【最新版】スリムタイプのシンキングペンシルについて
今回はスリムタイプのシンキングペンシルについてお送りします。シンキングペンシルのボディ形状は2種類あり、ファットタイプとスリムタイプに分かれます。この2種類を使い分けるとより釣りやすくなりますので使い分けや特徴などをお送りします。
スリムタイプのシンキングペンシルとは・・・?
左がスリムタイプのにょろにょろ125で右がファットタイプのドリフトペンシル110になります。こう見るとサイズの幅が非常に違います。
スリムタイプは基本的に重量がそこまで重くなく、125mm程度でも14~18g程度しかありません。しかし、後方重心で空気抵抗が少ないので圧倒的に飛びます。特にシマノのはジェットブーストシステムが搭載されており、メタルジグに匹敵する圧倒的飛距離が出ます。
スリムタイプのアクションはスラローム+ローリングが多いです。
なのでボディを縦に振るローリングの要素が強いのでよりアピール力が抑えられています。
フォール中はファットタイプと同じくローリングしながらフラッシングします。
スリムタイプの特徴をまとめると・・・
- 尋常でない飛距離
- 極限まで抑えられたアピール力
- 細く見えにくいシルエット
などが挙げられます。要はファットタイプの逆の特徴を兼ね備えている訳です。突出しているのはやはり抑えられたアピール力です。
スリムタイプのメリット
- ベタ凪や流れがないなど悪条件に強い
ベタ凪や流れがないとシーバスの活性が下がりルアーをよく見てきます。さらに風などの気象条件が揃わないと潮が澄んできてよりシーバスは視覚に頼ってルアーを見切ってきます。
こうなるとボディのシルエットが大きいファットタイプは見切られることが多くなります。なのでシルエット面から見えづらくすることによってより見切られづらくなるというメリットがあります。
- 表層をトレースしやすい
シンペンはシンキングなので沈んでいきますが、スリムタイプはボディが細く抵抗がないので少し巻けば一気に浮き上がってきます。
なのでスリムタイプシンペンは表層を非常にトレースしやすいです。
という事はシンペンをキャストするのに躊躇してしまうようなシャロー帯をスリムタイプの超飛距離で探ったりすることもできます。
さらにトゥイッチなどのアクションに対する追従性が高いのでただ巻きでは見切ってくるようなシーバスにアクションでアプローチすることも容易です。
- バチなどの特殊なベイトに強い
一般的にスリムタイプはバチやサヨリなどの特殊なベイトに強いです。
これらが沸いていると普通のミノーや太いシンペンなどでは見向きもしなくなりますからこういった場合は持っていないと釣れない状況になります。
シルエットが細いのでベイトが小さい時にも見切られづらくなるのも特徴的です。
スリムタイプのデメリット
- スリムタイプは荒れた日(風)に弱い
天候が荒れるとラインが風に煽られてトレースが困難になったり、アピール力が弱すぎるのでシーバスに見つけてもらえない、ライントラブルの温床になるなどが挙げられます。
要は風に弱いので気象条件に応じてファットと使い分ける必要があります。
さらにアピールがない分広く速く探るのが苦手で居るのが分かっている、粘るなどの状況以外では効率が悪くなるというデメリットもあります。
- ライントラブルの原因になる場合もある
これは特に初心者が陥りがちなのですが、ついスラッグを出しすぎてトレースしてしまい次のキャストで大バックラッシュしてしまう場合もあるようです。
特にスリムタイプは巻き抵抗がほとんどないのである程度ロッドを立ててテンションを張ったリトリーブしないとすぐにPEのトラブルになります。
おすすめのスリムタイプのシンペンの紹介
スリムタイプは以前はバリエーションが少なかったですが、最近はどのメーカーからも発売されており選択肢が多くなってきています。
スリムタイプは表層に強いので引き波系のシンペンがあるのが特徴です。マニックやカッターなどです。これらは簡単に表層引き波を立てることができるので初心者の方におススメです。
スリム系は表層に出すと引き波の波動でもアピールすることができますから、通常のスローリトリーブとは違った挙動でアピールすることができます。春先のバチやマイクロベイトパターンに強い釣り方です。
サイズはホームの河口の流量に応じて揃えると良いでしょう。流量が多く規模が大きい場合は10cm以上、逆に流量が少なく規模が小さいようであれば10cm以下といった感じです。
スリムタイプはスレに強いのでベイエリアでも使用しやすいです。この場合は8cm程度を使うようにすれば問題ないでしょう。
カラーはお好みでOKですが、やはり明度に応じてホロ系かチャート系は使い分けたいところです。比較的反応がいいのがクリアー系でバチでも小魚でも有効です。
河口であればやや長い10~12cmを使用するのがベストです。スリムタイプは流れに弱いので軽すぎると一気に流されてトレースするのが難しくなってしまいます。
小魚がベイトでスリムタイプを使用する時はイナッコやサヨリがいるゾーンを流した方が確率がより高くなるのでまずは目視でベイトを見つけるようにしてください。
スリムタイプは状況を選びますがハマると非常に爆発力があります。
ファットと状況に応じて使い分けるとより面白くなってきます。河口とベイエリアの両方で使えるのもメリットです。特にスレたベイエリアでのスリムタイプは結構強いのでおススメです。
これはバチ抜けでの釣果ですね。スリムタイプでないと反応しない時も非常に多いので使わないと釣れません。
特にバチ抜けはカラーチェンジが重要なのでこまめにローテーションして様子を見るようにしましょう。
こちらはシーバスラボオリジナルルアーセコシンペン80ですね。セコシンペン80は限界まで細くしてます。幅が8㎜しかないので相当見切られにくいです。
荒れたコンディションは苦手ですが、動画にもある通り淀んだベイエリアの常夜灯などではけっこう強いですね。スリムタイプのシンペンはバチ抜けでしか使わない人が多いですが、それを逆手にとってスレ対策で使うと非常に効果的です。