【改訂版】リーダーの号数の使い分けやナイロンとフロロの差について
今回は「シーバス リーダーの号数の使い分けやナイロンとフロロの差について」をお送りします。シーバスはほぼPEラインのみでタックルセットしますがそれに装着するリーダーの太さにも気を配らないと初心者脱却はできません。今回は号数のセッティングや差が出る材質の使い分けなどを紹介します。
Contents
リーダーの号数はベイエリアと河口で使い分けよう
シーバスは主にベイエリアと河口で釣り方が大きく分けられますので基本的にどちらで釣りをするかで細かく号数を変えるとより釣果アップします。
ベイエリアならライト気味のタックルを使うので号数は3~4号の細目、河口は強いタックルを使うので5号以上という風に覚えておきましょう。
シーバスの釣果に差が出るリーダーの号数の使い分けを紹介
- ベイエリアやスレたフィールドでは号数に気を配ろう
ベイエリアは明るくスレたポイントが多いのでシーバスがよくルアーを見てきます。
こうなるとなるべくルアーの動きを阻害しない細いリーダーが非常に有効な場合があります。
さらに夏場の夜間に発生する夜光虫対策にも細いリーダーが有効です。
リーダーが5号以上の太すぎるモノを使用するとラインが海水に接触してライン自体も夜光虫で光ってしまい明らかに違和感に繋がります。
特に昨今の主流である小型ルアーを多用する場合は特に太さをなるべく細くしないといけません。
バイブレーションやミノージャークなどのリアクション系の釣りを多用する場合は多少太くても全然大丈夫ですが・・・
こちらはミドストでの釣果ですね、こちらはフロロリーダー3号でやってます。
ミドストのような特殊な釣法はリーダーを太くするとまず食ってこないので要注意です。
ナイロン2号の釣果ですね。ナイロンの感度が悪くともベイト自体の巻き感度が良いのである程度はカバーできます。ナイロン以外にもフロロ直結などでも使用できるのも独自の強みがありますね。
特にワームや小型のシンペン、小型ミノーのスローリトリーブなどのスレを意識した釣り方をメインに行う場合はリーダーは3号程度にしておかないとフロロ部分が重すぎて水中にどんどん沈んでいったり、巻き癖のせいでスローに巻いた時にルアーの姿勢が本来のモノとずれていたりする場合があります。
こういった細かい悪い部分がスレたフィールドではかなり悪影響を及ぼします。
あと小型のルアーを使ってスレ対策などを行う場合はロッドとPEとリーダーのバランスが重要です。詳しくは上を参考にしてください。
ベイエリアなら露骨なストラクチャー打ち以外なら3号でもよほどやり取りの仕方が悪くない限り切れません。
しかしPE部分がこすれるとすぐにブレイクするのでリーダーの長さを長く(2m程度)とって根ズレ対策を施すようにするとかなり安心感が強くなります。
- 河口ではボトム系の釣り方をするときはかなり太くしておいても大丈夫
基本的に河口でボトム攻めがうまくハマるとサイズが大きくなるのでリーダーを5号以上の太いモノにしておくとかなり安心してやり取りができます。
ボトム系の釣りはリフト&フォールやシンペンのボトムドリフトなどが該当し基本的にルアーを丸吞みされることが多くリーダー部分がかなり痛みます、さらにランカークラスはほとんど下に沈んでくるので根ズレ対策にも繋がります。
なのでできる限り太くしても大丈夫です。7号~以上でもバイブレーションや重いシンペンなら動きが阻害されることはほとんどありません。
リアルスティールでの釣果ですね。リーダーやPE部分を太くしても鉄板系のバイブやロングロッドを使えばかなり飛距離の減衰を抑える事ができます。
トータル的に一番安心で飛ぶセッティングを見つけるのは非常に有効なので常に気を配りましょう。
こちらはサルベージでの釣果ですね、磯はかなりハードな根があるので突っ込み対策にもフロロのかなり太いタイプのリーダーを使うようにしましょう。
ナイロンのリーダーは優秀! フロロとナイロンの使い分けについて
シーバスではフロロリーダーを使用されている方がほとんどですがナイロンリーダーはかなり優秀です。
ナイロンはフロロに比べて・・・
- 伸びるのバラシ軽減
- 吸い込みやすくなるのでかかりやすい
- 安価
- 太くすると根ズレにも強い
これらの特徴があります。
特にシンペンやミノー、リップレスミノーのドリフトを中心に釣りを組み立てる場合シーバスの活性が低い時やプレッシャーがかかった時、パターンにハマりきれてない時などは総じてシーバスのバイトが浅くなります。
バイトが浅くなるとその部分掛かりが非常に悪くなりバラしやすくなってしまいます。
特にPEも伸びないのでフロロと組み合わせると伸びない同士の組み合わせとなりシーバスの吸い込みが弱いとすぐに吐き出されてショートバイトになったりすることが多いです。
ナイロンなら40%近く伸びるので多少弱くても乗る率がかなり上がります。
ナイロン4号での釣果ですね。この60~50は非常に暴れるのでそういったショックもナイロンならかなり吸収してくれます。
特にシンペンはドリフト+ナイロンリーダーで使うと大幅に乗りやすくなります。
シンペン自体が水中に漂っているのでナイロンで伸びてシーバスに吸い込まれやすくなるからです。
4号ではやややり取りが難しくなるのでとりあえず使ってみたい方はナイロン5号以上で長さを1m以上にしておくとトータル的な乗る率が変わる実感があると思います。
フロロとナイロンの使い分けはどうれすればよい?
