質問コーナー 川スズキの生態やなぜ上流に遡上するかなど
質問内容
以前はシーバス釣行での飛距離とレンジについて丁寧なご説明で、すぐに結果となって小さいですが一本取ることが出来ました(^^)dありがとうございます(*^^*)
バイトは手前でしたが、飛距離を稼いだことで水中の目に見えない「流れ」や「ヨレ」を掴み、結果としての釣果で良い経験となりました!
さて、本題ですが私は○○県の○○川をホームにしておりますが~中略
メジャーフィールド(ランカーもmオーバーも数多く上がっている)な為、絶えずスレているフィールドと考えております。
実際に河口・橋脚やアクセスしやすいポイントは平日も昼間から叩かれてます。私自身、未熟ではありますが手を変え品を変え、スレを意識した釣り(シンペン・ミノーも巻きすぎずベイトライクに)を入るタイミングを変え、試行錯誤している最中であります。
ただ、前述した通りポテンシャルが高く秋には知人からもランカーの釣果を聞きます。また、鮎が盛んな川です。そこで、秋に向けてフィールドを大きく上流に変えて開拓をしてますが、未だに釣果どころかシーバスの気配を感じません(ボラ・鯉は入ってます)。
ポイントの情報としては、河口から75~80㌔地点・川幅は30~70m(底質は玉石)流れは潮止まりで流速1m程(ウェディングは十分できるが流れの速さを感じる)、水深は30㌢~2m程度、ベイトは7㌢程の小魚を見つけました。
また、鮎の解禁から約1カ月~今に至る話で、鮎のポイントは更に上流の堰を越えた辺りから始まり、今年はやや不調のようです。
動画等では、川を遡上し河口から100㌔の地点での釣果を目にしますが。
右往左往しましたが、私はシーバスの回遊やその理由(賢いシーバスはそれほど上流まで苦労して美味しい物を食べるのか?
または、河口の豊富なイナッコ等のベイトを追って上流の前にフィーディングしてしまうのか?また、中流域がスレているので、それ以外の中流域でポイントの開拓をすべきか。
上流シーバスへの憧れもありますが、プロ等の釣果情報を鵜呑みにし過ぎているのでしょうか?)
田中さんの見解をお願い致したく思います。
比田さんより
以下回答
シーバスの釣果よかったですね! 今からは秋でハイシーズンになるのでもっと釣れると思います。さて早速ですが・・・
- シーバスの回遊やその理由(賢いシーバスはそれほど上流まで苦労して美味しい物を食べるのか?
シーバスは一般的に沖で産卵するらしいので河口に入ってくるのは99%餌のためだけに入ってきます。なので上流に餌がないと当然上がっては来ませんし、下流にすぐ下ります。特にシーバスは臭いでなく目でベイトを探すのでいないと判断するとその日のうちに移動してしまいます。
シーバスがかなり上流まで遡上する理由に質問にあるようにアユの存在がありますね、ボラやコイなどは体が硬いのでシーバスからすると相当食いにくいようです。よく私も河口で狙いますが、コノシロやイワシが沖にいると普段はイナッコやボラを食っているシーバスがあっという間にそれらについて行ってしまいます。他にもイワシとイナッコが同時にいる場合ほぼ100%イワシの方でボイルするのでシーバスからするとボラ系の魚はそこまで好物ではないと思われます。
上流に遡上する個体は基本でかい個体しかいません、理由として食いやすい落ちアユがいるのと上に行けば行くほど浅くなり、アユなどを追い込みやすくなります。さらに上流にいけるような個体はでかい=体力や生命力が高いシーバスが多いのも特徴的ですね。特に晩秋にならないとアユ自体も落ちてこないですし、そもそも今年はアユ自体が少ないようなので上流域で全く反応がないということはシーバス自体も上に上がってないと考えた方がいいでしょう。
- 河口の豊富なイナッコ等のベイトを追って上流の前にフィーディングしてしまうのか?
