【改訂版】20 エクスセンスDCのインプレと評価
基本ステータス
- PE糸巻量(号-m): 1-365、1.5-255、2-180
- フロロ糸巻量(lb-m): 12-130、14-95、16-85
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転): 91(XG)
- 20 エクスセンスDCの総評
20エクスセンスDCはシンプルで13エクスセンスDCと似た感じです。要はシーバス向けの中型~大型ルアーをDCを使って快適に運用しようって感じのベイトリールです。
機構は非常にシンプルでDCとマイクロモジュールギア、各種機構が搭載されています。以前よりもブレーキの目盛りが少なくなったのでよりシンプルになりました。
従ってベイトシーバス初心者や上級者のサブリールに最適なベイトリールです。
- ブレーキモード1:PE遠投用
- ブレーキモード2:PE標準
- ブレーキモード3:PEナイト、強風
- ブレーキモードF:フロロ標準
ブレーキは以上になっており、基本ブレーキ1かブレーキ2を使えば普通にバックラッシュせずに快適に使用できます。
メカニカルブレーキをある程度調整してやればよほどでない限り致命的なバックラッシュはしないのでおススメです。
こちらは外観ですが、デザイン自体は13エクスセンスDCと違っています。
ブレーキがサイドプレートの上に付いたので釣行中に調整(基本いじらないのですが・・・)しやすいです。
リールのエクスセンスと同様に謎の強化プラスチック的な素材でできているので傷がかなりつきにくいのが特徴です。
あとボディ自体がかなり小さくなっているのでパーミングしやすいのも地味に良いですね。
- 20 エクスセンスDCに合うライン
基本ナイロン、PE、フロロとどれも十分使用できますが、現状だとPEを使うルアーに合わせて・・・といった感じで使用しています。詳しくは以下を参考にしてください。(※PEでなくてもフロロやナイロンとも相性抜群です)
以下の通りの使い分けです。
- 河口バーサタイル→PE1,5~2号をお好み
- ビッグベイトorマグナムベイト→PE5号程度
こういった感じで使用しています。ベイトのバーサタイルは個人的にそこまでおすすめしないのですが、エクスセンスDCはブレーキが強いのでビッグベイトでも3オンスクラスや4オンスクラスなども普通に使用できます。
なので今後はバーサタイルは捨ててビッグベイトのみで運用する予定です。
- 20 エクスセンスDCに合うロッド
ロッドはシマノでいうと・・・
- ディアルーナ、ルナミス→バーサタイル
- ワールドシャウラ→ビッグベイト
こんな感じで使用しています。
バーサタイルで使用するならベイトロッドの9~10でMLないしMあたりで中型~大型ミノーないし重めのシンペンや1オンス程度のバイブレーションを使用すれば非常に快適でしょう。
後述しますが、エクスセンスDCはそもそも軽いルアーで・・・というベイトリールではないので注意してください。
ビッグベイトに関しては3~5オンス程度の超大型でも普通に問題なくキャストできることから非常に相性がいいですね、しかし、そういったロッドは総じて高価で選ぶのが難しいので注意してください。
現状だとワールドシャウラのアンリミテッドで3~5オンス程度のルアーを多用しています。これに関してはかなり使いやすいですね。
- 20 エクスセンスDCがハマるシチュエーション
重めのルアーがとりあえず相性がいいので・・・
- 中型~大型ルアーのバーサタイル
- ビッグベイト
この2つに絞って運用すればかなり効果的に性能が発揮できます。
間違っても10g以下のルアーを多用したりしないようにしましょう。
これだと強いDCブレーキがあだとなって飛ばない、無理に飛ばそうとするとバックラッシュするという悪循環に陥ります。
もう少し細かく解説すると・・・
- 河口で12~14cmのミノーや20g以上のシンペンを使う→◎
- 沖堤防や岸壁で1オンス程度のテッパンバイブやスピンテールを遠投する→◎
- 岸壁ジギング→◎
- ボートでコノシロパターンを狙う→◎
- ビッグベイトで河口のランカー狙い→◎
上の釣りをよくやる方には非常におススメです。私の場合は河口でのビッグベイトは結構やるし、得意なのでそれ用に使用するといった感じです。
河口だと割と小型なルアーを使用することも多いですがその場合はスピニングでやるのでエクスセンスDCの出番はありません。
20エクスセンスDCでの釣果
