【改訂版】シーバス ボイル打ちのやり方や食わないボイル対策!
今回は「シーバス ボイル打ちのやり方」をお送りします。シーバスは表層の小魚を水面に追い込んで捕食するのでボイルを良くします。ボイルがあればシーバスがいるのが確定するのでチャンスですがコツを押さえていないとボイルしていても食わせれない場合が多いので注意しましょう。
Contents
シーバス ボイル打ちの基本的なコツ
- キャストする前に考える癖をつける
ボイルしている時点でシーバスはいるので焦らないようにしましょう。
焦ってマッチザベイトしていないルアーを放り込んで見切られてボイルが止んだりすることもありますし、バイトしてきても掛かりが浅くて外れる場合もあります。
まずは一旦落ち着いて観察する癖をつけておくと良いでしょう。
- 捕食されているベイトをよく見ておく
夜間でもボイルしている近辺にイナッコがいればイナッコにルアーを合わせて、マイクロベイトが居れば・・・という風に観察すれば割と何が食われているか分かりやすい場合が多いです。
特にベイエリアの常夜灯周りや橋脚周りは明るく大概捕食されているベイトが見える事が多いのでじっくり見て確認しておきましょう。
- 捕食音の大きさや回数、位置などを見ておく セイゴのボイルは無視してOK
捕食音が小さいとセイゴの場合が多いのでポイントや狙うサイズに応じて捨てても良いです。
大型狙いで無駄にセイゴを釣ってしまい場荒れする事は良くありますし、ムキになって食わせようとして時間を浪費してしまう場合もあります。
ボイル音が大きければシーバスの型が良いのでそれらを目安にして狙うか狙わないかを考えてもOKです。
60㎝程度までは結構派手にボイルしていることが多いので分かりやすく、80cm以上のランカーはボイルはほとんどしないのでサイズを判断する要素になります。
ボイルする位置が細かく変わっている場合はベイトの下にシーバスが着ている場合が多く、ボイルする位置が同じ場合はシーバスの位置は固定されています。
比較的前者の方が小型サイズが多く、後者の方が大型の場合が多いです。
後述しますがボイルする位置が細かく変化する場合はベイトの位置が分からないとカスリもしないのであまりおすすめのボイルパターンではありません。
シーバス 基本的なボイル打ちのやり方
〇がボイル位置で矢印がトレースコースです。基本はボイルの後方にキャストして助走をつけてボイルに突入させるイメージでOKです。
例えばボイルに直撃させてしまうと急にボイルが止むこともありますし、助走距離をつけないとアクションができ切る前にボイルに突入してしまうので見切られて食わない場合があります。
ベイエリアで近距離のボイルがある場合はしっかり距離を取ってキャストしましょう。
かなり近くに寄ると姿を見られるので警戒されますし、バイトが足元付近で出てバラす原因にもなります。なので最低15m以上距離をとって調整してキャストしましょう。
距離があるとバイトの位置が遠くなるのでバラしにくくなりますしミスった時のリカバリーが効きやすいです。
- マッチザベイトさせてからの速いスピードが遅いスピードの二択になるパターンが多い
まずはベイトのサイズやカラーを合わせて活性やスレ具合に応じて速いか遅いかの二択で攻めるのが基本です。
ベイトも多くシーバスも多い場合は活性が高いことが多く反応が良いのでミノーの早巻きやバイブレーションの早巻き、ベイトが少なくシーバスの数が単発の場合はシンペンやワームのスローリトリーブといった感じです。
ボイルは事前にシーバスが居る事が分かっているので判断が重要です。
前者の活性が高いパターンはかなり簡単に釣れるので適当でも良いですが、問題は後者でスレた時や活性が低い時は遅く攻めないとウォブリングで見切られて完全に食わなくなる場合も多いです。
- 活性が高い時のルアーチョイス・・・ミノー、バイブレーション、トップ系
- 活性が低い時のルアーチョイス・・・シンペン、ワーム
基本的にはこのパターンで対応できるので状況判断を間違えないようにしてください。
特に朝マズメの時は活性が高くボイルしていると動画のようにトップ系で攻略するのもよいでしょう。※コノシロパターン
展開が早いので食うか食わないかがすぐに分かります。
- 河口でのボイルはルアーの流す位置や頭の向きを吟味しよう
河口でのボイルは流れがあるのでドリフトでルアーの向きやスピードを調整しないと食わない場合が多いです。
河口のシーバスは止水域のようにベイトを追い回している場合が少なくシーバス自体の型が良いので定点ボイルがほとんどです。
こういった場合は流れのヨレや流心付近にシーバスが定位していて流されてくるイナッコを狙っているパターンなので上のようにドリフトでのボイル打ちが食わせるコツになります。
