【最新版】なぜYouTubeや釣り雑誌でおすすめされているシーバスルアーを使っても釣れないのか?
今回は「なぜ雑誌やサイトでおすすめされているシーバスルアーを使っても釣れないのか?」をお送りします。よく釣り場や知り合いから相談される内容となっています。なぜおススメとされているルアーを使用しても釣れないかを分かりやすく解説します。
Contents
市販のルアーやおススメのシーバスルアーはアピール過剰
- 出回っているシーバスルアーはアピール過剰なモノが多すぎる
シーバスは河口でのウェーディングや沖堤防、サーフ、磯などの大規模なエリアを飛距離を出して探るという釣りが一般的な部分もあり、サイズが大きく飛距離が出て(重い)というのを売りにしているモノが非常に多いです。
そのアピール力が高く飛距離が出るという部分には何ら問題ない、むしろ良いことなのですが、昨今はかなりスレているフィールドが多いのでアピール過剰の時点でほぼ見切られてしまいます。
特にミノーとリップレスミノー、バイブレーションはアピール過剰なモノが非常に多く小中規模のアングラーが多いベイエリアや河口ではいくらローテーションしても波動が強すぎる時点で見切られてしまいチェイスさえもない場合があります。
チェイスやショートバイトなどのシーバスの反応が一切ルアーに現れないとアングラー側もシーバスがいないと勘違いしてしまいより悪い方向に行ってしまいます。
- アピール過剰なルアーは荒天時や好物のベイトがいるなどの好条件が揃わないと釣れない
ウォブリング系統のミノー、リップレスミノー、バイブレーションは上の条件でないとスレていればほぼ見切られてしまいます。
なので一般に多く出回っているルアーで釣りたい場合は荒天時や好物のベイト(イワシ、コノシロ、アユ)などがいるポイントで釣りをする必要がありますが・・・・
シーバスアングラーは20代~50代ぐらいのおっさん世代が多いので家庭があったり仕事があったりで荒天時の釣れる時にいけない事が非常に多いです。
他にも荒天時で雨が降っている大潮周りだとかなりの確率でシーバスが釣れますが、仕事で疲れた状態で夜間に風がビュービュー吹いていて雨が降っている時に行こうと思いますか? よほど釣りが好きでないと行こうとは思いません。
ごくごく一般的な初心者目線でみると大潮でベタ凪、夜間が満潮だと非常に釣りがしやすい環境(釣れる環境ではない)が揃います。
こうなるとシーバスアングラーだけでなく餌釣り、他のルアー釣りのアングラーもいてシーバスはかなりプレッシャーを受けています。
こうなるとアピール過剰の多く出回っているルアーでは見切られてしまい、仮に一時的に釣れても安定して釣る事はできないでしょう。
好物のベイトが回遊してくると上のような晴天無風でも十分釣る事ができますが、それらは回遊性でいついるかも分からないので結果的に運しだいになってしまいます。
- アピール過剰なルアーがなぜ多く出回っているのか?
上述の通り大規模なポイントでシーバスを狙うアングラーが多いというのがまずは最初の理由で次に挙げられるのはアピール過剰なルアーは総じて操作性が良いという点です。
ウォブリングするので上から見てもルアーがしっかり動いているかどうかわかる、手元の振動が伝わるのでルアーの位置や水中での様子がイメージしやすいからです。
よく雑誌やサイトでも釣れると評判のメガバスのX-80です。ただ巻きで使うと明確に手元にウォブリングが伝わってきます。使用感はとても良いのですが、その分サイズのボリュームもありアピールは非常に高いです。
ワームでの釣果です。ジグヘッドの重量が5gと軽いので全く操作感がなく飛距離も出ませんが十分釣れます。
いわゆるワームやシンペンなどの波動が弱いないしアピール力が低いフィネス系のルアーは活性が低い時や普通の時に非常に有効です。
そうそう都合よく活性が高い時に当たることはないので要注意。あと活性が高いor高すぎると誰でも簡単に釣れるので上述の通り釣りやすいシーバスは誰かが釣ってしまっています。
アピールが少ないシンペンやワームは操作性がないので水中の様子を全くイメージできない、振動などが一切ないと使用感が非常に悪いので一般受けしにくい傾向があります。
雑誌やYouTubeなどでおススメされているルアーを使って釣れないメカニズム
簡単にまとめると
