【最新版】スピニングナイロン直結の使用感や導入のポイント
今回は「シーバス ナイロンタックルの使用感や導入のポイント」をお送りします。。昨今のシーバスゲームはPEラインが主流ですが、以前はナイロンタックルも多く使用されていました。PEに比べて使用感とメリットが大きく異なるので導入の参考にしてください。
Contents
シーバスナイロンタックルのメリット
- バラシが少なくなる
ナイロンラインは30~40%程伸びるのでファイト中のショックを和らげてバラシが少なくなります。
シーバスがルアーを吸い込んで反転してくるので伸びがないPEはバイトを弾く場合があります。
こういった場合もナイロンならなきっちり吸い込んで反転してくれる事が多いので乗りが良くなります。
PEは伸びないのでファイト中ロッドを上げると張力がそのまま伝わりシーバスの頭と体が水面に近くなります。
シーバスと水面が近くなるとエラ洗いされてフックアウトするパターンが多いです。
ナイロンならロッドを上げてもライン自体が伸びますからシーバスが水中に入っていきエラ洗いされる頻度が少なくなりバラシが減るというわけです。
- 釣り中のメンテナンスが簡単
PEラインにほつれやこぶを発見してしまった場合、切ってリーダーを結び変えて・・・色々しないといけないことが多いので手間がかかりますが…
ナイロンならキンクしたらその場でスナップ直結で再開、ライン残量が少なくなったらその場で巻き替えてなど手間がかからないのもメリットです。
とにかく安いので少しでも気に入らなければ巻き替えなども容易にできます。
- 太いラインを使用できるのでファイトが楽になる
河口で使うPEセッティングはPE1号とリーダーフロロ5号を結束するパターンが多いですがナイロンなら使用するルアーによりますが4号直結などの太いラインを使用できるので根ズレに非常に強くなり安心してやり取りすることが可能です。
根がかりの対処も楽で繊維系のごみに引っかかってしまった場合なら十分引きちぎることもできます。なので根がきつい橋脚周りや岩場などでハマりやすいです。
- 道具の進歩によりかなりナイロンでも感度が良くなっている
ナイロンを主に使用していたのは2000年前半~ぐらいでしたが、当時は本当に感度が悪く感じていましたが道具の進歩によりかなり感度が良くなっています。
ロッドの性能さえ良ければシーバスのチェイスしてくる重みや流れの変化なども分かるので感度でシーバスの位置やパターンを探る事もできるようになっています。
PEからナイロンに変えた場合は最初は戸惑うと思いますが、慣れれば細かいショートバイトも分かるようになると思います。
シーバスナイロンタックルのセッティング例
- ベイエリアでナイロン2号~3号+ライトタックルでスレシーバスを狙う
これはライトロッドで乗りの良さと小さいルアーの操作感を上げてさらにナイロンでより吸い込まれやすくしてスレたシーバスを取るという戦略です。
ルアーは5~7cmのシンペン、小型バイブレーションやミノーなどですね。道糸はPE06でリーダーをナイロンにしている場合が多いですが以前はこのスタイルでやっていました。
- ナイロン3号でジャーキングのリアクション系で攻める
これは秋口に有効な釣りです。ジャーキングは回遊系のシーバスに非常に効きます。
しかし慣れないと吐き出されたりしてバイトあっても乗らない場合も多いです。
なのでナイロンの伸びで取り込み率を上げるというスタイルです。ボートシーバスなどでも有効です。
- ナイロン4号とスピニングで河口の型狙いのシーバス釣り
道具面が非常に進歩しているのでナイロン4号直結でも極端に軽いルアーでなければ40~60m程度なら十分飛ばせるので12cm程度のミノーやシンペンでドリフトさせて食わせるといったごく一般的な河口の釣りをしています。
マイポイントは根がきつく、シーバスの型が良いことも多いので根ズレに強いナイロン4号と相性は非常に良いですね。
河口でのシンペンの釣果ですね。シーバスは60ぐらいでもそこそこ引きますが、ナイロンなら勝手に伸びてくれるのでドラグなども締めっぱなしでも大丈夫です。
どういうナイロンを選べばいいのか?