基本的にボイル位置より上流にキャストしてルアーの頭の向きが下流側に流れるようにリトリーブして打つのがポイントです。
難しいのがやはりルアーの位置の調整で通したつもりでも実は位置がずれていて食わなかったりすることが多く、丁寧にコースを通す必要があります。
このパターンで食わない場合は立ち位置を変えたりしてダウンクロスで送り込んだりして様子を見る必要があります。
もちろん、シーバスの好物であるイワシやアユなどがいる場合はバイブレーションの早巻きやミノージャークなどで速く攻めてOKです。
イナッコパターンでのボイルは基本的に遅めの攻めで攻略すると釣れる率が高いです。
特に夜間で明暗以外の暗い場所ではスローリトリーブからのスローな釣り中心でボイル打ちを攻略しましょう。
目に見えないシーバスの水中ボイルが美味しい
昨今のシーバスゲームではボイル=簡単という図式ではなくなってきています。
これはスレなどが原因でもあります。
特にボイルは目立つので攻められやすくわりかし難易度が高くなってきています。
ここでおススメなのが見えない水中ボイルやナブラ打ちです。
これらは水面下ぎりぎりでベイトが食われているのでボイルのようにバコンと音がせず目立ちにくいです。
さらに水面を観察しないと発見できない場合が多いので攻められていないことが多く狙えば高確率で釣れます。
特にベイエリアに多いパターンでやや大型の60~70cm程度のシーバスがこの見えないボイルやナブラをしていることが多くサイズ的にもおいしいです。
やや大きめのサイズがイナッコや稚魚を追い回して水中ボイルしていることが多いのでかなり狙い目になります。
水中ボイルは、常夜灯周りの明暗部分や橋脚の明暗部分で見られます。詳細は上リンクにありますが、水中でギラっとシーバスが平打ちしていたら水中ボイルのサインになります。
こちらはコノシロペンシルでの釣果ですね。
この場合はコノシロが逃げてナブラとはいかないよく見てたらコノシロが逃げていて下側にブリが走っているのが見える状態だったので活性自体も高く即バイトでした。
逆に派手にボイルしていて鳥山が立っているようだとほかのアングラーに狙われてめちゃくちゃになっていたと思うので逆にラッキーでした。
シーバスもブリに混ざっていて走っているのが見えましたね。
こちらはシーバスラボオリジナルルアーハク棒60ですね。
70ぐらいだとベイエリアの常夜灯近辺ではほとんどボイルしません。逆に目立つ40ぐらいのフッコのボイルばかり狙っていると上のような70アップなどを逃す羽目になるので、注意したいです。
実はボイル打ちはワームで攻略するのが手っ取り早い
ボイル打ちは基本的にはどのルアーでも釣れますが、やはり手っ取り早いのがワームですね。
ワームは実釣力が高く、種類も多い、カラーチェンジが簡単にできるとボイル打ちに対してメリットが多いです。
こちらはミドルアッパーの釣果ですが、ストレート系ワームでアクションも少ないのでミノーやバイブレーションなどと比べて異物感が少なくハマれば即バイトという結果になりやすいです。
あとダートさせたりフォールで食わせたりと小技も効くので使いこなせるようになるとかなり実釣力はあると思いますね。
こちらはVJの釣果ですね、深夜でも釣れますしデイゲームでも釣れます。特にベイエリアの見えないボイル打ちで使うことが多いですね。
特にイワシ系とマイクロベイト系のボイルに強いので非常におススメです。
こちらはホバスト向けワームのクワトロシャッドでの釣果ですね。ホバスト向けワームはシーバスワームよりもう一段階細く、反射板が入っていたり、ジグも軽いので相当釣りやすいです。
今はベイエリアの常夜灯近辺でのボイルはホバスト向けワームで釣っています。
食わないボイル対策
- ボイル打ちで食わない場合は極端にルアーサイズを上げるか下げるかなどが有効
ボイルしているシーバスはベイトの群れの弱っている個体やでかい、小さいなどの特徴がある個体を選んで食いあげていることが多いので食わない場合はマッチザベイトさせ切れていない場合が多々あります。
明らかに無視される場合は思い切ってでかいルアーにしてみたりして目立たせるのが有効です。
他にもイナッコを食っているように見えて実はマイクロベイトだけ食っていたパターンも多いですからルアーローテーションはかなりこまめに行いましょう。
- 食わないボイルはカラーで攻略する
食わないボイルが起こりやすいのはスレた時、偏食している時、常夜灯周りなどの明るいポイントで起こります。
こういった場合はシーバスがルアーを発見してそのまま襲うのではなくワンテンポおいてルアーが異物かどうか判断してくるのでバイトする前によくルアーを見てきます。