使用感がいいルアーや飛距離が出るルアーが人気が出やすい(アピール過剰)→実際はスレたフィールド多いので使うと見切られる(※後乗りで入ると最悪人気ルアーで釣られた後)
こういった流れです。
非常にシンプルですがこういった感じで動画や雑誌では釣れているけどいざ使うと釣れない…
この状況になってしまうことがほとんどです。
ルアーがハマるシチュエーションをしっかり理解しよう
- コモモ125SFを使っていたおっさんの例
以前、河口で普段通り釣っていると40代ぐらいのおっさんが「シーバスが全然釣れないから釣り方を教えてくれ」といった感じで寄ってきました。時間もあったのでルアーの巻き方だけでも簡単に説明して終わらせようかなと思い、「普段おっさんが使っているルアーをキャストしてみて」と言いました。
おっさんはコモモ125を取り出しキャストし、おもむろにスローリトリーブを始めました。
別にそのスローリトリーブ自体に問題もなくコモモ自体にも問題はなかったですが、一つだけおっさんは致命的なミスを犯していました・・・。それは何でしょうか? みなさんも考えてみましょう。
正解は足場が高すぎてコモモが水面に浮きっぱなしになっていたという点です。
この状態だとシーバスがかなり浮いていてさらにベイトも浮いていないと反応がない状態になってしまうのでなかなか釣れないはずです。(食う時もあります)
コモモなどのリップレスミノーはある程度水を噛ませないと足場が高い場所ではなかなかうまく泳いでくれないという事におっさんは気が付いていなかったのです。
なので足場が高い時はバイブレーションなどを使った方がいいという事でその場を終わらせました。
一般的なフローティングのリップレスミノーはある程度足場が低い状態でドリフトさせてある程度活性の高いシーバスをドリフトで狙うというスタイルが一番ハマりやすく釣りやすいです。
他にも水深が深すぎるとシーバスが上を強く意識していない限りはなかなかバイトがない場合も多いです。
- 田中がミスったテッパンバイブでのミス
これは私がミスった事例ですね・・・。
以前ルアー釣り番組を見ているとテッパンバイブのリフト&フォールでシーバスを釣りまくっていたので触発されて私も使ったのですが、一切釣れない。やり方も全く間違っていないですし、テッパンバイブもテレビと同じモノを使用していました。
なぜ一切釣れなかったのか、みなさんも考えてみましょう。
正解はそもそもスレすぎてそういった類の釣りは通用しないというのが正解ですね。試した時期は2000年代後半でシーバスはルアーで狙うというのが一般的になっておりアピール過剰な釣りは状況が良くないともう反応があまりない状況でした。(昼時で’あれば結構人が多いポイントだった)
さらに他の要因として試したフィールドが悪かったというのもあります。
そこは至って普通の岸壁なのですが水深も浅く目立って潮の流れも良くないポイントだったのでイワシやサッパなどの回遊が薄くシーバスも岸壁にへばりついてカニや上を通るベイトを襲う個体が多いので沖に飛ばしてリフト&フォールさせるという使い方は釣れるかもしれないが可能性は低い(運要素が強い)という感じで釣果はありませんでした。
当時はなぜリフト&フォールで釣れなかったのかという理由になかなか気づけず苦労した記憶があります。このように至って簡単な事が釣果に大きく影響を及ぼす場合が多いです。
特にテレビやYouTube動画などを見て釣りの参考にする場合は・・・
- ルアーを使用しているフィールド(河口やサーフ、ベイエリアなどの確認)
- 使用しているタイミング(昼、夜、天気、時期など)
- ルアーを通しているコース(流れのヨレ、ストラクチャー、潮目など)
- リーリングスピード
などはじっくり何度も見てみて自分が通っているフィールドにそのルアーが適合しているかどうかをよく見るようにしましょう。
これはサイトや雑誌にも言える事で基本的にフィールドで釣ったシーバスに対して自分なりの見解や使用法などを列挙しているのでサイト作成者と似た状況のポイントで同じような考え方で使用ルアーを使えば釣る事に対して非常に有効となります。ちなみにシーバスボセカンドでは・・・
- 田舎の工業地帯
- 釣り人口が多いのでややプレッシャーが高い
- 中規模河口が多くある