太めの3号以上は安物でもOKです。
1000円で1000m巻きなども十分切れることなく使用できます。
しかし2号程度になると安物だと不安な部分もあるのでバス用の高価なモノを使用すると安心です。
ナイロンラインは着色できるのでカラーを自由に選べます。基本はクリアーですが視認性が気になるようであれば蛍光、スレが気になるようであればスモークや灰色などを選ぶと良いでしょう。
ナイロンラインのメンテナンス
- 吸水劣化するのでこまめに巻き替える必要がある
クリアーのナイロンを使用すると数回でラインが白く濁ってしまいます。
これが交換の目安でキャスト中ラインを触って巻き取ってキンクしているようであれば交換する必要もあります。
特に河口で豪快にやり取りすると思わぬところがキンクして傷んでいるいる場合もあるのでシーバスを釣ったらラインチェックしておくと良いでしょう。
4号以上・・・数回の使用で巻き替え
3号以下・・・一回で巻き替え推奨
と覚えてください。釣行回数に応じてこまめに変える必要があります。
- 田中流ナイロン巻き替え術
以前はベイトタックルのみナイロンでしたが最近は10ftディアルーナ、エクスセンス4000XGSにナイロン4号直結しています。
このセッティングで使用する時はウェーディングなので飛距離はあまり必要ではありません。なので70mほど巻くようにしています。
これだとごく一般的な500m500円のラインなら7回使用できるので月当たり500~1000円程度の出費で抑えれます。
替えスプールがあるとナイロンタックルは簡単に使える
いちいちナイロンラインを手持ちのスピニングリールからPEを外して巻き替えるというのはかなり面倒です。
こういった場合は替えスプールを用意しておくとかなり簡単に装備できます。
替えスプールならリール本体から外して装着するだけなのですぐに済みます。
あとナイロンは直結で使用するので面倒なリーダーも装着しないでいいのもメリットです。
例えばナイロン4号を巻いたスプールを用意しておいて、通常はPE1号で釣りをしてベイトが大きいようならミドルスペックのビッグベイト+替えスプールナイロン4号で試してみるといった感じですね。
替えスプールはヘッジホッグスタジオなら簡単に見つけれるので色々な釣りがしたい方は購入しておいた方がいいでしょう。
リール本体を持って行ってもいいですがかさばるので替えスプールの方がいいです。
他にもベイエリアはナイロン3,5号のジャーキングで攻めて、河口にいったらPE1号で飛距離重視みたいなつぶしも効くのでおススメです。
ナイロン直結タックルのQ&A
- ナイロン直結はどんなタイプのロッドがいいですか?
通常の8~9フィートでMLなら普通に使用できますが、あえてロングロッドにして飛距離を稼ぎつつ大型狙いに絞るために大きいルアーを使用するというのもアリですね。
号数は4号で大丈夫です。このロングロッド+ナイロン直結4号なら80アップぐらいなら絶対切れないので適当でも取り込めます。
- ナイロン直結のリールはどんなのがいいですか?
ナイロンは太いので巻き量が多い4000番クラスの方が良いですね。
しかし、ダイワとシマノの4000番クラスだと100m以上巻けるのであまりのPEなどを下巻きしないと無駄が出るかもしれません。
大型狙いに絞り時は替えスプールでナイロンを巻いておくといいと思います。
- ナイロン直結に適したルアーって?
シンペン、ミノー辺りなら十分使えます。バイブレーションはリフト&フォールはややきついですね。
- シンペン、ミノー→〇
- バイブレーション→△
- ワーム→〇
- ビッグベイト→◎
という認識で大丈夫です。特にナイロンの号数を太くしてビッグベイトをスピニングで使用するというのもアリです。
特に河口用の10フィート台でミディアムクラスのロッドならジョイクロ178ぐらいまでの2オンスクラスなら普通にキャストできるのでランカー狙いするのもアリですね。
- ナイロンは感度が悪いっていうけど、どんな感じですか?
全体的にもわっとしています笑 なのでシーバスから始めてずっとPEラインだった方には結構きついかもしれませんね。
しかしながら、普通にシーバスのバイトとかは分かるので安心してください。
私はベイトタックルでナイロンも多用しますし、以前はナイロンのスピニングばかり使っていたので慣れてます。要は慣れの問題ですね。
まとめ
シーバスとのやり取りを非常に円滑にしてくれるラインです。PEラインより感度が悪いですがその分ロッドとリールが以前より大幅に進化しているので十分使用できる水準になっています。