【最新版】中層狙いのやり方とおススメのルアー
中層とは? 中層の予備知識を知っておこう
明確な定義がないので、厳密に〇mといった感じではないですが一般的に・・・
- 水面から1m前後→表層
- 水面から1,5~3m前後→中層
- 海底→ボトム
こういった感じで区分されていることが多いです。今回は真ん中の中層を攻めるやり方を紹介していきます。
中層狙いは地味に難しいのでまずは以下の覚えておくといい予備知識を知っておきましょう。
- 水深が深い10m以上、もっと深い場合は中層の層が厚くなる
当たり前ですが水深が深いほど中層の長さが長くなります。したがって水深が深ければ深いほど中層を探る手間がかかるので覚えておきましょう。逆に浅いと中層はなく表層とボトムという感じです。
なので自分が今釣っている場所の大まかな水深は最低限押さえておかないとどこをどう攻めればいいのか分からなくなるので注意しましょう。
- シーバスは日中は中層にいることが多い
中層は太陽光を遮ぎるのである程度日中でも暗いです。なので明るいのを嫌がるシーバスは中層付近にいることが結構多いです。
中層付近にいて表層に小魚が通れば下からガツンといった感じです。
- シーバスは夜間は表層にいることが多い
こちらは逆に夜間だと全体が暗いので無理にちょっと沈んで気配を隠す必要がなくなり表層に浮いていることが多いです。
この日中と夜間でどこにシーバスがいるか分かってないと中層攻めの効果はものすごく薄いので注意しましょう。※気象条件にや活性によって例外もあります。
- 実際にどんな感じで中層にベイトが溜まっているのか?
Deeperで撮影した水中画像ですね。湾頭付近で水深も10mとそこそこ深いですが、4m前後にステイしているのが分かります。シーバスらしき魚影は映っていませんが、中層付近にベイトが溜まっている時はボトムに近いラインに群れでいることが多いです。※ベイトはボラやイナッコの群れ
しーばすそのものはベイトの上や水面には浮いてこないのでレンジ攻略が非常に重要になってきます。こういった水中の状態であればまずミノーやトップ系には反応しないので注意が必要。
中層攻めのメリットとデメリット
- 中層を探り切れてない場合があり、当たると良く釣れる
シーバスはデイナイト問わず表層を探るのが基本的に鉄板の釣り方なので、いざ中層攻めをやってみると結構ハマることが多いです。
あとやってない人が多いということは他のアングラーが入った後でも釣れるということなので有利な攻め方です。
しかし、うまい人の後だと完全に探られた後なのでもちろん釣れないことがあります。なので、ある程度周りのやり方も見ておく必要がありますね。
たまに中層でベイトとシーバスがセットいる場合があります。こうなると大釣りになったりする場合もあるので美味しいです。属に言う中層ボイルというやつですね。
- 地味に高難度なテクニックを要求されるのと手返しがものすごく悪い
次はデメリットです。
後述しますが中層攻めは結構難しいので慣れてないと全然手ごたえがない場合もあり、習得するまでそこそこ実践と練習が必要です。
あと水深が深いと膨大な海の中層をじっくり探っていかないといけない場合もあり、そうなると適当にランガンして浮いたシーバスを狙った方が結果的に簡単です。なので中層狙いをやるやらないの判断が重要です。
こちらはVJでの釣果ですが、通常VJはただ巻きのルアーですが、フォールさせて釣りました。
テンションフォールなどの縦の動きでないと食わないシーバスも一定数いるので、難易度的にはけっこう難しいかもしれません。
こちらは雨後の河川での釣果ですね、こちらは完全に思考停止してオラオラって感じでした(笑) 中層攻めはルアーによって巻きスピードやウェイトを調整してやる必要があり頭を使います。
雨後や活性の高い時などは思考停止してトップやバイブレーションでごり押しした方が釣れるときもあるので中層を攻めるかどうかは慎重に検討したいですね。
中層狙いでおススメのルアー
- バイブレーション(スピンテール)
絶対必須です。
基本バイブレーションの沈降を利用してボトムをとってロッドをしゃくったりしてレンジコントロールして釣っていきます。
特に広く探る場合もあり、飛距離も必要なので水深に合わせてウェイトを何種類か用意しておきたいです。
25~30g
15~20g
10~14g
この上の3つのウェイトは最低持ってないとなかなかうまくいかないことが多いので注意してください。
ちなみに速く沈めたい、飛距離を出したいという理由で重い鉄板バイブレーションばかり持っていくのはNGです。
場所によっては中層を超えてボトム近辺まで行ってしまったり、レンジキープするのに必要な巻く速度が速すぎるなどの理由で釣れない原因になってしまいます。
詳しくはリンクを参考にしてください。
プレッシャーがキツイベイエリアや河口の橋脚などではミニエントのような小型のバイブレーションのみでやるのもアリです。
ちなみにスピンテールはちょっと軽い方が中層を探りやすいので覚えておくといいでしょう。後スピンテールは日中用なので夜間は出番は基本ナシです。
- ワーム
こちらも絶対必須です。ワームはすれた場所での中層狙いでかなり効果的なのでバイブレーションで出ない時に必要です。ウェイトは・・・
