【改訂版】快適に使えるライトタックルのセッティングについて解説!
今回は「シーバスライトタックルの導入のポイント」をお送りします。昨今のスレシーバスを相手に満足できる釣果をたたき出すにはライトタックルが必要な場面も多いです。今回は使用上の注意やメリットデメリットなどを紹介します。
Contents
シーバス ライトタックルのメリットや使用感など
- バラしにくくなる、乗せやすくなる
ライトロッドはティップから弱い力で曲がるのでシーバスの吸い込みに対して乗りが良くなります。
リアクション系の釣りや、活性が高い時はガツンとバイトしてくるので関係ないですが、低活性の時などはバイト自体も小さくすぐ吐き出すので乗りの良さが釣果に大きく響きます。
潮回りが悪かったり、活性が高くてもプレッシャーを受けて警戒している場合はシーバス自体のバイトが浅くなるのでそういった時に有効です。
- 小型ルアーの操作がしやすい
ベイエリアや小規模河川河口などではベイトが小さくプレッシャーが高いので小さめ(5~8cm)のルアーで釣りを行うとバイトが通年通して得られやすいです。
ミニエント57とシーバスハンター90Lでの釣果ですね。ライトロッドなので操作性もよくばらしにくいのがいいですね。
小型のルアーはMLの通常のシーバスロッドだと硬いので操作しずらかったり飛距離が減衰したりします。ライトロッドなら問題なく操作できるのでアクションをつけたり正確なキャストに貢献します。
- 小さいシーバスの引きが楽しめる
ベイエリア、運河などのポイントではシーバスのアベレージがだいたい30~50cm程度で河口用のロッドだと物足りなかったりロッドが強すぎて水面付近まで寄せすぎてしまってエラ洗いされてバレるといったパターンが多くなります。
ライトロッドなら引きが増幅されるので面白いですし、ロッドが曲がるのでシーバスが下に潜っていくのでバレづらくなります。
以上の3点がメリットになります。シーバスの乗りづらさとバラしやすさを解消できるのが一番大きなメリットです。
シーバス ライトタックルが必要なシチュエーションやフィールドなど
シーバスライトタックルはベイエリアや小規模河川河口などをランガンするようなポイントが多い方におススメです。
なおかつバラシが多すぎる方や、ショートバイトが多くて・・・といったスレが入ったポイント中心に攻めている方にもおすすめです。
- バチ抜け
- バラシが多い、ショートバイト対策をしたい時
- 都市型河川
- マイクロベイトが多い春先
- シーバスの活性が低い冬のベイエリア
- 人的プレッシャーの受けやすい運河や小規模河川
ライトタックルが必要なシチュエーションやフィールドになります。
どちらかというと都会のシーバスを狙っている方におすすめしたいですね。都会の方が細かいピンポイントなどが多いフィールドがあるので、ライトタックルがあった方が対応しやすくなります。
- 流れの強い河口でのライトタックルは危険なので使うのはやめよう!
河口は流れがあるのでそれに乗られるとほぼ制御不能になります。
河口での70cm程度のシーバスの引きはかなり強くそれに流れが加わるとまず切られます。なのでベイエリアか流れのない運河や非常に流れの緩い小規模河口などがライトタックルの出番です。
河口ではボラのスレががかりや40以上のチヌ、ヒラメなども外道で釣れうるのでそれらもかなりのパワーがあり取り込むが難しくなってしまうのでポイントに応じて使い分けましょう。
快適に使えるシーバスライトタックルのセッティングについて解説!