ちょっとハンドル部分しか映ってないですが・・・笑 こちらは河口でのバーサタイルですね、ルアーはレスポンダー129です。レスポンダーはそこそこ使いやすいですね。PE1,5号で平均40~50mほど飛びます。
こちらはシーバスですね、ラインはパワープロZ1,5号を使っています。
40~50m飛ばしてドリフトさせて移動というスタイルなのでベイトリールと相性がよく非常に使いやすいです。要所では橋脚の下にぶち込んだり、捨て石に細かくキャストしたりもしています。
こちらは春先のバチ抜けでの釣果ですね、これはちょっと微妙でした・・・笑
サイズが小さいのでエクスセンスDCだとロッドパワーが強すぎて掛けても全く面白くない(ゴミ袋を回収してる感じ)ですし、バラシも増えますし・・・これだとMLのスピニングロッドの方がいいですね・・・
こちらは秋ごろのビッグベイトゲームです。コノシロなんかはいませんがボラやイナッコについたシャローのシーバスをビッグベイトで狙う感じです。
こちらはロッドも影響もありますが、めちゃめちゃ相性がよくコノシラススイマーであればMaxで60m近く飛んで焦りました笑
ちょうどよくいくドブ川の橋脚が60mなので端から端まで届いてしまいます。ラインはPE5号でワイヤーリーダーを使用してします。正直ちょっとシーバスには強すぎですね・・・70アップですが、一分ぐらいで決着が着きます。
20エクスセンスDC Q&A
- エクスセンス DC のブレーキセッティングはどうすればいいですか?
エクスセンス DC のブレーキはそこそこ強いのでブレーキ1かブレーキ2を使用すれば良いでしょう。
ブレーキセッティングはベイトタックル慣れていれば結構適当でもバックラッシュせずに釣りをすることができます。
ブレーキ3やフロロモードは使用しなくても OK です。
現状だと常に2ですね、最悪何も触らないまま釣りが終わります。メカニカルブレーキはルアーごとに逐次調整します。
- エクスセンス DC のメンテナンスは簡単ですか?
内部機構がかつての13エクスセンス DC とほとんど一緒なのでめちゃくちゃメンテナンスは簡単です。
普通にネジを全て外せば以下の写真のようになるので後は適時グリスアップしてしまえば完了です。
正直ちょっと13エクスセンスDCとどこがどう変わったのか分からないレベルですね。
DCユニットはバラさないですがピニオンギア付近をばらすのは簡単すぎてやばいです。13エクスセンスDCも3年ぐらいゴリ感なしで使えたので今回もそれぐらい持ちそう・・・
- ショアジギングでエクスセンス DC は使えますか?
ブレーキも強く普通に使えると思いますがそもそもショアジギング自体が無理してベイトタックルを使う必要がないとは思うので普通のスピニングタックルの方がストレスフリーで使用することができるとは思います。
したがって使えるが無理して使う必要がないというのが個人的な意見です。
- マグナムベイトやジャイアントベイトはエクスセンス DC でキャストできますか?
余裕でできます。
一応メガドッグやダウズスイマーなども使っていますが全く問題なくバックラッシュせずに使用することができます。
ロッドの性能もありますがびっくりしたのがメガドッグで60mぐらい飛んでしまいました。各種ジョイントビッグベイトは相変わらず飛びません。これは構造上仕方ないですが・・・
- バックラッシュしますか?
これね~ちょっと言いたいんですが、よくバックラッシュするとか書いてあるんですが・・・そもそも糸絡みがひどいバックラッシュ自体ならないです。
軽い糸が浮いてきたとかはありますが致命的なのはないです。というかエクスセンスDCじゃなくても全く起こらないですね。
- 巻いた感じはどうですか?
20エクスセンスDCはマイクロモジュールギアなので非常にスムーズです。ゴリ感はシャリ感などはありません。ハンドルも以前と比べるとノブ部分がスポンジなので掴みやすいです。
- XGとHGどちらがいいですか?
これはXGの方がよいですね。本当はHGの方が丁寧に釣りができるのですが、海なのでラインスラッグとかの処理を考えるとXGの方がいいですね。
特にベイトリールと相性が良いバイブレーションをよく使う方は断然XGの方がいいです。逆に深夜のスローリトリーブやドリフトなどが苦手な方はHGもアリかな。
- ナイロンとかフロロの相性はよいですか?
抜群です、一応今はPEを使ってますが、ベイトリールと相性がいいのは個人的にフロロかナイロンの太い号数だと思います。全く問題なく使えるのでぜひ使ってください。
- ベイトタックル初心者ですがエクスセンスDCはおススメですか?
