【改訂版】シンキングペンシルが釣れる水深について
今回は「シーバス シンキングペンシルが釣れる水深について」をお送りします。シンキングペンシルはシンキングなので沈めて使う事ができます。しかし得意な水深と苦手な水深があるのでしっかり使い分けないと非常に効率の悪いルアーになってしまうので注意しましょう。
シンペンでシーバスが良く釣れる水深って?
シンペンの特性である巻くと浮き上がってくるという性質を考慮すると浅い=シャローが得意な水深になります。
- シーバスとベイトがセットで浮いている
- シーバスが上を意識している
- ベイトが表層を回遊している
上のような状態でもシンペンが釣れやすくなります。
- 水深50cm以下の激浅シャローをシンペンで探るのも面白い!
どのリップレスミノーでも刺さってしまうような激浅シャローもシンペンなら探る事ができます。
実際に夜間なら30cm程度の水深でもシーバスやチヌは居ますし、ド干潮で干上がるギリギリまで居るようなシーバスはサイズが良いのも特徴的です。
こういったやや特殊な水深は狙う人もほとんどいないのでしっかり探れば高確率で居ればバイトしてきます。
シンペンならサミングをしっかり行えば着水即引き波で探れるので根がかりリスクを抑えたまま探る事ができます。特にマニックやカッターなどの引き波系のシンペンを使えばより簡単に探る事ができます。河口のカケアガリ付近やサーフの波打ち際などがねらい目です。
シンペンはシャローとカケアガリなどの水深に緩急がある場所が得意でシャローの場合は上のような着水即引き波で探ってカケアガリはボトムドリフトで探ってと守備範囲が広いのが特徴的なルアーです。
こちらはシーバスラボオリジナルルアーの沈下式イナ棒160ですが、イナ棒160は浮き上がりを早くしたシンペンなので水深が50㎝を切るような場所でも使いやすいです。
大型シーバスは夜間はよくベイトをシャローに追い込んで捕食するのでそれをシンペンで狙うという手法でよく釣っています。
- ミノーとシンペンのシャローでの挙動の差について
河口のシーバスフィッシングでよく使われるリップレスミノーやフローティングミノーはリトリーブすれば潜ってしまうので実はシャローでは意外と深すぎるレンジをトレースしてしまっていることが多いです。
しかしシンペンはある程度のスピードで巻けば容易に水面直下までレンジを上げることができます。
なのでシンペンは意外と速くシャローを探る事ができます。
逆にある程度の重さがあるシンペンでスローリトリーブすると根がかりします。なのでシャローでは遅くアピールしたい場合はリップレスミノー、普通、速めにアピールしたい場合はシンペンといったように使い分けるとより攻め方に幅が出ます。
シンペンが苦手な水深は深い場所
シンペンはかなりスローに巻かないとすぐに浮き上がってくるので深いレンジを探ると非常に時間がかかります。
なので水深が10m以上もあるような場所が苦手です。
しかし注意してほしいのがシーバスのレンジが深い水深でどこにいるのかというポイントです。
- 水深が深くてもシーバスが浮いていればチャンス
水深が5m程の河口の海側の岸壁での釣果ですね、基本的に夜間はシーバスは浮きますので水深が深くてもシーバスのレンジが水面から近ければ十分通用します。
むしろ浮いているならミノーより断然飛距離が出て食いが良いので有利な状況になります。
なので水深が深いところで使う場合はベイトが浮いている、シーバスが浮いているのを確認してから使用するようにすれば結果は出やすいので覚えておきましょう。
こちらはシーバスラボラトリーオリジナルルアーのハク棒60での釣果ですね。タンカーが停泊する岸壁なので水深は15m超ありますが、マイクロベイトとシーバスが明暗に浮いているので水面直下で食います。※シーバス自体は水面下2mぐらいにいることが多い
逆にボトムまで沈んでいると、シンペンではほぼほぼレンジ攻略しても無反応なので注意したいです。
ちなみにですがベイトが浮いているかどうかわからない場合はミノーで探るのがおススメです。
