【最新版】テクトロのやり方とおススメのルアーについて
今回はシーバス初心者向け講座「テクトロのやり方」をお送りします。シーバスは結構足元付近に居ることが多く特にべイエリアの釣果は足元付近が一番多いほどです。今回は足元のシーバスを狙うのに最適なテクトロのコツをお送りします。
テクトロが強い理由
- シーバスは岸壁付近に居る事が多い
シーバスは身を隠してベイトを狙う性質があるので岸壁にぴったり引っ付く傾向が強いです。
なのでこれらの近くを簡単に通せるテクトロは理にかなった釣り方です。
岸壁の際は常夜灯の影や、凹凸などの変化が多いですからこれに着くシーバスは餌を食うために活性が高めなのも見逃せないポイントです。
- 足元を狙わない人が多いので比較的プレッシャーがかかっていない
基本的にルアーをやる人は沖にキャストしてしまう傾向があり、岸壁付近はプレッシャーがかかっていない事が多いです。
こうなると1の条件と相俟ってより釣れやすくなります。特にプレッシャーがかかっていないとウォブリング系のルアーでも見切られずにシーバスに魅せる事ができます
- 操作が簡単で広く探れる
テクトロは基本的に歩くだけなので操作が非常に楽で簡単というのも有利なポイントです。例えば長さ2kmもある岸壁をキャストして探って行くとなると集中力が必要で疲れますが、テクトロなら歩くだけなので体は疲れますが精神的に楽です。
さらに風が強く岸壁ギリギリをキャストできない場合でも楽に通すことができるのも見逃せないポイントです。
この3点が強い理由になります。この釣りはデメリットが飽きやすいぐらいしかないので非常に有効なテクニックです。
他にも強風時でも岸壁ギリギリを探れるのもメリットになります。なので非常にシーバスに対して効果的なテクニックとなります。
テクトロのやり方
- ルアーを岸壁ギリギリに落としてラインを7~8m(10歩ほどラインを出しながら歩く)出して歩く
非常に簡単ですね。コツはは岸壁ギリギリにルアーを落とす事です。
岸壁ギリギリにルアーがあるとシーバスの頭上を通るのでバイトしてきやすい、水面、岸壁とシーバスがベイトが追い込める形になっているのでバイトしやすいとこれでもかとメリットがあります。
ラインは7~8m前後がいい感じです。
ラインが短いとルアーとアングラーの距離が近くなりますのでシーバスにプレッシャーを与えやすくなります。さらにルアーの動きなども阻害されやすくなりますので余裕を持ったライン長で臨みましょう。
慣れてくると歩数を調整してラインを20m出してみるなどのレンジ調整も取り入れると良いでしょう。
基本は7歩~10歩辺りのライン長が7~8m前後になります。以下は細かいコツを紹介します。
- 岸壁ギリギリを歩かない
アングラーがルアーより先行するのでシーバスに気配を気取られると食わなくなってしまいます。
なので岸壁から1m~2m程度離れて歩くのがポイントです。特に月明かりがある、常夜灯がある場合は歩く前に影が映らない距離を確認しておくのがポイントです。
こんな感じでロッドティップだけを出して歩くのもおススメです。これなら影が映らないことが多いです。
- 歩くスピードを調整しよう
基本はややゆっくり目の速さで歩きます。
そこからポイントの長さによってスピードを変えて行けばよいでしょう。例えば距離が長い場合は速めに歩いて効率重視、短い場合はジャークなどもさせつつじっくり魅せるなどです。
遅すぎると逆に集中力がいるので疲れやすくなり、速すぎるとルアーの動きが破たんするなどのデメリットがあるので楽なスピードを維持するようにしましょう。
※50mほど歩いたらルアーをピックアップしてゴミが着いていないか確認しておきましょう。大きなゴミだとすぐ分かるのですが細かい繊維状のゴミだと気が付かず歩いてしまいます。多少ゴミが着いていても釣れますがないに越したことはないので適度な確認をおススメします。
テクトロがハマりやすい岸壁の特徴
- 河口域の岸壁
汽水域の方がシーバスのストック量が多いのでテクトロでもバイトが多い傾向にあります。特に大規模な河口だと浚渫工事されていて水深が深く、護岸もきれいに整備されているのでテクトロがしやすいです。小規模河口でも歩けるような岸壁であれば十分釣果が期待できます。
- 水深がド干潮で5m以上ある
水深が深ければ深いほどレンジがシビアになってきますが、その分シーバスも着きやすくなるのでチャンスが増えます。
目安としてド干潮で水深が5m程あればストックに期待できます。水深が浅くなると昼間にシーバスが日光を嫌がって沖に出払う傾向があり、シーバスの着きがまばらになる場合があるので覚えておきましょう。
- 沖堤防
沖堤防はタイミングにもよりますが非常にプレッシャーが低くおススメのポイントです。流れのヨレや潮目にベイトがついていないとすぐに岸壁際に張り付くのでそちらを狙っていきましょう。
チヌがよく見える沖堤防が結構おススメです。シーバスとチヌは生息域に相関性がありチヌがよくいる場所にはシーバスもいることが多いです。
注意! プレッシャーが高い時はテクトロはやめておこう
テクトロは非常にプレッシャーに弱い釣りなのでアングラーが多いタイミングでの使用は全くおススメではありません。
大潮で人が多い時や休日などは確実に歩き回られてシーバスが警戒しているのでやってもすべて見切られることが多いです。