- シーバスライトロッド+スピニング2000番+PE06or08+リーダー3号程度が基本
基本的に8~9フィートのライトロッドを選び、スピニング2000番とPE06,08が一番快適に使用できます。ライトロッドではタックルパワーよりも軽さや操作性などを重視してロッドを選ぶのがポイントです。
リールに関しては3000番だとやや重くトータル的なバランスが崩れる場合があるので、2000番がベストな選択肢です。巻き取りは80㎝前後を基準に選びたいですが、ワームをメインで使用する場合は70㎝巻きでもいいですね。
- ライトロッド→8~9フィート前後のLがおすすめ(長いと操作性が悪い)
- リール→2000番がおすすめ(3000はやや重い、4000は×)
これを守ってもらえると大きな失敗はないですね。逆にこれを大きく逸脱するとかなり使いづらくなってくるので要注意です。
シーバス向けのおすすめライトロッド2選
- シマノ 23ディアルーナ86L 86L-S
ディアルーナシリーズは値段が安く、色々な種類があります。86MLか86MLソリッドがおすすめです。操作性が非常に高いので、アサシン80やトライデント60、クーなどと組み合わせてマイクロベイトパターンを攻略できます。
- ダイワ シーバスハンター90L
シーバスハンターシリーズは1万前後でかなり安いです。性能もそこそこで十分使えます、全体的にしなるのでバラシを避けたい時などにおすすめです。モアザンのガルバやミドルアッパーなどと組み合わせて使うとよいでしょう。
シーバスライトタックルのPEラインは08か06がおススメ
シーバスライトタックルのPEラインは基本は08でOKです。
リーダーはフロロかナイロン3~4号を自由にセットといった形になります。私はリーダーはナイロン4号でPE06というスタイルでやっております。
注意点がありPEの号数を1~1.5号にすると大きく飛距離が減衰したり、トラブル故障の原因となりますのでロッドの表記を守ってセットしましょう。
ナイロン10ポンドやフロロ8ポンドを直結するのもアリです。ライトロッドと軽いルアーなら30m以上は飛ばせるので飛距離も問題ないですし、号数が細い分見切られにくくなるメリットがあります。
シーバス ライトタックルでの釣果(抜粋)とおすすめのルアー
ロリベ66での釣果です。77になると重いので使いづらくなってしまいます。
ライトロッドで釣果を挙げるポイントは無理に大きいルアーを使わないようにすることです。サイズ感がめちゃくちゃになっている人が多いので要注意です。
このサイズともなるとやり取りがスリリングになりますが、正直ライトタックルには慣れているので余裕です。
強いタックルでもPE部分が擦れると一発でアウトなので何かに擦れないようにさえ気をつければOKです。一応やり取りは難しくなるのである程度シーバスを釣ったことがある人向けなので注意してください。
ライトタックルだと60cmを超えるとロッドが曲がって下に潜るのでまずエラ洗いされません。こうなるとほぼフックアウトしないので取り込むのは容易です。
ちなみにビッグベイトで使うようなロッドでこのサイズをかけるとパワーありすぎて合わせた時に水面から飛び出すこともあります。要は狙いたいサイズのシーバスに合わせてパワーを調整できるとかなりバラしにくくなります。
こちらはベイエリアの釣果ですね、クレスト2500とモアザンシューティングマスターLなのでかなりライトタックルです。
ちなみにPEは08ピットブルでリーダーフロロ12ポンドです。全く切れる感じはないですね。
- ライトタックルでのシーバスとのやり取りのコツ
まずは焦らず走らせることがコツです。バイトがあれば一度軽く合わせてロッドを保持しつつやり取りします。
シーバスをなるべく下に走らせてエラ洗いさせないようにするのもポイントです。
なので下に走り出したらそのままロッドを下げて送り込むイメージで走られて左右に行けば送り込みつつ自分も移動するイメージです。70cm80cm台のやり取りは上に比べて時間をかける事で取り込めます。
岸壁のようなオープンなエリアで大型でもラインブレイクする可能性は非常に低いのでもし切られたらノットの結束が甘いか、やり取りが強すぎるのが原因です。50cm~60cm台でも焦らずやり取りするのがポイント、掛かりが深いとまずばれないので何分やろうが大丈夫です。弱り切ったところでネットインという流れになります。
シーバスライトタックル釣果アップのポイントはワーム!
