有効です。
マイクロベイトパターンにおすすめのルアー
- 小型のスリムシンペン
シルエットが細ければ細いほど有効で同じ7cmのルアーでも細いほうがより食いが立ちます。
特に明るい場所ではシーバスはよくルアーを観察してきますから細かいところにも気を配ったほうがいいでしょう。
バイブレーションのウェイトは10g程度のウェイトがおススメです。ウェイトが重いとその分沈降とアピールが上がるのでややプレッシャーがかかるとすぐに見切られます。
シンペンの10g程度がおススメです。おススメしないのはメバル用ですね、軽すぎて扱いずらくフックも貧弱なのでポキっと折れる事もあります。さらにそういったライトすぎるルアーと過度なライトロッドでやると取り込めない場合も多いので注意してください。
- 5g程度のジグヘッドとワーム
基本的には5gのジグヘッドがおススメです。ワームは3インチ前後のストレートかシャッドタイプをローテーションして使いましょう。
ベイエリアの常夜灯周りのマイクロベイト5cmぐらいを捕食していました。このサイズだとあまりボイルしないのでじっくり目で探す必要があります。
- 小型バイブレーション
こちらは10g以下を基準に選ぶとよいでしょう。表層の早巻きやリフト&フォールなどアクションをメインとしてリアクションバイトを狙います。
春先の釣果ですね。爆風でしたが常夜灯周りにシーバスとマイクロベイトがセットでしました。活性が高いと非常にイージーに釣れます。下は雨アリ、風アリですね。こういった時はマイクロベイトとセットのシーバスさえ見つける事ができれば小型のバイブレーションで簡単に釣る事が可能です。
- 小型シンキングミノー
こちらは8cm前後を基準に選びましょう。流れのあるところでのドリフトや表層のジャーキングなど汎用性が高いです。特に河口のナイトゲームでお勧めします。
こちらもベイエリアの釣果です。10月~11月だとこのサイズでも普通にいるので丁寧に探して狙う必要があります。
Rapala(ラパラ) ミノー カウントダウン ジャパンスペシャルカラー 5cm 5g レッドヘッド RH CD5/J ルアー
マイクロベイトパターンではライトタックルをお勧めする
シーバスロッドのライトかウルトラライトがおススメです。MLなどでやると操作がしにくい+固いので乗りずらい傾向があります。
特に10gを切ってくると河口で使うようなMクラスロッドでは…
- バラシが激増する
- PEラインのトラブルに繋がる
- そもそも吐き出されて乗らない
こういったことがかなり多くなってしまいます。マイクロベイトパターンではシーバスがルアーをすぐに吐き出したりバイトが浅い時が多いのでなるべく専用のタックルを用意して臨みましょう。
ライトロッドはワームでスレ対策する時にも使えます。値段もそこまで高くないので極めたい方はリンクを参考にしてください。
こちらはシーバスハンターX90Lの釣果ですね、ロッドパワーがライトだと14g以下の小型ルアーの飛距離アップや操作性アップに繋がります。あと掛けてからもかなり曲がるのでバラシ対策に良いです。
マイクロベイトパターンの釣果
こちらは秋のマイクロベイトパターンですね。マイクロベイトパターンは非常にスレやすいので注意しましょう。微調整して食うまでやるのも有効です。ローリングベイトはアクションも弱くサイズもバリエーションが多いのでおススメです。
タックルハウス(TackleHouse) バイブレーション R.D.C ローリングベイト 66mm 12g CHGピンクヘッド #27 RB6...
