【改訂版】シマノのDCブレーキとSVSブレーキの比較とメリットについて
Contents
DCブレーキとSVSブレーキの比較とメリットについて
- DCブレーキのメリット
- ブレーキ調整が楽
- PEラインを比較的ストレスフリーに使える
だいたいはこんな感じです。ブレーキが勝手に作動するので現場で調整する手間が少なく全体的にストレスフリーなのがメリット。
- DCブレーキのデメリット
- 本体重量がかさむ
- ブレーキ効きすぎ
こういったデメリットもあります。ストレスフリーな反面ブレーキが効きすぎて軽量ルアーの扱いがしにくいのが大きなデメリットです。
- SVSブレーキのメリット
- SVSブレーキのメリット
- ブレーキ調整が細かくできるので飛距離が出る
- 様々なルアーのキャストができる
SVSはブレーキの設定が細かくできるのでウェイトの幅を持たせて色々なルアーが使いやすいというのがメリットです。
- SVSブレーキのデメリット
- ブレーキ調整が複数あり細かい設定が必要
- ブレーキ調整をミスすると致命的なバックラッシュに繋がる
遠投性やキャストフィールそのものはよいものの、ブレーキの設定がめんどくさく慎重に行う必要があるのが大きなデメリットです。
DCブレーキとSVSブレーキの比較
- ルアーの汎用性 SVSブレーキ>DCブレーキ
調整が細かくできるSVSブレーキの方がいろんなルアーをキャストしやすいのでSVSブレーキが有利。
- PEラインのキャスト性 DCブレーキ>SVSブレーキ
ブレーキ調整を勝手に行ってくれるDCブレーキの方が有利。
- 初心者向け DCブレーキ>SVSブレーキ
慣れてないとブレーキ設定自体に手間取る。
- メンテナンス性 DCブレーキ=SVSブレーキ
DCブレーキは実質分解できないので中身自体はほぼ同じでメンテナンス性は変わらない。
- 遠投性 SVSブレーキ>DCブレーキ
SVSブレーキはかなりブレーキ自体を弱く設定できるので、遠投性が高い。しかし、ロッドの性能やルアーのキャスタビリティー、本人の力量によるところが大きく単純な比較はできない。
- DCブレーキのベイトタックルでやらない方がいいこと
- 軽量ルアーを使いまくる
具体的に約10グラムを切ってくるといきなりキャストしにくくなります。ブレーキが効きすぎてスプールが回らず大幅に減速します。
最低ウェイトがだいたい15グラムから始めてメインを15~30グラムにおさえて使うとかなり使いやすいです。
どちらかというと河口向けで河口ならシーバスの平均サイズも調整しやすく大型も狙えるので大型ミノーや重めなシンペンがはまりやすいです。
- SVSブレーキでやらない方がいいこと
- ブレーキの調整を適当に行う
多少適当に合わせても致命的なトラブルには繋がらないのですが、軽いルアーに合わせて調整せずに重いルアーを使うと急にバックラッシュしてしまったりなど、ある程度逐一ルアーごとに調整する手間があります。
結局どちらがいいのか? どっちでもいいので早く使いこなせ!
実際ある程度ベイトタックルに慣れていてやることが特殊でない限りはどちらでもよいというが率直な意見です。
強いて言うなら…
- 大きめのルアーやビッグベイトメインの場合→DCブレーキ
- 軽めのルアーを使いつつメインは中型ルアー→SVSブレーキ
こういった使いわけができると比較的スムーズにベイトタックルを扱えるはずです。
最近ではエントリーモデルのソルトベイトリールはかなり進化しており、飛距離も出てブレーキ調整も簡略化されています。
こちらは21スコーピオンDCでの釣果ですね。こちらも調整できるのは外部ダイヤルやメカニカルしかありません。
とりあえず下位機種でない限りは使いこなせば50m以上は余裕で飛んで大きなトラブルもないので早く決めて釣りをした方が賢明です。ブレーキ自体は釣果自体に何の影響もないことを肝に銘じておきましょう。
こちらは22クラドDCでの釣果ですが、DCブレーキ自体も進化しており以前のバージョンでは飛びにくかった14g前後のミノーでも40m前後は普通に飛びます。
当然アーマジョイント190自体も飛ぶので結果的にはある程度慣れてさえしまえば割かし何でも使えます。
別にこれをスコーピオンMGLにしても多少ミノーの方が飛ぶだけで変わらないのでやはりDCでもSVSでもどちらでも使用感自体は悪くない=どちらでも良いという感じになってしまいますね。
こちらはSVSのカルコンでの釣果ですね。調整が手間な分かなり飛距離が出て特にナイロンやフロロだと信じれないほど飛びます(笑)
特にアンタレスやエクスセンスDCの上位版、カルコンなどのシマノ系ハイエンドSVSはかなりブレーキ設定が面倒ですが、調整すればスピニングに比肩するほど飛びます。
シマノ ベイトリールのブレーキQ&A
- SVSブレーキが三段階あるというのはどういうことですか?
これは内部ブレーキシューと外部ダイアルとメカニカルブレーキで三段階あるという意味です。基本的にメカニカルブレーキと内部ブレーキシューを合わせて外部ダイアルを調整する流れなのですが・・・
これが非常に面倒くさいですね。特に外部ダイアルの目盛りが多いとより厄介です。
ナイトゲームだと目盛りが見えづらくいちいちライトで照らして調整する必要があります。
こちらのスプールについている白い4つのパーツがブレーキシューですね。スコーピオンはサイドプレートが一体型なので紛失することはありませんが、着脱式だと水中に落としたりするトラブルもあるようです。
まあ調整するといってもブレーキシューMAXも外部ダイアルMAXもメカニカルブレーキMAXも使わないので真ん中あたりで調整するだけなのですので簡単っちゃ簡単ですが・・・(全部真ん中かちょいきつめか緩めで調整する感じ)
あと少し注意点があり、カルコンやアンタレスなどのいわゆるハイエンドモデルはブレーキの効きが強く、少し締めるとかなり効いたりするので調整がけっこうピーキーです。
- SVSブレーキではPEラインは快適に使えますか?
全然問題なく使えます。しかし、ブレーキ調整が厄介で慣れてないと高切れする可能性があるので2~4号程度の太いPEラインを使うようにしてください。
SVSブレーキはどちらかというとナイロンやフロロのモノフィララインと相性がいいので特に大きな拘りがない場合はそちらの方がトータル的な性能は引き出せると思います。
ダイワではソルティストPEスペシャルがおすすめで、PE専用スプール、食い込みを防ぐハイスピードレベルワインドなどが搭載されておりPEベイトシーバス向けの性能になっています。
- DCブレーキだとあまりに飛ばないのですが、どうすればいいですか?
この場合であれば飛ぶルアーをベイトリール用に揃えておくと良いですね。
例えばおなじみのサイレントアサシンなんかはベイトタックルでも40m以上は確実に飛びますのでそういった飛行姿勢がよく大きめで重いルアーを揃えてセッティングですると解決することがあります。
目安としてはシーバスの河口や河川向けの100㎜~120㎜前後のシンペンやミノーであればDCブレーキでも40~50m前後は普通に飛びますね。
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