【改訂版】効率が良いルアーの揃え方について
今回はシーバス初心者向け講座「ルアーの揃え方」を紹介します。シーバスルアーは現在かなりの種類があります。初心者の頃はどれを買っていいのか非常に迷います。今回はルアーを揃える時のコツやポイントを紹介します。
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ルアーを多く持っている=シーバスがたくさん釣れるわけではない
釣りの動画やテレビを見ていると、プロがたくさんルアーの入ったボックスをガチャガチャしていますが、我々アマチュアはそんなにルアーを購入できません笑
プロは試作品やメーカーの提供を受けているので数が多いです。
さらにたくさんルアーがあってもハマるシチュエーションを理解しているので比較的迷わず彼らはルアーをチョイスできます。
実際20~30個もルアーを持っていくと非常に迷いますし、持ち運びの手間や釣りが終わってからの手入れなども非常に時間がかかります。なので一概にルアーが多いから釣れるというわけではありません。
シーバスは3カテゴリーのルアーがあれば十分釣れる
- ミノー(フローティング)
- シンキングペンシル
- バイブレーション
ミノー、シンキングペンシル、バイブレーションがあれば十分シーバスを釣る事ができます。
そのほかにもトップ系やビッグベイトなどもありますが非常に扱いづらくおススメではありません。
なのでこの3つのルアーカテゴリーをある程度使って釣ってみてどれが自分に合うのか、どれが自分のフィールドに合うのかを吟味する必要があります。
例えば私はシンキングペンシルを多用しますが、釣るという事だけに集中するとシンペンだけのローテーションで河口もベイエリアも釣る事ができます。
上のリンクでも書きましたが、なぜシンペンだけでも釣れる理由は非常に簡単でシーバス歴が長いのでシンペンがハマるシチュエーションや時合を知っている、フィールド上の問題もありミノーやバイブレーションは根がかりなどのトラブルを起こす場合があるからです。
ルアーはある程度使い込むとそのルアーが必要か不必要かという判断ができてきますのでそうなれば釣れるカテゴリーだけをシチュエーションに応じて揃えていくと良いでしょう。
最新のルアーでも自分のポイントや釣り方に合ってなければ釣れないどころか根がかりなどのトラブルを引き起こす場合もあるというのは覚えておきましょう。
効率的な揃え方のコツ・・・ポイントの規模に応じて揃える
ルアーを揃えるうえで重要なのはサイズと飛距離です。
小さいルアーばかり持ってサーフに行っても飛距離不足で役に立ちませんし、大きいルアーばかり持ってベイエリアに行っても釣れません。
まずは自分のポイントがどの程度広いか、どういったシーバスを釣りたいかでサイズが大きく変わります。なのでポイントごとの目安を紹介しておきます。
- 大規模河川、サーフ、磯・・・飛距離重視でミノー12~14cm、シンペン10cm、バイブ20g以上
- 中規模河川・・・ミノー10cm、シンペン8cm、バイブ14g~20g
- 小規模河川、ベイエリア・・・ミノー5~8cm、シンペン5~7cm、バイブ14g程度
こんな感じでOKです。これらの表を参考に集めてもらうと比較的スムーズにローテーションが組めます。
ビギナー時代は色々フィールドに足を運ぶより、ある程度通うポイントを見つけておいてどっしり構えた方がポイントの機微や、シーバスのいる場所、回遊してくるタイミングが分かりやすいのでポイントを決めて釣れなくてもいいので通うのをおススメします。
- 飛距離を重視してルアーを揃えよう
やはり飛距離は非常に重要でシーバスは足元にいることも多いですが、流心や潮目にいる場合も多くあります。
特に河口は流心が川の中央付近にあることがほとんどでそこに届かないとバイトが得られない場合もあります、なので重心移動システムやAR-Cシステムが搭載されたルアーが有利です。
海は風が強くある程度飛ばないと釣りにならない場合もあります。特にポイントに大きく左右されるので重要です。例として私のホームのドブ川では最低40m飛ばないと流心に届かないために釣れません。