5~7cmの小魚についたシーバスですね。このサイズだとボイルしないことが多く見つけづらいですがベイエリアでもそこそこのサイズを獲ることができます。
バス向けやトラウト用のミノーはシーバスよりも細くて小さいのでベイトがものすごく小さい時に有効です。
こちらはフラッシュブーストでの釣果ですね、ナイトゲームだと上手くドリフトできればサイズをごまかして釣ることができます。フラッシュブーストはキラキラ輝くので群れに見えているのかもしれませんね。
こちらは小規模河口のマイクロベイトパターンでの釣果ですね、サスケ95で水面割ったんでグラスミノーにチェンジすると即バイト。
こちらは2月ごろの釣果ですね、ベイトのサイズが5~8cmぐらいで細いイワシなのでVj16はすごいハマります。ボイルがやんでも中層付近もサッと探れるのでデイゲームや朝マズメで見られるイワシパターンにはすごい強いです。
こちらはシーバスロデムでの釣果ですね。春頃は常夜灯周りだとマイクロベイト+シーバスというのは鉄板のパターンですね。
こちらはアサシン80での釣果ですね、マイクロベイトパターンでも数を釣っていると確率的にランカーも交じってきます。セイゴに交じっていきなりくることがあるので油断しすぎないようにしてください。ストップ&ゴーが効きました。
シマノ(SHIMANO) ルアー エクスセンス サイレントアサシン 80S AR-C XM-280N 012 キョウリンカタクチ
こちらは渓流系のミノーのエデンでの釣果ですね。あまり性能が良くないソルト系小型のミノーは多いので流れに強い渓流系のミノーを使うのもアリです。
※釣果は随時記載します。
マイクロベイトは思い切って無視する勇気も必要
マイクロベイトパターンは時期が決まっている場合があり、かなりのアングラーに狙われてしまう事も多くスレ切ってしまい非常に難易度が高くなる場合があります。
特に春先でイナッコとバチが沸いてボイルしているにもかかわらず一切反応がない場合は釣り方が間違っている場合もありますがすでに狙われていて非常にスレて食わない場合もあります。
ここで躍起になって狙い続けても時間を消費するだけなので無視して移動するか、他の釣りに集中した方が結果が出やすい場合があります。
セイゴやフッコでも何度もルアーを通されるとあっという間にスレ切ってしまうのでかなり難易度が高くなってしまう場合があります。
明らかに大型のシーバスがいるなら粘る価値もありますが、セイゴフッコの釣果が非常に多いパターンなので割り切ってしまうのも重要な戦略です。
マイクロベイトQ&A
- マイクロベイトがいない! どこにいる?
マイクロなのでナイトゲームだと見つけれない場合も多いです。逆に言い返せば見つける事が難しいので見つけることができれば普通に釣れます。常夜灯周りや河口の流れのヨレなどによくいるのでじっくり観察するのもありですね。
夜間だと見つけるのが困難な場合もあるのでそういった時はレギュラーサイズのルアーでやる方がよいでしょう。
- マイクロベイトはいるけどシーバスがいない!
シーバスはマイクロベイトが好きなので高確率でいますね。マイクロベイトだと捕食するのは簡単なのでボイルしてない場合も多いです。釣れない場合は見切られている場合が多いので注意。
- エビのような何かよく分からないマイクロベイトが多いけど・・・
これはアミですね。
種類などはよく分かりませんがエビのような生物です。普通にこういった小さいベイトも食いまくるので居る確率は高いと思います。ちなみにカニなどもシーバスは好物なので岸壁際を狙ってステイしている場合もあります。
- マイクロベイトにボイルしてるけど全然釣れない! 助けて!
もともと結構難しいパターンなので多少小さいルアーを使ったぐらいでは見切られてしまいます。特に河口やベイエリアではスレている場合もあるのでかなり難しいです。なのでスルーするのもアリですね。
小型のトップ系やスピンテールなどがハマったりするので用意しておくと突破口になるかもしれません。あとただ巻きだけだと見切られるのでフォールなどの縦系統の動きも取り入れたほうがいいかもしれないです。
ボイルしている時も実際は死にかけの沈んで行っているマイクロベイトを捕食していたり、ボイル時のタックルや衝撃で気絶しているマイクロベイトを丸ごと食っている時もあります。
それらを見て判断するのは困難ですが、横で出なけりゃ縦という感じに切り替えるだけですのでけっこう簡単に判別できます。あと5~10g程度のジグをボイルに落とし込んでというのも有効なので試してみてください。
まとめ
マイクロベイトはベイエリアや河口でよく見るパターンです。やや難易度が高いですが釣果をあげれるようになると周りとかなり差がつくのでしっかり習得しましょう。
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