14~20g
7~14g
程度のジグヘッドタイプがあれば良いでしょう。ちなみにブルーブルーのジョルティ、コアマンのVJやや、ダイワのロデムなどのバイブレーション系のジグヘッドでも可です。特にコアマンのVJは非常におススメです。
- シンペンやミノー系では中層狙いはしなくてもいい
シンペンやミノーはすぐに浮き上がってくるので基本は表層狙いで使用しましょう。
最近はヘビーシンキングシンペンやミッドダイバーなども多くありますが、基本は上のバイブレーションとワーム(バイブレーションジグヘッド系含む)で何とかなります。
変わり種だとエアオグル、レイジーファシャッドなどはリフト&フォールで簡単に中層も探れるので導入を検討してみてください。
中層狙いのやり方
まずは中層狙いをする前に以下の最低限を知ってできるようにしてください。
- 自分の手持ちルアーの浮き上がらないリトリーブ速度を知っている
- 丁寧にリトリーブしてなるべくレンジキープできる
- ホームポイントの水深をほぼ把握している
この3つが最低限できないとやってみたものの結果的に表層ないしボトムしか探れていないので釣れないということに繋がります。
特に表層ならまだ食うことが多いのでいいですがボトムは根がかりしてしまうので注意しましょう。
できない場合はリンクを参考にしてください。
- 中層狙いのトレースコース1
緑がトレースコースになります。
このパターンでは最初にフォールを噛ませているので下側から探ることができます。
さらに普通にフォール中や着底後にバイトがある場合もあり、食わせ能力が高いのがポイント。
下側から探ることになるのでシーバスが中層の下側ボトムに近い側にいるだろうを予測した時に使いましょう。
- 中層狙いのトレースコース2
こちらはフォールで任意の位置まで沈めてレンジキープするパターンです。
この場合は水深が深すぎてフォールまでに時間がかかりすぎる場合に用いるといいでしょう。
あと水深的には表層に近いのでシーバスが全体的に沈んいるけどそこまで深くない時に使用するといいでしょう。
このフォールは速く探れて表層よりなのでどちらかというとナイトゲーム向けのやり方です。
この2つを状況に応じて使い分けるのがものすごく重要になってきます。
特に浅い場所でフォールを絡めたトレースコース1をすると根がかりする場合もありますし、逆に活性が低く沈んでいる時に任意の層まで沈めるのは時間がかかりすぎる場合もあります。
なのである程度絞り込めた状態で中層攻めをしないと結果時間がかかりすぎて釣れないことが往々にしてあるというのを頭に叩き込んでおきましょう。
イメージとしては緑色のマークアップのラインを通すようにレンジキープしてリトリーブするイメージです。上層部や下層部を引いてしまうと当然反応が悪くなります。
このレンジキープ自体ができないと中層攻め自体に効果がないので注意。タックルや風にもよりますが上の図であれば20g前後のスピンやバイブレーションを遅めに巻くとキープできます。
中層攻めでの釣果
こちらはマグビートでの釣果ですね、スイムベイトは使用者が檄低なので専門で使っても面白いカテゴリーです。
やはり中層攻めはワーム系と相性が良いです、バス用のシンキングのスイムベイトも使用者が少なくスレ対策にも繋がります。
こちらはデカカリシャッドでの釣果ですね、ジグヘッドは10gです。イナッコとボトムの間の中層にいるイメージで巻くとバイト。
こちらは夜間のベイエリアでの釣果ですね、人は多いですが大概の人は浮いたシーバスばかり狙うので去った後にちょっと3mほど沈めてじっくり巻くとバイト。
このワームを使っての中層攻めができると他のアングラー釣れない時でも普通に結果を出せます。
こちらはジョインテッドクローシンキングでの釣果ですね、シンキング+7gのシンカーで沈降を速くしてボラとコノシロの下を通すとバイト。手返しがものすごく悪いですが、効果的ではあります。
こちらはコノシロパターンでの釣果ですね、ちょうど2m前後にコノシロが回ってきたのでちょっと沈めてゆっくり巻くとバイト
ボイルしていない時はレンジを合わせると釣りやすくなります。あと岸壁だとシンキングの方が使いやすいですね。
こちらは真冬のサーフでの釣果ですね、条件的に結構沈んでいたのでフォールでボトムをとってからの中層で大釣りになりました。VJは飛距離も出て中層攻め自体をやりやすいのですが、その分浮き上がってくるのがかなり速いので把握しておかないといけません。
こちらはベイエリアの深夜の釣果ですね、5~6人ぐらいが沖ポチャでやってましたが入れ違いに入って数投でといった感じでした。こんな感じで中層狙いはハマるとプレッシャーが高くとも割とすぐにバイトしてきます。ある程度見切られにくいルアーでやるとなお良しです。
中層狙いはいざやってみると結構難しくできてそうで全くできてないことが多いので注意が必要です。あとベイエリアだとほぼ20m圏内でくるので立ち位置が割と釣果に直結します。
こちらはシーバスロデム14gでの釣果ですね、中層攻めはベイエリアでも60前後のバイトが多いのでサイズが上がりやすいというのがメリットにもなります。
※釣果は随時記載します。
中層攻めQ&A
- 表層と中層はどちらが優先ですか?