シーバスライトタックルで釣果アップさせるポイントはワームです。ワームはジグヘッド込みで軽いタイプを使用してフィネスで攻めるとスレ対策やマイクロベイトパターンに合わせやすくなります。
ライトタックルで釣れない原因としては中途半端なサイズ感のルアーを使ってしまっている人が多いので、極限までルアーサイズを下げて見切られないようにするのが釣果アップさせるポイントです。
最近ではシーバス用のワームでなく、ブラックバスのミドストとシーバス向けライトタックルを組み合わせて釣っています。ミドスト向けワームはシーバスワームよりももう一段階軽く細いのでかなり見切られづらくベイエリアの激スレ常夜灯でもよく釣れます。
総重量が2gほどしかないのでライトタックルでしか使えないですが、スレ対策ではかなり強力なので個人的には主力級かなと思いますね(笑)
シーバスベイトフィネスタックルという選択肢もあるので覚えておこう
シーバス専門にやる人には聞きなじみがないかもしれませんが、昨今ではソルト用のベイトフィネスタックルが多く発売されています。
ベイトフィネスは上記のような軽いルアーをベイトでキャストしやすくされたタックルのことで簡単に言うとベイトタックルのライトタックル版という感じです。
ベイトフィネスとスピニングライトタックルを比較すると・・・
- 慣れるとキャスト精度が大幅に向上する
- フロロ、ナイロン直結が使用できる
- 下に移動するフォール系の動きでバイトを誘発させやすい
などのメリットがあります。
スレ対策でライトタックルを用いるなら基本的にシーバスの位置が近い接近戦になることが多いので短い距離できれいにキャストし根ズレに強いモノフィラ直結を使用できるベイトフィネス方がタックル面でメリットが多いです。(ある程度慣れる必要はある)
特にワームや小型バイブレーションなどのそこそこ飛距離が出てシンキングタイプのルアーとベイトフィネスは非常に相性がいいのである程度ベイト慣れしているバスのアングラーや、周りと差をつけたいアングラーにおススメのタックルセッティングになります。
特に壁打ちやストラクチャー打ちなどの接近戦には滅法強いのでベイトに慣れているアングラーだとスピニングよりトータル的な釣果は伸びる可能性が高いので参考にしてみてください。
シーバスライトタックルQ&A
- ライトタックルでも釣れません、なぜですか?
原因はいろいろありますが、ライトタックルでやるといけないのが沖ポチャスタイルですね。基本的にルアーが小さいのである程度シーバスの位置が絞れていないと効果が薄いことが多いです。
なので、いる位置に正確に通せるスキルがないと無意味なケースもあります。
- ライトタックルのPEラインは何を使っていますか?
現状だとピットブル08が多いですね。
無難な選択肢であればファイヤーラインなどもおススメです。
- 3000番のリールしか持ってません、ライトタックル用のリールは用意しておいた方がいいですか?
本格的にライトタックルを使用したいときは2000番は欲しいですね。やはり3000と2000では重さが違うので操作性がかなり異なってきます。
ヴァンキッシュのようなバーサタイルのリールは70㎝巻きもあるのでワームなどはかなり使いやすいです。
- サーフや沖堤防などの大場所にライトタックルは必要ですか?
これはカマスやサバを狙わない限りは必要ないですね。特にサーフなどは移動しながら釣るので二本差しは面倒ですし。
その代わりに小型のスピンテールや軽いメタルジグなどの小さくても飛ぶタイプを入れておくと良いでしょう。
まとめ
ライトタックルはベイエリア中心で使えば乗る率の向上やバラシ軽減、軽いルアーの操作性やキャスト精度に大きく貢献します。しかし、流れの強い河口で使うとかなり危険なタックルなので使用場所やシーバスの平均サイズを考慮して導入してみてください。