シーバスを釣るために知っておきたいペンシルベイトの基礎知識と使い方
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シーバス向けペンシルベイトの役割と特徴
- 興奮を誘うアクション、リアクションバイトに特化している
ペンシルベイトは、水面をスライドしたり、ウォーキングしたりする特徴的なアクションを示します。
このアクションは、シーバスの注意を引きつけ、捕食本能を刺激します。
波紋や水しぶきを生み出すことで、獲物の動きを模倣し、シーバスに攻撃的な反応を引き起こすことができます。いわゆるリアクションバイトに持ち込みやすいルアーです。
- 浮力があるため根掛かりしにくい
ペンシルベイトは水面に浮かぶため、障害物の多い場所やシャローエリアでも根掛かりしにくいのが大きなメリットです。
これにより、リスクを少なく攻めることが可能です。普通に水深が30㎝ぐらいの場所でも使うことができます。
- 長距離キャストが可能
ペンシルベイトは一般的に長くスリムな形状を持ち、重心が後方に偏っています。これにより、遠くへのキャストが容易になります。
シーバスは河川の浅いエリアや沿岸付近を移動することが多いため、遠くに届くことで広範囲をカバーし、シーバスを引き寄せることができます。種類やウェイトにもよりますが、10㎝前後のペンシルでも40m以上飛ぶので飛距離不足になることは少ないです。
- 大型シーバスへのアピールが容易
メガドッグのようなコノシロパターン向けのペンシルベイトは一般的に大きなサイズでドッグウォークの幅が広く超アピール力があります。
大型ペンシルのアクションは、シーバスのテリトリーに対する威圧感を与え、積極的な攻撃を誘発することがあります。
最近のランカー狙いのペンシルベイトの傾向としては大音量のラトルが搭載されており、音響面でもシーバスに対してアプローチするように設計されています。
マグナムペンシル系はアクションや音響面でもそうですが、ボディによる水しぶきなども派手でアピールするのに特化してます。
あとランカーシーバスだけでなくブリクラスの青物にも効果的です。青物に関してもシーバスむけマグナムペンシルで対応可能です。
ペンシルベイトのデメリットを理解しておこう
- 強風時や高波だと操作が難しい
風が強い日にはキャストやアクションが不安定になりやすいです。特に飛距離が落ちるため、風の影響を受けやすい場所では不利です。
さらに水面を走るため、高波だと操作でできなくなり実質的に使用不可能になります。
- 流れが強い場所や流心だと操作が難しくなる
強い潮流や流れのある場所では、ペンシルベイトのアクションが乱れることがあり、自然な動きを再現するのが難しくなります。
特に、慣れてないと河川の急流域に入った途端ルアーが水面を飛び出したりするので注意。
- 下層やボトムのシーバスへのアプローチが困難
ペンシルベイトは主に表層付近の活性が高いシーバスを狙うためのルアーです。深場や中層のシーバスには効果が薄い場合があります。
ベイトが浮いていてシーバスが沈んいる場合はまだいけますが、ベイトもシーバスも沈んでいると効果薄です。
こちらはディーパーで撮影した画像ですが、こういう沈んだ状態になっていると1000%トップ系で釣ることはできません。
ピーカンが続くプレッシャーが高い時などはこういう感じになることが多いので、使用するタイミングは最低限ベイトが浮いている時に使うようにしましょう。
- バラシのリスク
ペンシルベイトは一般的にトレブルフックを使用していますが、そのフックがシーバスの口に食い込む確率が低い場合もあります。そのため、バラシのリスクが高くなることがあります。
これらは一般的なペンシルベイトのデメリットの一部ですが、釣り場や状況によっては影響が少ない場合もあります。小型サイズのシーバスならばらしても痛くありませんが、大型を何度もばらすとかなり損失が大きいです。トップ系以外で出そうなら使用しないのもリスク回避として重要です。
ペンシルベイトのサイズ感やウェイト感について
おすすめのシーバス向けペンシルベイトのサイズ感は・・・
- レギュラーサイズ狙い→80~100㎜程度
- ランカー狙い→160~200㎜程度
の使い分けで使うのがおすすめ。
あとベイトのサイズに応じてペンシルのサイズ感も逐一変える必要があります。
- イワシパターン→80~120
- コノシロ、ボラ→140~230
- マイクロベイト→60
マッチザベイトさせないとリアクションバイトに持ち込む前に見切られてしまう可能性があります。
ペンシルベイトのアクションのつけ方 リーリングドッグウォーク
ペンシルベイトのリトリーブ方法は、シーバスの捕食行動や状況に応じて変化させることが重要です。以下に一般的なペンシルベイトのリトリーブ方法をいくつか説明します。
補足 ペンシルベイトは以前はロッドワークでアクションを付けてましたが、最近はリーリングドッグウォークが主流になってきています。リーリングドッグウォークについて釣るために必要なアクションを紹介します。
- スライドリトリーブ:
