【最新版】PEラインの号数と太さの使い分けのやり方
シーバスフィッシングではPEラインを使用するのが一般的ですが、PEラインはモノフィラメントのラインに比べて細いです。この細いラインをさらに使い分けていくとより釣りやすくなったりするので参考にしてください。
Contents
PEラインを細くすることによって得られるメリット
- 小型ルアーの操作性向上と飛距離アップ
ラインを細くすると軽いルアーを飛ばしやすくなり操作性が上がります。
さらに小型ルアーは水を噛む能力があまり高くないのでドリフトはやや苦手ですが、ラインを細くすると水面に乗ったPEが流されにくいのでドリフトさせやすくなるメリットもあります。
次に小型ルアーの飛距離アップがあります、これは例えばラパラCDやローリングベイト、軽いジグヘッドのような固定重心で軽い飛ばないルアーを飛ばせるので使用しやすくなります。
固定重心はどれも立ち上がりが非常によく、アクションが安定しているのが特徴ですがそういった特徴を飛距離で引き出すといった使い方ができます。
- 細いPEに合わせてライトタックルにすれば負担軽減になる
細いラインを使用するときに一般的にはタックルをライト寄りにすることです。
そうすると全体的に操作性も上がりますしトータル的なロッドやリールなどの重さが軽くなるので負担軽減になります。
特にランガンスタイルの多いベイエリアや都市型河川では軽さの負担軽減は重要で回るポイントが増えるので結果的に釣果は上がりやすくなります。
- ラインメンディングがやりやすくなる
細いPEラインは、表面張力の関係上水がまとわりつきにくくなるので、ドリフトや流れがある場所だとラインメンディングしやすくなったり、流れにとられにくくなります。
特に風があって流れがある時だとかなりラインが取られたりしてバックラッシュの原因になったり、思ったところをトレースできないなどの不都合が多いので細いラインにしてメンディングしやすくするのはメリットが大きいです。
この3点が主なメリットです。
最近ではルアーの小型化が進んでおり号数を細くするメリットは大きくなっています。
PEラインを太くすることによって得られるメリット
- 大型シーバスとのファイトでも安心できる
PEの太さを上げるとかなり安心して大型シーバスともやり取りできます。さらに耐久性も上がるので連続で何匹も獲ったりしてもびくともしません。
さらにPEライン自体の太さを上げるとかなり太いリーダーも使用できるのでよりタックルパワーを上げる事ができます。
- ラインの耐久度が高くなるので使用期間が延びる
細いPEだとラインが痛みやすいのでちょっとしたほつれからラインブレイクなどに繋がります。
さらに痛みやすいという事はライン自体の耐久度が低いので何度も新品と巻き替える必要も出てきます。しかし、太いと痛みにくいので使用期間が延び経費削減できるというわけです。
ファイヤーラインやパワープロZなどのコーティング系は太いとかなり強く長い時間使うことができます。
この2点が主なメリットです。
特にタックルパワーを上げる事ができるのでランカー狙いやウェーディングでの使用に適しています。
PE号数使い分け例・・・釣り方に応じて変える
- バチ抜けは08,06などの細いラインにする
関東だとかなりメジャーなバチ抜けですが、バチ抜けはPEラインを細くするのが鉄則です。その理由として・・・
- スリム系の小さなシンペンを使用する機会が多い
- PEを太くするとPEにバイトしてくる
- 平均シーバスサイズが大きく下がる
こういった理由がありPE部分を細くしてさらにリーダーも細くしておきましょう。
特にPE1,5でリーダー30ポンドなどにするとリーダー部分にシーバスがアタックしてくる現象が頻発する場合もあります。
さらにマイクロベイトパターンも同様に細くしておく必要があります。
こちらはベイトですが、PE08でリーダーがナイロン12ポンドです。特にマイクロベイトパターンとバチ抜けのルアーはよくかぶるので同じセッティングでも十分使用できます。