なので人が少ない時やほとんどいない時に使用しましょう。
テクトロに適したルアー
基本的にウォブリング系でしっかりアピールできるルアーが有効です。
なのでシンキングミノーかバイブレーションで攻めるのがおススメです。少しだけ使い分けるとよいポイントあるので以下に記述します。
- シンキングミノー
表層を探る際に使います。
夜間のシーバスは岸壁際にベイトを追い込んで食う傾向が強いので基本的に表層ないし1mラインを探るのに必要です。
サイズはベイトに応じてマッチザベイトさせるのがコツですが、ベイトが特定できない場合は5~8cm程度の小型サイズにしておくと食いが渋くても対応させやすいです。
歩くスピードはやや遅めか、標準が適しています。
テクトロでは小型のシンキングシャッドも効果的です、サイズが小さい分見切られにくいウォブリングが強いのでアピールしやすいなどのメリットが多いです。
こちらはハチマルマグナムでの釣果ですね、マグナムも水噛みがよく強ウォブリングなのでテクトロでもかなり活躍します。ノーマルのハチマルでも同様なので結構おススメです。
ジャーキングと組み合わせてテクトロするのも非常にアリです。こちらは歩きつつロッドを前方に動かすと良いですね。
こちらはサスケ95SSでの釣果ですね、表層に浮いている時はリップレスミノーでもテクトロできます。
あと浅めの岸壁や河川のテクトロだとシンキングシャッドやミノーだと潜りすぎるので小型のリップレスミノーがハマる時もあります。
- バイブレーション
足場が高い場合や水深が5m以上ある場合に使用します。シンキングミノーと違い歩くのをやめるとかなりのスピードで沈むので一旦止まってボトムを取る、また歩くで中層、ボトム付近を探れます。歩くスピードは普通に歩けば中層、遅く歩けば下層を探れます。しかしこれらはライン長や、ウェイトで大幅に変わるので基本的にやや早めに歩けばOKです。
サイズは5~8cmを基準にしてウェイトは10~20g目安にすると良いでしょう。
バイブレーションもカラーはホロ系かチャート系が無難です。常夜灯や月あかりなどで明るい場合はホロ系、濁りや真っ暗の場合はチャート系の使い分けがおススメです。こちらも迷えばホロ系にしておくと良いでしょう。
ウェイトの調整は基本的に20g程度から始めて、食いが渋いようであれば15gに落とすといった感じでOKです。
しかし、基本的にテクトロはシンキングミノーやバイブレーションで食うような活性の高いシーバスを釣る釣り方ですのでそこまでルアーチョイスやカラーにシビアになる必要はありません。
岸壁を往復する場合は行きはシンキングミノー、帰りはバイブレーションといった感じでOKです。
風や波が高い場合はバイブレーション一択でOKです。使い分けもそこまで神経質になる必要はないので気分で変えてもOKです。バイブレーションは根がかりしやすいのでポイントの水深が浅い場合は使用を控えましょう。
工夫するとより釣れるテクトロ術
- 歩いている際は水面をよく観察しよう
歩くだけですが、やはり水面はしっかり見てベイトが居ないか、ボイルは出ていないかを観察する癖をつけましょう。
もしベイトが居る場合は一旦中断してキャストで探るようにすると足元と沖目を同時に探れるようになるのでルアーの総移動距離が上がり確率的に釣れやすくなります。
シーバスはベイエリアでは足元に居る確率が非常に高いですが、普通に表層をボーっと泳いでることもあります。こういった類のシーバスはテクトロでは取れないのでキャストでより確率を上げる事ができます。
- ある程度歩いたら一瞬止まって食わせの間を入れる
ただ歩いているだけだとルアーは一定のレンジを一定の振動で動いているだけなのでシーバスが食うためのきっかけに欠ける場合があります。
こういった場合に有効なのは一瞬止める「食わせの間」が有効です。
なのでテクトロにもそれを加えると釣果アップにつながります。
20歩程度歩いたら一瞬ストップしたり遅く歩いたりして変化をつけるようにすればよいでしょう。しかし、あまりに不自然に止まると確実に見切られてしまうので慣れないうちは普通に一定に歩くのをおススメします。
- 定期的に釣れるピンスポットはキャストで攻める
テクトロをしているとだいたい同じようなピンスポットで食う事が多くなってきます。こういった場所はケーソンの継ぎ目だったり根があったり、潮が当たっていたりと変化が必ずあります。
なのでこういったピンスポットはキャストで探るとより効率的になります。例えばピンスポットを探してキャストで打って回ったことのない岸壁でテクトロするとより広く探れるのでさらに釣れる確率が上がります。
ミニエントでの釣果ですね、こちらはプレッシャーも高く何度も釣った岸壁際なのでキャストしてスラッキングでバイト。こういった感じでキャストとテクトロを上手く組み合わせて使うと良いでしょう。
まとめ
テクトロはシンプルですが、広く長い岸壁でもかなり効率良く探る事ができます。さらにピンスポットはキャストで攻めたりもできますので汎用性は高いです。特にベイエリアで有利です。
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- サブスク会員限定 上流側からの橋脚のトレースコース例について
- サブスク会員限定 橋脚下流側のトレースコース例
- 質問コーナー ルアーの頭を下向きにしたまま橋脚に送り込むドリフトについて