【改訂版】カケアガリの探し方や攻め方について
今回は「シーバス カケアガリの探し方と攻め方について」を紹介します。カケアガリなどの地形変化はシーバスでは非常に重要な要素なので探し方や攻め方を紹介するので参考にしてください。
Contents
カケアガリはなぜシーバスが釣れるのか?
シーバス釣りにおいて「カケアガリ」は、見えないけれど非常に重要な地形変化の一つです。
この斜面状の地形は潮流や川の流れに変化を生みやすく、その影響でプランクトンやエビ類が集まりやすくなります。結果として、それらを捕食する小魚が集まり、さらにそれを狙ってシーバスがやってくるという好循環が生まれます。
つまり、カケアガリは「餌が集まりやすく、シーバスが集まりやすい」釣れる条件が揃った一級ポイントです。
カケアガリを狙うメリット | 解説 |
---|---|
他の釣り人と差をつけられる | カケアガリは目に見えないため、把握していないアングラーが多い。自分だけのトレースコースを持てば、プレッシャーの少ない魚に出会える可能性が高くなる。 |
大型シーバスが潜んでいる可能性が高い | ボトムに着くランカーサイズのシーバスは警戒心が強く、表層には出にくい。カケアガリに潜んでベイトを狙うため、ヒットすれば大物の確率が上がる。 |
回遊ルートとしても機能する | 潮位の変化に合わせて上下流から移動してくるシーバスの通り道になる。ウェーディングなどの粘る釣り方との相性が良い。 |
- カケアガリ=絶対釣れるわけでない
カケアガリがあっても、ベイト(小魚や甲殻類など)がいなければシーバスは現れません。
また、ベイトがいてもシーバスが捕食モードでなければ釣れないこともあります。ストラクチャーの一つとして認識しつつ、「ベイト+地形変化+潮流変化」が揃ったときに初めて本領を発揮するポイントといえるでしょう。
キャストできるdeeperでカケアガリに溜まるベイトを撮影
Deeperを使えば、海中のカケアガリの地形を簡単に把握することができます。
こちらは地元の河口にある岸壁沿いのカケアガリのデータですが、ご覧の通り、地形にしっかりと段差があり、高さ約4m。Deeperの魚探画像には、その段差に沿ってボラの群れがしっかりと映し出されています。
さらに補足すると、このポイントでは排水の影響などで水温が高く、ベイトは表層よりもやや下の層に溜まっていることもわかります。
これほどベイトが密集している状況では、それを狙ってシーバスが回遊してきている可能性も非常に高いと言えるでしょう。
シーバスが釣れるカケアガリの攻め方やルアーチョイスについて
よくある失敗は、カケアガリを攻める際にボトムまで沈めるためにバイブレーションを多用し、ゴリゴリと攻めることです。
しかし、この方法は根がかりのリスクを増大させ、カケアガリを一瞬で通り過ぎてしまうため、反応が非常に悪くなります。
そのため、カケアガリを攻める際は、シンペンやリップレス、ウェイク系のミノーを使い、ゆっくりと通すことが効果的です。
シーバスがカケアガリに沈み込んでいる場合、サイズが大きいことが多いので、丁寧に流すことが大切です。
カケアガリ付近の浮いている小さいシーバスは活性が高く、ミノーの高アピールなドリフトで簡単に食いつきますが、沈んでいる大きなランカーシーバスはそのようなルアーには反応しにくいため、注意が必要です。
- シーバスの活性に応じたカケアガリの攻め方の使い分けろ!