上述の通りシーバスを釣るという目的に主眼を置くならナイロンの方が優秀なので釣りにくい状況と遅い釣りが主体ならナイロン、シーバスの活性が高く速い釣りが主体ならフロロというのが一番理にかなっています。
- ナイロン→ドリフト系の釣り、バチ抜け、ワーム
- フロロ→ジャーキング、バイブレーションのリフフォ、ストラクチャー打ち
これらの釣りの状況に応じて逐次巻き替えると手間はかかりますがその分乗る率と取り込める率が上がるので結果的に釣果は必ず向上します。
特に小さいルアーを遅く使う場合は太いフロロだとかなりアクションを阻害するのでそこだけは必ずチェックするようにしましょう。
- ナイロンリーダーはこまめなチェックが必要
さすがにフロロほど固く強くはないので一匹釣ったらリーダーを触ってキンクしてないかや結束部分に違和感がないかなどを確認する必要があります。
5号程度で多少表面がざらつくぐらいなら問題ありませんが明らかに違和感がある場合は交換しましょう。
これはフロロでも同じなのでリーダーの確認、交換はできるだけスムーズにしておきましょう。結束を練習すると真っ暗闇でも1分でできるようになります。
もしラインブレイクしてしまったら・・・
私は根がかりした時以外ラインブレイクしないですが(ファイト中に切れたのはいつか覚えてないぐらいしていません)もしラインブレイクが多いのであれば色々セッティングを見直さなければいけません。
- PEラインが切れていた場合
どこかでPEラインが弱っていた、ファイトの仕方が悪いので何かにすれてきれたの2パターンがあります。
基本的に寄せるのが下手だと思います。まず根ズレしないような場所にシーバスを引っ張り出して後はゆっくりファイトしていくのが基本です。橋脚に巻かれて切れるようであればショックリーダー自体太く長くして対応するかナイロンタックル直結に変えるのがおすすめです。
ナイロン4号直結での釣果ですね。ナイロン4号は私のリーダーの太さなので道糸を含むすべてがリーダーとなります。こうなるとシーバス程度の力では絶対切る事はできないのでかなり安心して使用できます。
- PEとリーダーの結束部分が切れた場合
こちらは結束が弱いのと結束部分がガイドにあたり摩擦で弱ったの2パターンが多いです。こういった場合は結束方法をかえるか、リーダーを短くして干渉しなくする瞬間接着剤を結束部に少し付けるなどすれば解決することが多いです。
アワセを入れた時に切れる場合はドラグを締めこみすぎの可能性があります。
個人的によく聞くのがPEが切れることが多いようです。
これらはリーダーが関係ないのでファイトの仕方やそもそものラインの選択が間違っている可能性が高いです。リーダー部分が切れたという話は聞きませんし、私も一度もないのでそこは心配しなくくても良いでしょう。
シーバスリーダーQ&A
- 状況に応じてリーダーを使い分けた方がいいのでしょうか?
できれば、シーバスの反応が極度に薄い時やものすごくプレッシャーが高い時、活性がかなり低い時などはリーダーを細くしてみて様子見するといいでしょう。
特にルアーローテーションしていってルアーのサイズを下げた時にルアーに対しリーダーが太すぎてドリフトがうまくできていなかった、リーダーの水切り音がマイナスに働いたなどもあります。
特にリーダーが太い状態で水を切るとすごい音が出るので注意。詳しくはリンクを参考にしてください。
- ルアーではなくリーダーにシーバスがバイトしてくるのですが対処法はありますか?
この現象は、バチ抜け時や細いマイクロベイトの時に見られる現象ですね。こういった場合は・・・
- リーダーを細くする
- ロッドを立ててリーダーをなるべく水面につけないようにする
まずはこの2点を試してください。
そしてルアーを水面をスーッと泳ぐタイプに切り替えるとOKです。シンペンだとマニックシリーズがおススメですね。
- PEベイトタックルのリーダーもスピニングと同じでよいのでしょうか?
そうですね、同じでもOKです。こちらも注意点としては過度なパワータックルにしないことがポイントです。
バーサタイルならPE1,5号程度でリーダー5号あたりで十分できるので太くし過ぎないようにしましょう。
あとフロロやナイロンを直結するのもアリです。
こちらはラインの性質上釣りがスピニングのPEとはだいぶ変わるので差別化しやすいメリットもあります。
まとめ
リーダーを細かく変更するのは面倒で手間がかかりますが細かいところに気をつけないとトータル的な釣果や厳しい時につれないのでタックルバランスと共に号数などを確認して適切にセッティングしましょう。