絶対に表層ですね、
まずどのタイミングでも表層をチェックしてそこから移動するか中層攻めをするか考えた方が絶対効率は良いです。表層はパイロットルアーの考え方でパーッと探りましょう。
釣り場の機微に詳しい場合はいきなり中層攻めをやってもOKです。
例えば人の多い河口やベイエリアはいつ行っても大概表層はやられているので逆手にとっていきなり中層みたいな感じです。
- ローリングベイトでも中層攻めはできますか?
もちろんできます。しかし注意点があり浮き上がりやすいのでかなりゆっくり巻くのをオススメします。それか、77でなくて88や99を使ってやるのもアリですね。
普通のバイブレーションよりも食わせ能力が高いのでローリングベイトが好きな方はバイブレーションよりもローリングベイトで中層攻めをやった方が安定感はあると思います。
- 中層攻めは大きいシーバスは釣れますか?
釣れますが・・・よほど運が良くてランカークラスが浮いている時でないとやや厳しいです。
一応私はランカー狙いはあまりしませんがシンキングのビッグベイトなどでたまに狙います。
- ロングビルミノーなどでも中層攻めはできますか?
できますが・・・リップがあるのでトレースする層が固定されてしまいやや柔軟性にかけます。
バイブレーションやワームだとリトリーブの途中で一気に沈めたりロッドをしゃくって逆に上げたりもできるので細かい調整はしやすいです。
逆に言えば機械的に簡単にロングビルミノーの方が中層を探れるので簡単とも取れます。ハチマルマグナム+1などでも中層をトレースできます。
- メタルジグで中層攻めはできますか?
微妙です。なぜかというとメタルジグは浮き上がってくるのでいざ沈めて巻いても実際表層しか巻けてないというのは多いです。
あとしゃくったりリフト&フォールでも釣れますが、それをするのだったらバイブレーションやワームの方が食わせに関しては有利なので青物狙い+シーバスというような状況でない限りはしない方がいいかもしれません。
あと飛びすぎるのもシーバスには不向きで中層攻めをやっても結果的に割と手前で来る(着いてきてバイトとかではなくもともとシーバスは手前にいることがすごく多い)ので飛距離過剰で無駄が多くなりすぎるのもあります。
- デイゲームや朝マズメで中層狙いはやった方がいいですか?
基本的にしなくてOKです。理由は簡単で朝マズメで浮いて活性が高ければよほどでない限り表層攻めで何とかなるからですね。
デイゲームも同様で広範囲を見渡せ、ベイトの気配なども分かりやすいのならいちいち中層攻めでやるよりかはいないからランガンしたほうがいいからです。
一応下で朝マズメにやってますがランガンするのがめんどくさくかつ表層に一切浮いてなくて鏡のようになっていたのでやったという理由です。
- 中層狙いしても釣れません理由は何ですか?
けっこう難しいのでやってるつもりでも表層を泳いでいた、ボトムに近い下層を泳いでいたという感じでできないケースがほとんどです。
あとどの層にシーバスがいるのか、層付近でベイトを食っているのか、マッチザベイト…などなど色々要素があります。
この巻きスピードであれば1m前後というようにルアーごとの性能に合わせて巻く必要があります。これができてないと上手くコントロールできないのでめちゃくちゃなレンジを泳いでいる場合があります。
リールが重要でエクストラハイギアだと相当に遅く巻く必要があります。こういった感じで複雑に要素が絡むのでやってみると案外釣れない=地味に難しいというわけです。
橋脚ドリフトのトレースコースの全てを網羅した完全ガイド発売中!- 本記事の内容[目次]について
- サブスク会員限定 上流側からの橋脚のトレースコース例について
- サブスク会員限定 橋脚下流側のトレースコース例
- 質問コーナー ルアーの頭を下向きにしたまま橋脚に送り込むドリフトについて