基本的なカケアガリ攻め方で活性に応じて下記を使い分けると釣果アップしやすいので参考にしてください。
シーバスの活性が高い → カケアガリ付近をミノーやシンペンの表層のドリフト
シーバスの活性が低い、またはランカー狙い → カケアガリ付近でリフト&フォールやシンペンのボトムドリフト
王道としては活性が高い時はカケアガリ付近の表層のドリフトですばやくローテーションしながら様子をみるのがおすすめ。
それで出ない時は、バイブのリフト&フォールやシンペンのボトムドリフトで探るとスムーズに攻めることができます。
バイブレーションを使ってカケアガリを狙う場合は、リフト&フォールで探る方法が有効です。
早巻きではカケアガリをすぐに通り過ぎてしまうため、リフト&フォールを使って時間をかけて攻めると、ボトムも攻めやすく、根がかりもしにくくなります。
- カケアガリ攻めのおすすめルアーの早見表
ルアータイプ | 特徴 | 適した状況 | おすすめルア |
---|---|---|---|
シンキングペンシル(シンペン) | ゆっくり沈む・ナチュラルなアクション | 活性が低い・ボトムドリフト向き | スイッチヒッター |
リップレスミノー | 引き抵抗少なめ・スローに流せる | カケアガリ上を表層〜中層で攻めたい時 | コモモ |
ウェイク系ミノー | 表層をユラユラアピール・ナチュラル | 活性が高い・浮いている魚狙い | クロスウェイク |
バイブレーション | 沈下速度が速くボトムを探れる | デイゲーム・水深のあるカケアガリ | 鉄PANバイブ |
ビッグベイト | 強い波動・スローでも存在感あり | ランカー狙い・夜間のシャロー | ジョイクロ |
こちらがカケアガリのおすすめルアーの早見表です、状況に応じてこの使い分けをすればスムーズに攻めることができるので参考にしてください。
- カケアガリ+根はランカーが着くので激熱なので要チェック
カケアガリに根やゴミなどが堆積するとそこだけ流れの変化が起きたりその変化でさらに地面がえぐられたりするのでシーバスからすると二重三重と姿を見えづらくさせ捕食しやすいポイントになります。こういったシーバスから見てベイトを捕食しやすいポイントはランカーが着きやすいです。
流れのヨレ+カケアガリ+沈み根の複合したポイントでの釣果ですね。こういった複合要素が多くなってくると居着きでランカーが着くので狙いやすくなります。
特に沈み根があるとラインブレイクを恐れて攻めないアングラーも多いのでベイトタックル+太いフロロやナイロン+ビッグベイト、スイムベイトという組み合わせで狙っています。
カケアガリ Q&A
- サーフやゴロタ場などでもカケアガリは意識した方がいいですか?
イエスですね、サーフで砂浜で根などがない場合は基本的には沖からベイト→カケアガリのシーバスもついて入ってくるという流れになっているので絶対に最低限調べた方がいいですね。
こちらはサーフでの釣果ですが沖に100mぐらい飛ばせばカケアガリがあります。しかしながら、飛ばせるのは飛ばせるのですがピンポイントでシーバスや青物に当たるとなると難しいので手前に入ってくるのを待っても良いです。
上のブリも手前に入ってくるまでとりあえず待ちましたね。
- カケアガリがない? なぜですか?
ない場所でも普通にあります。特に流速が弱いような大型の河川や事前に工事で作ったような河川だと平たいままの場合があります。
しかしながら、多少増水で削れたりして深くなっているところがあるのでカケアガリの一種として覚えておくといいでしょう。
- カケアガリの付近で粘るのはアリですか?
やや微妙ですね、理由としてはいつ入ってくるか分からない、シーバスの習性的に手前に入っていて浮いている場合も多い、この2点から釣れないからといってカケアガリで回遊待ちするのは割とよくないパターンです。
例えばサーフとかでまったく反応がない時にやむを得ず粘るとかはアリだと思うんですが、それ以外だと粘らずにランガンした方がいいですね。
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- 本記事の内容[目次]について

- サブスク会員限定 上流側からの橋脚のトレースコース例について
- サブスク会員限定 橋脚下流側のトレースコース例
- 質問コーナー ルアーの頭を下向きにしたまま橋脚に送り込むドリフトについて