ラインを太くするとデメリットの部分が大きくなるので意識しましょう。
こちらはバチ抜けでの釣果ですね。PE08にしています。
バチ抜けシンペンなどを使うときは08あたりにしておかないと釣果に影響を及ぼす場合もあります。
- 河口でのドリフトは1,2~1,5号に上げておく
河口のドリフトはうまく決まると平均サイズが大きく上がります。
さらにウェーディングする場合も距離自体も詰める事ができるので多少飛距離が減衰しても影響はありません。なのでラインを太くしておくと良いでしょう。
さらにそれに応じてルアー自体も大きくしておくと良いです。
こちらはPE1,5でリーダーが30ポンドでの釣果ですね。毎回このサイズが釣れる訳ではありませんが特に大型のミノーを多用するとバイトしてくるシーバスがこのサイズに近くなります。
なのでPEライン自体もなるべく太くしておくと取り込める確率が100%に近くなります。
色々なシーバスの釣り方での推奨PE号数の例
上のバチ抜けとドリフトはごくごくベーシックなシーバスの釣り方ですが以下からはもっと細かいシチュエーションの釣り方に推奨するPEラインの号数を紹介するので参考にしてください。
- ベイエリアでのリアクション系の釣り→PE1~1,5号
リアクション系の釣りは接近戦になるので飛距離を犠牲にしてパワーを上げた方が良いでしょう。
さらに複雑な構造のストラクチャーが多いとより号数を上げた方が安心です。
- メタルジグ、ジグミノーを使用する→PE08~1号
これは飛距離重視の釣りになるのでよりスムーズにキャストするためにラインを細くしておくのが良いでしょう。
重いメタルジグを多用する場合ももっと太いラインの必要がありますが、シーバス向けのジグミノーは重くて30gほどなので08でも十分使用できます。
- シーバス向けのビッグベイトを使用する→PE2号以上
ブリガンテやデプライブのようなシーバス向けのやや軽いタイプのビッグベイトを使用する時は思い切って号数を2号程度に上げてしまいましょう。
どうせバイトしてくるシーバスもほぼランカーなので上げておいた方が安心です。
- ボトム系の釣りを多用する→PE1~1,5号
バイブレーションのリフト&フォールやシンペン、ロリベのボトムドリフトなどを多用する場合はバイトしてくるシーバスがでかい&根などもあるので太くしておくと安心です。
特にリフト&フォールでは丸吞みが多発するのでリーダー自体も30ポンド以上のフロロにしておくと良いでしょう。
ラインの太さを自在に変えたいのなら替えスプールを用意せよ!
上の釣り方に応じてライン号数を変化させるのに困るのがどうやってラインを替えるのかという問題ですが・・・
- リール自体を替える→リールを揃えると費用がかさみ過ぎる
- ライン自体を巻き替える→手間がかかる
こういったデメリットがあります。特にシーバス狙いだと大型のリールは必要なくそこまでスペックが高くなくても十分使用できます。なのでこういった場合は替えスプールを用意しておくと非常にスムーズにラインを交換できます。
- 替えスプールのメリット→現場に持っていける
これが非常に大きいですね。確かにリール自体も持っていくことは可能ですが替えスプールに比べると大きいのでかさばります。替えスプールならコンパクトに数個持っていくことも可能なので非常に便利です。
例えばベーシックなPE1号を巻いたリールとロッドで釣行してその日のパターンがバチ抜け、マイクロベイトならPE08用のスプールにチェンジといった具合ですね。
- 替えスプールならヘッジホッグスタジオで買える
Amazonや楽天だと替えスプール自体のバリエーションないので意外と入手するのが難しくなります。なのでこういった場合はヘッジホッグスタジオで探してみましょう。純正パーツやカスタムパーツもあるので改造や修理の際にも便利です。
さらに替えスプールを購入するとスプールガードもついてくるので保存や携行の際も便利です。よほど古いタイプのリールでない限りあるのでおススメですね。
