スレ対策に効くルアー選びのコツ!サイズ・カラー・アクションの最適解とは?
今回は「シーバス スレ対策のやり方」をお送りします。最近はスレが進んでいるフィールドが多いのでスレ対策できないと釣れないか釣れても安定しないようなフィールドが多いです。スレ対策には通常のシーバス釣りと違う要素を求められるので参考にしてください。
Contents
シーバスがスレた時のルアーサイズやシルエットについて
シーバスが反応しにくい状況では、ルアーのサイズやシルエットを見直すことが非常に重要です。
特にプレッシャーがかかったフィールドでは、少しの違和感が見切りにつながります。
■ 大きなルアーは警戒されやすい
ルアーサイズを大きくすれば、その分アピール力は高くなりますが、同時に「異物」として警戒される可能性も高まります。
特にスレが進行したタイミングでは、バイト寸前にルアー全体を見切って反転するケースが増えます。これは小型のセイゴやフッコでも同様で、彼らも非常にシビアにルアーを見極めているのです。
■ 基本はサイズダウンと細身のシルエット
このような状況に対応するには、ルアーサイズを標準から一段階下げることが基本です。
また、水中でのシルエットが細身であるほど、違和感を与えにくく見切られにくくなります。
フィールドごとの基準サイズは以下の通りです:
フィールド | 推奨ルアーサイズ |
---|---|
ベイエリア | 5〜8cm |
河口 | 8〜10cm |
これらのサイズをベースに、状況に応じてルアーローテーションを行うと良いでしょう。
■ スレ対策ではバイブレーションやワームも「軽量」を意識
バイブレーションやワームなどのルアーを使用する場合も、ウェイトを軽めに抑えることが効果的です。
重たいルアーは飛距離や操作性に優れますが、その分ボディサイズが大きくなり、アピール力が過剰になるため見切られやすくなります。
スレ対策のルアーカラーの選び方
シーバスがなかなか反応しない時、意外と見落としがちなのがルアーカラーの選び方です。特にプレッシャーがかかるエリアでは、カラーによる“見切られ”が釣果を左右する大きな要因になります。
■ 派手なカラーはスレに不利
たとえばチャートカラーや強いホログラム系など、アピール力が高いカラーは確かに目立ちますが、スレが進んでいる状況では逆効果になることがあります。
そういった場面では、クリアー系カラーや艶消しメッキ系といった「目立ちすぎないカラー」にローテーションするのが効果的です。
■ エリア別:おすすめのスレ対策カラー
エリア | おすすめカラー |
---|---|
ベイエリア | シラスカラー、アミカラー |
河口 | グリーンゴールド、チャートクリアー |
特に都市部のベイエリアや河口部では、夜でも街灯やビルの照明などで明るく、ルアーが見えやすくなっています。そのため、光量の多い場所ではナチュラル系カラーがより有効になる傾向があります。
まずは一般的なチャート系やホロ系からスタートし、反応が薄い場合はすぐにカラーチェンジを行うよう心がけましょう。
■ カラー選びは「サイズ・アクション」とセットで考える
カラー選びだけでなく、ルアーサイズやアクションの調整と併せて考えることが大切です。
すでにサイズダウンやナチュラルな動きに調整したルアーを使っている場合は、次の一手としてカラー変更を行う、という流れがスムーズです。
■ 「見せすぎない」ことが重要な考え方
スレ対策で意識すべきポイントは、「シーバスにルアーを見せすぎない」という考え方です。
シーバスは視覚でルアーをしっかり確認してくるため、強い波動やカラーによって一旦寄せられても、近づいてから違和感を持たれると見切られてしまいます。特にプレッシャーの高い場所ではその傾向が顕著です。
■ 事前の“読み”がスムーズな対応につながる
例えば、釣り場に着いた時に前任者の有無や足跡、残されたゴミなどを見て「今日は叩かれてるな」と判断できれば、最初から控えめなカラーや地味なシンペン、ワームなどで探るとスムーズです。
こういった予測と戦略が合致したとき、スレた状況でもしっかりと結果を出すことができます。
スレ対策のルアーアクションの選び方
―ウォブリング系は封印し、スラロームで食わせる―
スレたシーバスへのアプローチで最も重要なポイントの一つが、「ルアーアクションの選定」です。
特に強いウォブリングアクション(ボディを大きく揺らす動き)は、本来リアクションバイトを誘うための強力な武器ですが、スレが進行した個体には逆効果になるケースが多く見られます。
■ ウォブリング系アクションは見切られるリスクが高い
プレッシャーの高いポイントでは、シーバスが過去に受けた刺激を記憶していることもあり、ウォブリングによる強い波動に対して非常に敏感になります。
そのため、無理にリアクションバイトを狙ってウォブリング系を投げ続けても、むしろさらなるプレッシャーを与えてしまい、釣果が遠のく結果になってしまいます。
■ 河口ではシンペン主体のローテーションがおすすめ
河口域でスレ対策を講じる際は、シンキングペンシル(シンペン)を中心にルアーローテーションを行うのが有効です。
シンペンは飛距離に優れ、通常のミノーよりもナチュラルなスラロームアクション(ゆるやかな蛇行)で見切られにくく、「違和感のない波動」で食わせる力があります。
特に、12cmクラスのミノーが届くエリアでも、8cm前後のやや重めのシンペンを使用することで、ルアーサイズを抑えつつ遠投が可能になるため、より繊細な攻略が可能です。
■ ベイエリアではワーム中心の攻めが有効
一方、ベイエリアのように日常的に多くのアングラーが入るポイントでは、ワームを中心にローテーションを組み、ジグヘッドの重さやカラーを細かく調整しながら、ピンスポットを狙う釣りが効果的です。
波動や視覚的アピールを抑えつつ、ナチュラルな存在感で口を使わせる戦略が求められます。
■スレ対策 ルアー&アクション チェックリスト ✅
項目 | チェック済み? |
---|---|
ベイトの種類・サイズに合わせてルアーサイズを調整しているか? | ✅ / ❌ |
ルアーのシルエットが細身になっているか?(特にスレているとき) | ✅ / ❌ |
表層〜中層〜ボトムと、レンジを変えて探っているか? | ✅ / ❌ |
同じルアーでもスピード・通す角度を変えて試しているか? | ✅ / ❌ |
自然なドリフトを意識して明暗・ヨレを通しているか? | ✅ / ❌ |
フックサイズやルアー重心でレンジ微調整をしているか? | ✅ / ❌ |
ウォブリング系ではなく、スラローム系でスレをかわしているか? | ✅ / ❌ |
カラーはナチュラル系・艶消し・クリア系なども含めてローテしているか? | ✅ / ❌ |
ポイントのプレッシャー度(先行者の有無・前日の叩かれ具合)を確認しているか? | ✅ / ❌ |
ベイエリアではワーム+軽量ジグヘッドでピンポイントを丁寧に攻めているか? | ✅ / ❌ |
河口ではシンペン中心にローテして飛距離とスレ回避を両立しているか? | ✅ / ❌ |
「今日はスレすぎて無理」と感じたら見切って次の釣行のために温存する判断ができているか? | ✅ / ❌ |
まとめ 状況に応じたアクション選びがスレ攻略の鍵
スレの度合いによっては、ウォブリングアクションのルアーを使うこと自体が逆効果になります。
例えば、ミノーで1本釣った後に別のミノーへローテーションし、サイズや波動で追加のバイトを狙うのは有効ですが、最初からプレッシャーが高いと分かっている状況では、ウォブリング系を使う意味がなくなる場合もあります。
そうした状況では、最初からシンペンやワームのローテーションを中心に組み立てることをおすすめします。