ルアーを購入する際は・・・
- 飛距離や重心移動の有無
- ウェイトやウェイトバリエーション
を必ず調べて買うようにしましょう。バリエーションが多いとダウンサイジング版などで飛距離の調整やレンジの調整もできます。
- 同系統のルアーで固めすぎないように
例えばコモモ、サスケ、TKMLなどのリップレスタイプばかり集めてしまうとどういった時にどういった順番でどういうシーバスに有効か・・・など迷う要素が出てきます。
うまい人は経験則で変えていきますが少し難しいのでなので決めたら使い続けるのがおススメです。
1個のルアーを使い続けるとそのルアーがハマるシチュエーションが必ず見えてくるのでそれを理解しておくとかなりローテーションの精度が上がります。
シーバスは時合が短い傾向があるので適切なローテーションをしないとチャンスを逃したりミスしたりする場合も多いので注意してください。
特にバイブレーションやリップ付きミノーなどのウォブリング系のルアーはどれも同じような条件で同じような使い方で釣れるのでルアーごとの差はサイズやウェイトが同じであればほとんどありません。なのでバイブレーションはウェイトをずらしたモノで買いそろえる必要があります。
あと釣れない人はけっこうミノーに絞って持っていきすぎな傾向があります。
多少バリエーションも必要ですが、ミノーで出なかった時のフォローベイトのシンペンやベイトが大きい時に対応するためのジョイント系ルアーなども持って行っておかないと釣り場の状況に応じて対応できないので注意されたし。
癖のあるルアーはシーバスに慣れてからチャレンジしよう
ミノー、シンペン、バイブレーションはシーバスで使われる定番カテゴリーです。
それ以外のトップ系やビッグベイトは非常に癖が強く使用できるシチュエーションやタックルに制限がかかり決して初心者向けのルアーではありません。
・トップ系の癖の強さ
ドッグウォークや連続ポップ、ステイ幅などの操作に関する癖が強く慣れていないとバイトさえない場合があります。
水面系なのでシーバスの性質から考えるとバイトは多くとれますがミスバイトや乗らない事が多くストレスが溜まります。水面系なので水深が深いと反応が著しく悪いのも使いずらさに拍車をかけます。
一応流行りのカテゴリーですがルアーそのものも高価なのであまり集めすぎても費用と釣果のバランスが取れないので注意しましょう。一応チャレンジ用に数本ないし一本ほど買うぐらいで十分です。
・ビッグベイト系の癖の強さ
そもそもスピニングタックルではキャストさえできない重量です。
ルアーのサイズが20cm近いので大型のシーバス中心に狙わないといけません。その割に飛ばないのでウェーディングで距離を詰めるか大型シーバスが届く圏内にいるポイントでないと釣れません。
トップ系とビッグベイトはおススメではありませんがその分特殊性が強く他のアングラーと差を付ける事ができるので使いこなせることができればかなりのアドバンテージとなります。
私はベイトタックルを使用することが多いのでビッグベイトでランカー狙いを良くしています。効果的なのですが使用に関しては難しく初心者向けではありません。
- 140mmのミノーや1オンスのバイブレーションなどもおススメではない
サイズが140mm以上あるミノーやウェイトが1オンス以上あるようなバイブレーションなどのでかくて重いルアーは飛距離が出てアピール力があるという点は問題ないのですが、根がかりしたり飛びすぎたり、アピール力がスレたフィールドに対して高すぎて見切られるなどの理由により初心者向けではありません。
これらのでかくて重い系統のルアーはランカー狙い用や超大場所用にスペックが設定されている事が多いので簡単に言うと扱いづらいです。最初は無難な80~100㎜のサイズを選ぶようにしましょう。
初心者に推奨する2つのルアー
- モアザン ミニエント57s
ミニエントは小型バイブレーションでウォブリングが強く使用感が良い、飛距離がそこそこ出る(40~50m)、サイズが57mmで見切られにくく、軽いので表層を引きやすいなどかなりメリットがあります。
- ローリングベイト77