なのでこういった場合はカラーに気を配る必要があります。
特に夜間によく使用するチャート系はややプレッシャーが高くなってきた時や透明度が高いとルアーがシーバスに見えすぎてしまい異物と判断されてしまいます。
なので視認性が悪いクリアー系が非常におススメです。クリアー系は海水に完全になじむのでシーバスからも見えにくくなりカラーで見切られてしまう可能性が低くなるのでおススメです。
特にベイトの種類も特定できていてルアーサイズもあらかた合わせれている時に反応がない場合はカラーが派手すぎている可能性があるのでチェンジしてみてください。
- トップ系などの一発ネタも用意しておくと良い
食わないボイルは主に何度も狙われていたり、連日連夜狙われていてスレが原因で食わなくなります。
大概のアングラーはミノーやバイブレーションで狙うのでそれを逆手にとって普段あまり使われないルアーを使うと反射的にバイトしてくる場合があります。
しかし、こういったルアーたちは総じて癖が強く(トップ系は異常に乗らないなど)がありさらに食ってきても次は一切反応なしの場合が多いです。なのでネタとして数種類持っておくようにしていきましょう。
ボイルQ&A
- 全くボイルしていない…
基本それが普通ですね。オフシーズンの冬だと何週間も完全に無ってことは多いですね。ボイルしてなくても年間釣れる魚ですのでボイル打ちに固執しすぎないようにしましょう。
- 一発ネタを教えてください。
たくさんありますね。例えば…
- メガドッグ、ダウスイなどのマグナムベイト
- ブラックバス用やトラウト系の小型ミノーやシャッド
- 夜だけどスピンテールを使う
- ヴァタリオンのようなフローティングバイブレーション
こんな感じで全部試したが釣れてます。
ここでセンスのよい人ならピンときたと思いますが、ブラックバス系のルアーやアプローチが有効な場合が多いんですね。
アイデアなんかはブラックバス系の方が充実してます。こういった感じで他魚種の釣りやルアーを流用するのが結構おススメです。
こちらは渓流ミノーエデンでの釣果ですね。まず間違いなく使われてないので即バイトでした。
小さいルアーでマイクロベイトパターンのボイルや水中ボイルを攻略する時はシーバス用でなく渓流ミノーなどがハマりやすいです。
- なぜ食わないボイルになってしまうんですか?
これは簡単で釣ってないからです。
例えばボイル打ちで釣ると別の個体がベイトに着くのでまたスレてない状態からスタートできますが、食わせれないとスレ個体がルアーを見切って本物の小魚だけくうことが続くので食わない感じになります。
よく連日ボイルしてるけど全く釣れないっていうのはこういう状態になっていることがほとんどです。
なのでめんどくさそうなボイルだったらあえて無視するのも全然アリです。
- ボイルが急に止んだんですが…
注意しなければならないのがあまりに違和感を持たせたり、こちらの気配に完全に気が付いてしまった時、ボイルにルアーを直撃させてしまったりするとシーバス側は完全に警戒モードになってしまい、沈んで最悪逃げる場合もあります。
特に単発でいる場合、サイズが大きい場合などは上の傾向が強くなるので注意が必要。ベイエリアやおかっぱりの河口などではエントリーに気をつけるようにしてください。
- ボイル打ちでルアーチェンジする時はどういう感じで替えてますか?
私の場合はバイトがなければ即交換してしますね。ボイルしている時点で活性は高くシーバスがいるのも確定なので後はルアーがハマるかハマらないかになっています。
なので、ベイトの種類を見つつ即交換で何度も試すという風にしてます。あとサバのように動き回るタイプはルアーを合わせつつ遠投して広く探る感じでやっています。
ハマると大概ガツンなことが多いですね。あと多少触っている時はシンキングのルアーであればレンジを深く取ってアプローチする時もあります。こちらもけっこう効果的ですね。シンペンではよく試しています。
- 橋脚の明暗でボイルしているけどなかなか食わない・・・
橋脚はかなり狙われやすいポイントなので簡単には釣らせてくれないですが、アドバイスとしてはマッチザベイトは当然としてルアーの流し方を捕食されているベイトに合わせて動き面からマッチザベイトさせていくと攻略しやすいです。
上の完全ガイドに流し方をすべて記載してありますが、例えばバチなら上流から流れてくるので流し込んでいく方法がおすすめみたいな感じですね。
まとめ
事前の予測がある程度できないと食わないことが多いので注意、基本速いか遅いかの二択なのでマッチザベイトさせつつどちらが合うかを確認する。かなり難易度の高いボイルもあるのである程度粘ってどしてもダメだったら無視してOK、河口のセイゴのボイルはで無視してOK。