【改訂版】ルアーの違和感が釣果に及ぼす影響を解説!
今回は「シーバス ルアーの違和感を排除して見切られないように対策しよう」。シーバスは海釣りのフィッシュイーターの中でも非常に賢く警戒心が強いのでリアクション系の釣りよりもドリフトやスローリトリーブなどの見切られにくい違和感のない釣りの方がトータル的な釣果は多いです。今回は違和感の消し方やそもそもどういったモノが違和感なのかを紹介します。
Contents
シーバスルアーの違和感とは・・・?
シーバスではハードルアーを多用するのでそもそものプラスチックが自然物ではなく違和感があります。さらにそれらが激しく振動したり光ったりするのでかなり違和感の塊で釣りをしています。
シーバスの活性が高い場合やスレていない個体が多い時は違和感でリアクションバイトしてきますがそれも最初の内だけで急に反応しなくったり次の日も無視などの現象を引き起こします。
ここからはどういったものが違和感なのか紹介します。
- ルアーの表面素材のプラスチック
- フックやスナップなどの装飾品
- 重心移動やルアーのラトル音
- ルアーカラー、チャート系やレッドヘッドなど
- ロッドアクションを加えた時に出る水切り音や振動音など
- 不自然なルアーの姿勢 前傾姿勢やしっぽ下がりの魚っぽくないシルエット
ざっと考えても違和感に繋がる要素が多いです。
シーバスはサカナなので知能は人間に比べてはるかに劣りますがその分野生の勘や警戒心などは人間よりもずっと優れているので警戒心を持たれるとこれらの違和感を感じてバイトしてこなくなります。
チャートのアサシンでの釣果ですね。こんなド派手な色の魚は熱帯魚ぐらいしかいなく違和感の塊といってもいいでしょう。
シーバスではチャート系が良く使用されますが、よくよく考えると違和感Maxです。カラーでも違和感がありすぎると見切ってくることが多いですね。
ルアーの違和感はシーバスの釣果にどういった影響を及ぼすのか?
- ルアーにスレてしまう
ルアーの違和感を利用するリアクション系の釣りはスレが入りやすいです。数匹釣って後はシーン、反転されると二度と食わないなどなど経験したことがある方も多いのではないでしょうか?
シーバスは活性が高い、ルアーを見たことない個体は本当にイージーに釣れますが、スレやすい、賢い、警戒心が強い、さらに居着くという性質を持っていますので同じフィールドでも一回パタパタっと釣れて次の日からはシーン、ひどい時はボイルしていても釣れないなどこういった状況になりやすいです。
- 大型が出ない
これも違和感に起因するものがあります。ベイエリアでは60cm程度、河口では70cm以上の大型個体はかなり賢いです。
さらに警戒心が本当に強くかなりうまくごまかさないとチェイスさえもしない事が多いです。シーバスに限らず野生で大型になるという事は今まで捕食されなかったという証でありかなり警戒心が強くないとそのサイズまで生き残れないからです。
こういった側面もあり大型を狙う際は違和感をなるべく排除してやるといった配慮が重要です。
ルアーの違和感を消す方法について解説!
- 流れに逆らわない、シーバスの頭の位置を考える
海では、止水域と違い潮汐や川の流れによって流れと流れが向いている方向が必ず存在します。さらに風が吹いている場合が多いですから基本的に潮の動きがゆるくても風によってある程度流れが存在しています。
ルアーをトレースする際はこの流れに逆らわないようにしないとかなりの違和感をシーバスに与えることになります。
シーバスの餌となるベイト自体も流れに沿って回遊したり上流から流されてくる事が非常に多いのでそういった流れを無視してルアーをトレースするとかなりの違和感です。
こちらはエグイド90ですね。エグイド90のような河川向けのリップレスミノーで巻きすぎは絶対NGです。
河口では基本クロス、アップクロス、ストラクチャーに流し込むときはダウンといったようにキャストする位置をしっかり考えて投げる必要があります。
- ラインを張り過ぎない、テンションを掛けすぎない
PEラインを水中で張りすぎたり、テンションをかけすぎるとが水を切り違和感を与える原因にもなります。
リトリーブする際にラインを張り過ぎるとこういった音や振動がシーバスに違和感を感じさせる要因になるので注意が必要です。
スローにリトリーブする際はラインを少したるませて巻く、ドリフトさせる際もラインのスラッグを取ってやるだけといった配慮が必要になってきます。
他にもテンションをかけすぎるとシーバスのバイト時にうまく吸い込まれないので違和感を感じてしまい吐き出されたりしてショートバイトに繋がります。
シーバスの接触時に違和感を感じれられると次に出ない場合が多く当たりはあるのに全く乗らないという事が頻発してしまいます。
- ルアーを動かし過ぎない、巻きすぎない
ルアーはある一定の速度を超えると動き出します。
この動きが逆に厄介で人間から見ると「魚っぽくて釣れそうだ!」と思いますが実際はルアーの動きのように泳いでいるベイトは存在しなくあまり動いてないぐらいの方がサカナっぽいです。
動かせば動かすほど内部の重心移動システムから音が鳴ったりフックがボディに当たって音が鳴ったり、ラインが水を切ったり・・・違和感が出まくります。
なのでシーバスはラトルが入ってないルアーの方がよく釣れますし、シリコン製やワーム、シンペンなどの動きが主張しないルアーが有利となってきます。
ワームはラインが水を切るぐらいしか音でなくさらにボディが柔らかいので非常に違和感が少ないルアーです。シリコン製のバイブレーションなども鉄板やプラスチックに比べて音や波動自体が少ないので違和感はそこまで多くないです。
- スナップがルアーのサイズに合っているかどうか、タックルが及ぼす違和感がないかを検証しよう
ルアーをラインと結ぶ際にスナップを付けます。このスナップが違和感を与える要素になったりもします。小さいルアーを使用する時に大きいスナップを付けて使うと姿勢が崩れてアクションしなくなったりする場合もあるので注意が必要です。
リーダーも小さいルアーを使うときは細めにしないとルアーが全く泳がなくなったり、リーダーが水を切って夜光虫が光ったりなどの悪影響があります。
さらにベイエリアの常夜灯などの明るい場所でリーダーをじっと見てくるシーバスも確認しています。
シーバス自体体はでかい割に臆病な面があり繊細な魚です。影を落としたり、釣り場で騒ぎすぎたりするとピタッと釣れなくなったりするのでそういったアングラー自体の動きにも注意を払った方がいいですね。
- 釣果自体が少ない
- シーバスを掛けてもばらすことが多い
- 釣果数の割にシーバスのサイズが伴わない
- 小規模なエリアで釣りをすることが多いが釣れない
こういった特徴があるアングラーはシーバスの釣り方自体に違和感があるものを用いすぎている傾向があります。当てはまった場合は検証してみるのをおススメします。
違和感の少ないシーバスルアーについて解説!