ローリングベイト77はウォブリングではなく純ローリングなので見切られにくく上のミニエントで食わない時に使用すれば穴を埋めることができます。
- この両者に共通する要素は「ただ巻き」で釣れる
サイズ感がそこそこ小さいので大きいミノーや重いバイブレーションと違い見切られにくいのでロッドを立てての表層を早巻き~普通巻きでバイトしてくるのが非常に初心者向けです。
さらに流通度も高くAmazonなら常に在庫があるので入手が容易だという点も良いですね。まずはこの2つのルアーをじっくり使いこなしてミノーやシンペンに手を出していくのをおススメします。しかし、欠点もあり大型が釣れにくい場合もあります。
- 小型ルアーは見切られにくいがサイズが小さくなる
という特徴があるので覚えておきましょう。
しかし、初心者の段階でランカーを意識するとまず失敗してしまうのである意味釣って経験値をためるという点では非常に適しているルアーだと思います。
初心者向け ルアー集めの際にやってはいけない事まとめ
上述で色々書いたので参考にしてほしいのですが非常に長くなってしまったのでまとめておきます。
とりあえず以下の項目をルアー集めの時にやらないように心がけるとよいでしょう。
- 大きいミノーや重いバイブレーションを集める→×
- 同系統のルアーを集める→×
- ビッグベイト、トップ系などの使いこなすのに難しいルアーに手を出す→×
- ミノーばかり集める→×
- 新商品を買いまくる→×
- 釣れないからと言って安易にルアーを買ってみる→×
これらを意識してルアーを集めるようにしていってください。
最近はミノー、バイブレーション、シンペン以外のルアーも多く発売されていて「釣れるけど複雑な操作が必要」なルアーや「スペックが特化しすぎていて使いどころが難しい」ルアーも多くあるのでそういった難易度が高い系のルアーには手を出さないようにしておきましょう。
補足説明
とりあえず初心者の段階では必要ないルアーは集めないようにしよう。
- メタルジグ→×
- シーバス用でない青物ルアーやヒラメルアー→×
- ブラックバス用ルアー→×
- アジングやメバル用ルアー
- 過度に細いシンペンやミノー→×
- ロングビルミノー→×
- シャッド→×
- トップ系全般→×
こういったルアーは初心者の段階で使うといつ使って釣ればいいのかや飛ばなくて困るなどとりあえずトラブルに繋がる可能性が高いので注意が必要です。
※釣れないわけではありません。むしろ慣れていると特徴のないシーバスルアーよりも釣れる可能性がありますが、初心者の段階ではということです。
ルアー集めに関する初心者向けQ&A
- 高価なルアーの方がシーバスは釣れるの?
値段は全く関係ないですね。
しかし、100均のルアーや訳の分からない海外のメーカーなどのルアーは使用しない方がいいですね。(釣れるとは思います) あとパクリ系の中国製のルアーも出回るのを防ぐためにも使わない方がいいですね。
一応こちらはカゲロウもといカゲムシャでの釣果ですね。最近はかなり精巧にできていてアクションも本物と同じで塗装も魅力的なカラーになっています。
サブスクのネタに使いましたが、まあ釣れるのは釣れます(笑)
- 釣れるルアーが多いメーカーってどこ?
これもどこでもいいですね。雑誌やサイト等でみるメーカーならどこでも釣れるルアーを出してくれているのでお好みでどうぞ。
シーバスルアーは釣りの性質上にどのメーカーのルアーも似たり寄ったりなのでぶっちゃけるとどこのメーカーも本質的には同じです。
- 釣れるカラーは何?
カラーは難しいので初心者はカラーについて何も考えなくてもOkです。
チャートかホロの2種類あれば十分です。詳細は以下のリンクを参考にしてください。
- サイトや雑誌で紹介されているルアーを使っても全然釣れないんだけどどうすりゃいい?
最近はどこもスレているのでうまくしないと市販のルアーはほぼ見切られます。
従ってまずは経験を積んで活性が高いシーバスや回遊性のシーバスを狙っていく癖をつけましょう。多分シーバスのイロハが分かってない状態で買いまくると完全に釣れないルアーの山が出来上がると思うので注意してください。