おススメなんですが・・・スタイル的に8cm台のミノーや軽い13g程度のバイブレーション、そして10gぐらいのシンペンで頻繁に釣りをする場合は要注意。
おそらく全く飛ばせないままバックラッシュしまくって終わりだと思います。なので釣りのスタイルに合わせて買う方がいいですね。ナイトゲームで河口のウェーディングとか、デイゲームでテッパンバイブなどを遠投してって感じの釣りをやる方におススメです。
- 右巻き左巻きどちらがいいですか?
私は左利きなので今回は右巻きでテクニカル仕様にしています。
基本ドリフトの釣りが釣果の8割以上を占めますが、遠投して流す場合も要所ではジャークしたり軽くポンプして・・・など色々やるタイプなので左手で操作できる右巻きにしました。
遠投もしますが基本は中距離や近距離キャストで居着きのシーバスをねっちり攻めるのでやっぱり操作しやすい右巻きの方がしっくりはきますね。
以前は左巻きでしたが、細かい操作がやりにくかったので今回は右巻きでといった形です。上の動画で分かりやすく説明しているので参考にしてください。
- ドラグの強さや感じはどうですか?
5㎏が最大ドラグ力なのですが、若干弱い感じがしますね。今回はPEを使っているので伸びがないせいだと思いますが、上の70弱ぐらいのシーバスが急に走るとズルズル出てたので、13エクスセンスDCよりは弱いですね。
まあドラグが滑っても指で抑えるんであんま気にならないですが・・・。
シーバスは80ぐらいでも引きはかなり弱いですが、さすがに赤目とか怪魚とかとなると弱すぎるんで注意してください。
よりパワーが欲しい場合はスコーピオンMDなどのMD系がおすすめです。私はロッドもスコーピオンにしているのでスコーピオンMDを愛用しています。
詳細は以下からどうぞ。
- PE1号は使えますか?
やめときましょう、スピニングでやった方がいいです。
一応フォローしとくと使えますが、飛ばしやすいルアーを用意しておくとか、ルアーチェンジした時に逐一ブレーキやメカニカルを調整しないといけないんでめんどくさいですね。それである程度慣れていると普通に使えます。
- 何gぐらいまでのルアーならキャストできますか?
最低で15gぐらい欲しいですね、安定して遠投(つっても50mぐらいが限度ですが)したい場合は20g~30g程度がいいと思います。
逆に重いのはかなりいけてメガドッグ(約130g)がすっ飛んでいきます。
こちらはロッドの性能によるところが大きいですが・・・
やや大きめのミノーやシンペン、重めのバイブレーションを使ッときゃ問題ないリールです。
- フロロ5号は何m入りますか?
フロロ5号だと大体60~80mほど入ります。
安いフロロだと線径がやや太いので高いバス用なら70~80mぐらいは入ります。
ナイロン5号も大体60~80mぐらいに収まりますね。50mぐらいあれば正直余裕で釣れるので個人的にあまり気になってはないですね。というかデザイン以外13エクスセンスDCとほぼ一緒ですね。
- 潮噛みしますか?
私は釣行頻度がものすごく低いので使ったら次の日の暇な時に必ず分解するので全くしません。(13エクスセンスDCも3年使ったが全くゴリ感なしで終わりました)
しかし、ベイトリールの構造上潮に弱すぎるのでばらせない人が使うと半年もせずにゴリゴリガリガリになる可能性が高いです。
特に塩分濃度が濃い場所で使うとあっという間に潮噛みします。なので、メンテナンスは必須です。
NEW! 22エクスセンスDC XG
22エクスセンスDCが発売されています。こちらは20エクスセンスDCよりもよりバーサタイルを意識して作られたベイトリールになっています。
エクスセンスのハイエンドモデルになるのでベイトシーバスを極めたい方はこちらの導入を検討してみてください。
おススメ度☆×4
いいですね、さすがにカルコンやアンタレスなどと比べると見劣りしますが、河口でビッグベイトをぶっ飛ばしたりなんかもできます。
重いルアーや中型ルアーに絞って使えばかなり快適なのでおススメです。
「シーバスタックルバランス無料診断サービス」
- ロッド名 リール名 PEラインの号数
- 一軍ルアー(できるだけ多く記載)
- よく釣りをするホームポイント(例 大河川、ベイエリア、運河etc)
- お使いのタックルに対する不満点など