- ペンシルベイトをキャストして水面に着水させます。
- リールを巻き上げながら(半回転)、ペンシルベイトをゆっくりと水面上にスライドさせるように動かします。
- スライドリトリーブは、シーバスに餌を追いかけさせる効果があります。アクションは緩やかで、餌を追いかける獲物の動きを模倣します。
- ウォーキングドッグウォーク
- ペンシルベイトをキャストして水面に着水させます。
- リールを巻き上げながら(半回転を一定のテンポで)、ロッドを左右に振ってペンシルベイトをウォーキングさせるように動かします。
- ウォーキングリトリーブは、水面を跳ねるようなアクションを生み出し、シーバスの注意を引きます。獲物の逃げる動きを模倣しています。
- ポッピングリトリーブ:
- ペンシルベイトをキャストして水面に着水させます。
- リールを巻き上げながら(半回転を強くグリッと巻く)、ロッドを上下にシャープに引いて、水面上で音や波紋を発生させます。
- ポッピングリトリーブは、シーバスに注意を引きつけるためのアグレッシブなアクションです。飛び跳ねる獲物を模倣し、シーバスの攻撃本能を刺激します。ダイビングペンシルなどで有効
- ストップ&ゴー
- ペンシルベイトをキャストして水面に着水させます。
- リールを巻き上げながら、一定の距離を進めたらリールを止め、ペンシルベイトを一時停止させます。
- その後、再びリールを巻き始め、停止と進行を繰り返します。
- ストップ&ゴーリトリーブは、獲物の動きや逃げる様子を再現し、シーバスの興味を引きます。
これらは一般的なペンシルベイトのリトリーブ方法の一部ですが、実際の釣り場やシーバスの反応に合わせて、リトリーブスピードやアクションを変化させることも重要です。
- 高活性状態→テンポのいいリングドッグウォーク 朝まずめなど
- 低活性状態→ゆっくりとしたリーリングドッグウォーク+ストップ 夜間など
こういった感じであらかじめ状況に対応した動きのスピード感を頭に入れておくのが重要です。
こちらはアマゾンペンシル実釣動画ですが、ロッドでアクションさせずに巻いてリーリングドッグウォークさせています。参考にしてください。
シーバス向けのペンシルベイトタックルセッティングについて
ここからはシーバスにおけるペンシルベイトのタックルセッティングについて解説します。
- 80~120㎜前後のペンシル→MLないしMクラスロッド
- 120~160㎜前後のペンシル→MクラスないしMHロッド
- 160~220㎜前後のペンシル→XH系ベイトタックル
がおすすめです。目安として160㎜以下のペンシルはスピニングでも十分つかえますが、マグナムペンシル系はビッグベイト向けのベイトタックルでないとほぼ使用するのは不可能です。
マグナムペンシル系に興味がある方は上リンクを参考にしてください。
160㎜前後のペンシルは河口用のMHないし、Mクラススピニングロッドで十分使えます。ロッドアクションにこだわらずにリーリングドッグをメインで使うならロッドのレングスがかなり長くても使うことができます。
詳細は上を参考にしてください。
ML系のロッドはシーバスだけでなくチニングのペンシルベイトやポッパーも使うことができます。
こちらも非常に面白いので、チャレンジしてみてください。
ペンシルベイト基礎知識Q&A
- ロッドでアクションつけないほうがいいんですか?
そうですね、例えば80㎜前後のペンシルを河口用のロングロッドでアクションさせると移動距離が長すぎてうまくアクションしない時があります。
最近はハイギアが主流なのでちょうど半回転で40㎝前後ロッドをさびくのと同じになり普通のペンシルならそれだけでドッグウォークさせることができます。
あと疲れてばてるのでリーリングドッグウォークの楽でよいです。あとシマノのスコーピオンMDなどは巻き取りが100を超えているのでメガドッグなどでもリーリングドッグウォークさせることが可能です。
- 夜でも釣れますか?
釣れますね。コノシロパターンで朝マズメやデイゲームやボートシーバスで使う人が多いので昼間のイメージが強いですが、夜でも中型から小型のペンシルベイトなら普通に釣れますね。
でもマグナムペンシルみたいなのは夜だとちょっと苦しいですね。よほど状況が良くない限りは釣れないと思うので通常のビッグベイトなどを使用した方がいいですね。
なので夜間で使う場合は80~100前後のペンシルベイトがおすすめです。
- 青物狙いで使うダイペンでも釣れますか?
釣れると思いますね。サイズ感はランカー狙いなのでシーバス向けマグナムペンシルと組み合わせても面白いです。しかしながら、ペンシルは決着が早く釣れるときと釣れない時の差がやばいのでダイペンなどを使ってローテーションしているうちにあれよあれよとスレて食わなくなる可能性の方が高くなると思います。
ダイペンは荒れた天候や激流でも動くので雨後の激流シャローなどでランカー狙いする時は使用してみても面白いのではないかなと思います。
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