- 違和感の少ないルアーとはどういうものか?
基本的に上で紹介した違和感に通じるものが少ないルアーになります。簡単に言うとシンペン、ワーム、意外な線いうとビッグベイトですね。これらに共通するのは・・・
- アクションがウォブリングではない(スラローム、S字、なし)
- スローリトリーブないし、ドリフトで使用する
- ボディがソフトマテリアル(ワームのみ)
- 音が出ない(固定重心)
これらの特徴があります。
さらにカラーをホロ系やクリアー系にしてサイズを小さくすれば(ビッグベイトを除く)かなり違和感を少なくでき見切られにくくなります。
ビッグベイトはサイズが大きいので巻くと違和感がありすぎて引くほど釣れませんがアップにキャストしてラインを水面につけすぎないように流すと完全に川の流れに同調するのでかなり違和感は少ないです。
他にもボディが大きく水の掴みが良いのでアップにキャストしてほっておくだけでも独特のS字アクションが勝手に出るというか勝手に泳ぐので他のルアーとは一線を画す水へのなじみっぷりを発揮します。
こちらはシーバスラボオリジナルルアーのイナ棒160での釣果ですが、固定重心にしています。シンペンは構造上固定重心が多く無駄な音が出にくいです。アクションもおとなしめのスラロームに設定してあります。
シーバスルアーの違和感が必要な場面も知っておこう
- シーバスが着いている場所が特定できない
違和感を出してシーバスを寄せたり違和感(ウォブリングやジャーク、速い動き)を使ってシーバスにルアーを見つけてもらわないと効率が悪くなります。違和感出さない=スローなので手返しが非常に悪くなり探る、サーチが必要な場面では問題があります。
その探る段階でバイトがあった、チェイスしてきた、ベイトの位置が分かったなどなどシーバスがピンでいる場所が分かったら違和感をなくす方向に持って行って食わせに入りましょう。
- 活性が高い、ベイトに狂っている
こういったときはゴリゴリ巻いてくるのが一番速いです。
だいたいこういったときはルアーをあまり観察せずにとりあえず動いてたら食うぐらいの感じですから違和感丸出しでガンガン行きましょう。そこからスレ出して少し反応がなかったら一旦休ませて違和感を消していって第二ラウンド開始です。
- 荒れている、風が強すぎ、雨後、台風一過後
こういったときは水中も荒れていますからから違和感を多少出しても大丈夫です。
逆に小さいシンペンや、表層を泳ぐミノーなどは波に揉まれて全く仕事をしなくなってしまうのでシンキングミノーやバイブレーションなどの違和感がありまくりのルアーで攻めた方が操作しやすいですし釣りやすいです。
台風後で風が強く、さらに泥濁りしていた時の釣果ですね。
こうなるとデカい目立つルアーを使用すればランカーも比較的容易に釣る事ができます。
ダンクルはボディ自体はワームのようなソフトマテリアルですが強く巻けばボディとテールが振動するのでバイブレーションのようなウォブリングをします。なので違和感はかなり高いルアーといってもいいでしょう。
こちらはアマゾンペンシルでの釣果ですね。
最近のシーバス向けトップ系は大音量のラトルが搭載されており、雨や泥濁りでも確実にシーバスにアピールするように設定されています。水しぶきもすごいので、アピール力は非常に高いですね。
まとめ 違和感を出す出さないのバランスが重要
荒れているとルアーの違和感を出す、ベタ凪だとルアーの違和感を出さないの使い分けを行えばOKです。
さらに違和感を出さないの決めたのなら徹底的に消す方向に釣り方を変えないと中途半端になって余計見切られてしまいます。
通年釣りをすると7割ぐらいは違和感を消す方向の方が釣れるので釣果が伴わなかった時や、バラシが多くなったりすれば確認して検証しましょう。
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