これは18イグジストの商品ページですね。リールがハイエンドだとスプール自体も高くなってしまいます。なのでミドルクラスだともう少し安くなるので揃えやすくなります。
ビギナークラスのスプールも当然にあるのでバックラッシュ対策で買っておくのも良いですね。
こちらは私が使用しているシマノ エクスセンス4000XGSのスプールですね。そろそろ買い替えるのでスプールは購入しないですが次のリールは購入して使い分けたいと思います。
最新のリールのスプールもあるので非常に便利ですね。本体を2台買うより費用はぐっと抑えることができるのでその点も替えスプールはグッドですね。
田中のPEライン号数使い分け術
私の場合は基本的に狙うシーバスのサイズによって使い分けることが多いので参考にしてください。例えば・・・
- とりあえずサクッと釣りたい場合はPE08orPE06
基本的にサクッと釣りたい場合はルアーのサイズを下げたり、ワームを多用して居着きや岸壁からアプローチすることが多いのでPE06などの細いラインを使うことが多いです。
サイズ不問ならなおさらでワームでごり押ししたりVJなどで朝マズメにサクッとみたいな釣り方をするのでなるべく細いラインでライト寄りのタックルの方が操作性も上がり釣りやすいです。
こちらはデイゲームでの釣果ですね、デイゲームだと特にVJやワームをかなり使うのでPEが太いと飛距離が大きく減衰したり、強いロッドで小型をばらしてしまうのでロッドもMLで軟調寄りのエンカウンター96MLを使用しています。
こちらは朝マズメの釣果ですね、特に小規模河口だとワームばかりで攻めるのでラインが太いと使いにくいです。基本は08がおすすめ。ラインはピットブルを使用しています。
- サイズを意識する場合はPE1,2orPE1,5
シーバスのサイズを意識する時は本来はあまりスピニングリール自体は使わないのですが、使用する場合は10フィートのMのディアルーナやエンカウンター96MHを使います。
こちらはコノシロパターンでの釣果ですね、あまり意識してコノシロパターンは狙わないのですがコノシロがいたっぽいので狙ってみました。サイズがに80越えだとPE06とかだとしんどいので1,5号を使用しました。ロッドの強さにもよりますがさすがに80程度だとPEが切れることは絶対にないので余裕で取り込めます。
こちらはショアジギの釣果ですね。このサイズでもPE1,5なら十分です。
PEライン号数使い分けQ&A
- PEの号数で悩みます、対処法はありますか?
迷ったらとりあえずPE1号がおススメです。
強度も高いですし、ある程度どのロッドや釣り方にも合わせれます。しかし、例外がありやはりバチ抜け時は細い方が絶対に有利なのでバチ抜け時のみ細めの08や06で攻めた方がよいですね。
基本的にシーバスメインならどれもPE1号でよいのであまり悩みたくない方にはおすすめ。PE1号なら無理をしなければシーバスランカーだけでなくブリなども十分取り込めます。
- 4本よりや8本よりなどがありますがどれがいいのでしょうか?
できれば8本よりの方が強度が高いのでおススメです。
しかし、エキスパート向けのPEラインで8本よりや12本よりだとかなり金額が高いので注意してください。高級な12本よりでもガリガリすると簡単に切れるのでシーバスをかける位置やファイトのやり方は常に意識して釣りを構築しましょう。
- ベイトタックルではどの太さのPEラインを使ってますか?
ベイトタックルだと2~5号で使い分けてますね。基本普通のルアーを使いつつ要所でビッグプラグという場合は2~4号、ビッグプラグやビッグベイトのみの場合は4~5号ですね。
ベイトタックルだと細いと余計にトラブルを起こすだけなので太いラインでパワーファイトを心がけると良いでしょう。
まとめ
使い分けるとより釣果アップに繋がる。迷う場合は通年1号でOKなので考えすぎないようにしよう。
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