- ベイエリアは工業系の埋め立てや常夜灯が数多くある
というポイントで釣りをしているのでこういった地域に住まわれている場合は親和性が高いサイトになります。
幸いシーバスは沿岸回遊魚なのでこういった地域でも十分釣る事ができるので参考にしてみてください。
ちなみに地磯や大規模なサーフなどは近隣に一切ないのであまり参考にならないかもしれません。
人気ルアーでも釣れない実例 アーマジョイント190
こちらはシマノのアーマジョイントでの釣果ですが、おそらくこちらもアーマジョイントを使っても全然釣れないという方が多いルアーだと思っています。(Googleの検索ワードでアーマジョイント 釣れないが表示される)
なぜかというと・・・
- 浮き上がってくるので足場が高いポイントは苦手
- S字ではなくグネグネ系なので中途半端にアピール力がない
- 巻くと中速域あたりから動きが破綻する(ダウンで巻くと顕著)
こういった感じでごく一般的なシーバス釣りの投げて巻くという使い方だと非常に使いづらいというか釣れる感じにならないので注意が必要です。
じゃあ悪いルアーじゃんってなってしまいますが、フォローしておくと・・・
めちゃくちゃ飛ぶので巻かないドリフトと相性がよく一般的なビッグベイトと違って細くいい意味でアピール力がないので他のビッグベイトで出ない時にフォローとして使える、潜らないのでリップレスミノーが根がかりするようなポイントでも自由に使えるといった感じでメリットも多いです。
こういった感じで人気ルアーだからとか、新作ルアーだとかそういった観点だけだと釣れるわけでないので注意が必要です。
個人的には今の河川や河口とかに合致しやすいので比較的ヒット率が高いいいルアーだと思っています。
人気ルアーでも釣れない実例 シャローアサシンFB
次に愛用しているアサシンFBでいうと多少シーバスが浮いていて活性が高ければ普通に河川などでドリフトすれば簡単に釣れますが…
この場合であればドリフトがある程度きちっとできているかが問題になってきます。
使い方は言語化すれば簡単に釣れそうですが実際やると意外と上手くいかなかったりすることも多いのでそれらが原因で人気ルアーでも釣れないというのは多いですね。
実際アーマジョイントのようにシャローアサシンで検索すると「シャローアサシン釣れない」というのがサジェストに表示されるので釣れない人も多いわけです。
シャローアサシンをベイエリアに持って行ってぐりぐり巻いても一切何も釣れないですから(超絶的に運がいいと釣れるかも)そういうわけです。
公式動画などで勉強する場合も注意が必要で普通に浮いて活性の高いシーバスならよほどズレたルアーをチョイスしない限りは簡単に釣れます。
かなり釣りやすい状態でやってないかも確認しながら見てみるといいでしょう。
なぜYouTubeや雑誌などで釣れないQ&A
- 釣れないルアーを紹介しているということですか?
そういうわけではありません(笑)
一般的なイメージの釣れるルアーというのは使用感がよく飛距離が出て…というスレに弱い傾向があるルアーがチョイスされることが多いです。
こういったルアーをプレッシャーが高い状態で使うと見切られて釣れないよ~という話です。実際使用感がよく飛距離が出てというルアーもシーバスの活性が高い時に使うと爆発したりする場合もあります。
まあ実際やってみると何かしら手を入れられていてスレというか場荒れに近い状態になっているので実際使っても釣れないことが多いですね。
なので小型の人気ルアー(ダウンサイジングver)を使うことを非常におススメします。これらは使用感もよく総じてサイズが小さいので見切られにくい傾向があります。
例えばミニエントであればタックル次第ですが飛距離も出てアピール力も高いです。でもサイズは57なので見切られにくいとおススメです。
他にも…
- ブローウィン80
- x80jr
- tkml90
などのダウンサイズバージョンをメインで使えばよほど使い方がおかしくない限りは普通に釣れるはずです。
一応念を押しておくと紹介されているルアーは全体的にアクションが良いので使いどころさえ誤らなければけっこう釣れます。
まとめ
雑誌やサイトでおススメされているルアーで釣れない場合はハマるシチュエーションをしっかり確認してみたうえで自分のフィールドと合っているかを確認する必要がある。