これは全然ありえますね、アユがいないと大型もわざわざ上がりませんし、上がってもすぐにえさの多い中流~下流に移動してしまいます。さらに60cm以下だと小回りが利いて群れもでかいので遡上する意味もないですし、イナッコや別のベイトを中流で食ったほうが効率がいいでしょう。
- 中流域がスレているので、それ以外の中流域でポイントの開拓をすべきか
ポイント開発したいなら中流域よりももっと下流の方がいいですね、結局上流ででかいのを釣るのは運が必要です。特にアユの量に釣果が支配されますし、落ちアユ狙いの時も上流に行けばうまい人がアユがたまるような橋脚や流れの寄れなどでウェーディングしているでしょうし、釣りするの事態が難しくなるかもしれませんね。
地図で見たのですが、上流や中流よりも下流の方がよいと思いますね。
理由はそこまで広い川だとイワシやコノシロががんがん入ってくるので私だったらもっと海ギリギリのところでやると思います。このパターンだとアユに合わせたビッグベイトやフランキーやクロスウェイク、アガケなどのウェイク系のルアーを使わなくてもいいですし、時間がかかるドリフトもしなくていいですし、鉄板バイブとか、スピンテールとかでも広く早く探れますし、デイゲームとかでも普通に行けそうです。
あとシーバスは絶対海から入ってくるので私だと海ギリギリのところでいつ入ってくるかなどを調べて法則性を出してやると思います。
基本シーバスは上げ潮で海からの流れが川に入ってきてベイトが入ってきてその直後ぐらいにシーバスも入ってきます。これは日本のどの川も一緒なので覚えておくといいでしょう。
あとこの川は自然が多すぎるというかシーバスが好きな常夜灯とか護岸がすくないですね。純粋にシーバスがいない時も多そうです。(いないというかいるけどどこにいるかわからないまま釣りが終わる感じになりそう)
言い返せばシーバスが居着きそうな場所が少ないのでポイントを絞り込むのが結構難しいと思います。なので下流側の方で海のベイトにボイルしているようなシーバスを見つけて直接ぶちこんで釣るようなやり方の方が年間みると安定しそうです。
これは余談なんですが、下流とかでも人が多いんだったら隣町の入り組んだ方の小さい川の方がいいですね、これだとシーバスの数はそのでかい川より少ないかもしれませんが、常夜灯もちらほらありますし、護岸もきっちりありますし、ルアーも遠投しなくてもほとんど探れますし、私だとそっちの方中心に気が向いたらでかい方に行くって感じにするかもしれません。
- 上流シーバスへの憧れもありますが、プロ等の釣果情報を鵜呑みにし過ぎているのでしょうか?
まあ言いたいことは分かりますね笑 きれいな銀色ででかいシーバスをウェーディングで狙うっていうのはまあシーバスの良さというか花形というかまあそんな感じです。
あとプロでも落ちアユシーズンででかいのが釣れただけで年がら年中メーターが釣れているわけではないですね。他の地元のアングラーも大きいのは釣っているとは思いますが、それも年がら年中釣りまくっているわけではないですし、あまり気にしない方がいいと思います。でも大きいのが釣れだした時期とかポイントなど、どういう釣り方でやっているのとかは重要なのでそこはしっかり真似していきましょう。
- もし上流側ででかいのが釣りたいなら・・・
このパターンだと時期は10~12月初旬がいいですね。アユが落ちてくるのでそれを狙うのがポイントなのですが・・・
- いつアユが落ちてくるのか調べる
- ウェーディングは絶対必須
- 基本ルアーは150mm程度のミノーを幅広くそろえておく
- アユとシーバスがセットでいるところにルアーを流す
を意識したほうがいいですね。中流でやるようなスレ対策は一切気にしなくていいのででかいルアーをひたすらアユがいる場所中心に流す釣り方をすればかなり高確率で釣れると思います。スレ対策しなくてもシーバス自体の活性がめちゃ高いのでうまくルアーの流す速度とカラーやレンジなどが合えばそこまで難しい釣りにはならないと思います。
まあこんな感じですね。私も知ってるぐらい有名でいい川なんですが、広ければ広いほどシーバスのいる位置が分かりにくくなります。特に川のスズキは回遊魚並みに移動するのでいなけりゃ運が悪いぐらいの気持ちでいきましょう。実際広すぎるので運要素もかなりあります。