ミノーだと巻き抵抗があるのでベイトにルアーが当たる感覚も分かりやすいですし速く探れます。
ベイトにごつごつ当たるようならシンペンに切り替えてゆっくり探って・・・などをすれば選択肢が増えるのでおススメです。
シンペンで食わない時は表層1m前後を通そう
基本的に通常のスローリトリーブでシンペンを操作すると水面直下をトレースすることができますが反応が悪い時は水面下1m前後をカウントダウンしてややゆっくりトレースするのがおススメです。
- 表層1mが熱い理由
河口やベイエリアはどこでもだいたい明るいので非常にプレッシャーを受けやすいフィールドです。それはアングラーの移動に伴う影の映りや、シーバスがルアーを見ることによっておこるモノです。
これらのプレッシャーがかかると若干シーバスが沈んでルアーをよく見て警戒するようになります。
こうなるとミノーやバイブレーションのウォブリングでは波動で見切ってチェイスさえもしなくなります。こういった時に有効なのがシンペンなのですが、若干沈んでいるので水面下50m以上をトレースするとシーバスとシンペンが距離が離れすぎていて食わない場合があります。
なので1m前後沈めてゆっくりレンジキープして目の前に通してやると食う事が多いです。
この図のようにベイトの下にシーバスが定位しやすいのも1m前後が熱い理由になります。
シンペンはとにかくアピール力がないのでベイトに紛れさせると目立たずに埋もれてシーバスが見つけづらくなります。
なのでベイトの下を通して見つけてもらうためにも1m前後は結構理にかなっています。特にイナッコパターンではベイトの下に通さないとイナッコがシンペンを食ってきたりするので注意が必要です。
ベイエリアの夜間はベイトも浮き気味なので表層関係はしっかりレンジを刻んで探っておくのをおススメします。シンペンはアピールが弱いのでしっかりレンジを刻んでシーバスの近くに通す必要があります。
なので水深とシーバスの状況に応じて他のルアーとしっかり使い分けないと効率が悪くなってしまいます。サミングや引き波に慣れると攻めるのに躊躇してしまう激浅シャローも根がかりせずに攻めれるので操作面もしっかり習得しましょう。
シンペンと水深の関係Q&A
- 沖堤防や地磯などの水深が20mを超える場所ではシンペンは有効ですか?
有効ですが、やはりベイトが浮いていてシーバスもセットで浮いていないと結果的に釣れないことが多いです。
特にシーバスは沈むとなかなか警戒して表層の餌を食おうとしなくなるので、沈んでいると思ったらヘビーシンキングシンペンやバイブレーションやスピンテールに切り替えるほうがいいですね。
- ヘビーシンキングシンペンを使ってボトムまで沈めてレンジキープというのは有効ですか?
こちらはやや微妙です。
足場や水深によりますがヘビーシンキングシンペンでも浮き上がりはどれも非常に早いのである程度巻いてしまえばすぐに浮き上がってきて結果表層1m前後しか探れていないことが多いです。
なのでヘビーシンキングシンペンは飛距離とやや深いレンジを探るために使う目的で使用するといいでしょう。
変わり種ですが、ヘビーシンキングシンペンは沈降が速いので数回バシッとシャクってフォールさせるというアクションも有効です。
どちらかというとシーバス以外の魚に有効なテクニックなので覚えておくといいでしょう。
- 水深が深い場所でシンペンのボトムドリフトは有効ですか?
実は有効でないです、シンペンはかなり浮き上がってくるスピードが速いので自分でできていると思っていても実際は水深1m前後しか探れてなかったというケースが多いです。
あと沈むのが遅く操作性が悪いのでよほどうまくやらないとできてないと思った方がいいでしょう。水深が5m以上あるようなところでボトムを探る場合はバイブレーションのリフト&フォールがおススメです。
あとウォブリングでごりごり攻めるのに抵抗がある場合は、レイジーファシャッドやエアオグルなどのS字形のシンペン(厳密いうと全く違う)などでボトムドリフトやリフフォするという手段もあります。
こちらはアカメやランカー狙いに効く釣法なのでチャレンジしてみましょう。