【最新版】イナッコパターン攻略やルアー選びのコツ
今回は「シーバス イナッコパターン攻略」をお送ります。シーバスの主なベイトであるイナッコパターンを攻略できないとなかなか河口で釣果を上げる事ができません。今回は実践的な内容でイナッコパターン攻略をお送りします。
Contents
イナッコパターンの予備知識を知っておこう
- 群れがボール状になっている場合はチャンス
イナッコが円形になっている場合はシーバスに追い詰められている証拠です。
なのでこういった円形の群れを目視で探して狙うようにするとチャンスです。他にも不自然に円形に群れが固まって動かなくなっている場合や、所定の位置でイナッコがざわざわしているのもシーバスが真下か直近にいる証拠なので見逃さないようにしましょう。
- イナッコは通年河口や河川にいる
イナッコは水温変化や汚水に強いので都市型河川や自然河川を問わず通年河川や河口にいます。ということはコノシロやイワシと違って時期や年に左右されないということです。
なので攻略できるようになると比較的河川や河口で釣果が安定しやすいのがメリットになります。ちなみにですが河口の規模に関係なくいるのでそこもシーバスを釣るうえではメリットの一つになります。
- ある程度のサイズ感で固まって回遊してくる
同サイズの群れが入っていることが多いです。規模は河口や河川のキャパによりますが異常発生すると水面を埋め尽くすほどのイナッコがいる時もあります。
シーバスを釣るうえで重要なのが似たようなサイズ感のイナッコを執拗に追い回す時があるという点ですね。なので割とルアーのサイズ感が合えば比較的釣果が安定しやすいです。
- イナッコの水中映像をdeeperで撮影
こちらはキャストできる魚探deeperで撮影した河川内のイナッコとシーバスの水中ソナー画面です。上述の説明通り紫のイナッコに対して黄色のシーバスがボトム近辺でステイしていますね。
こういった感じで河川や河口でイナッコとセットでシーバスがいる場合が多いです。かなり重要な映像なのでしっかり脳裏に刻み込みましょう。
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イナッコパターンの釣り方の要点について
- 捕食されている場所に注目してその近辺を重点的に攻めよう
例えば、橋脚の明暗の境でイナッコが捕食されてる場合はドリフトさせて明暗に送り込むといったようにイナッコの動きを模してルアーを操作するとより深いバイトが得られます。
特定の群れを追い掛け回しているような場合はちゃんとボイルがでる場所にルアーをトレースさせるといったふうにです。
シーバスが定位している場合はしっかりその場所を見極めてルアーを通す、シーバスが群れを追っている状況では群れを探すといった具合です。
サイズ的に50cm以下のシーバスは追い掛け回すパターンでそれ以上のスズキ、ランカークラスは定位して流されてくるイナッコを襲う感じです。
・水中の根
・明暗部
・カケアガリ
・流れのヨレ
上記のような場所にシーバスが着きその付近を通ったイナッコを襲うというパターンが多いのでこれらのストラクチャーは念入りに探る必要があります。
- 夜間はドリフト、昼間はリアクションのみでOK
夜間のイナッコは比較的動きが緩慢で鈍いので動きの面でマッチザベイトさせるためにドリフトやスローリトリーブのスロー系のルアー操作を心掛けましょう。
昼間はイナッコの動きが速いのでバイブレーション早巻きやミノーのジャーキングでテンポよく釣るのが有効です。
ドリフトはナチュラルに攻めれる分手返しが悪いのである程度イナッコとシーバスの位置を把握していないと効率が悪く、リアクション系はテンポが良いのですがその分非常にスレやすいのでミスると食わなくなる場合もあります。
濁りが入ったり風があると昼間でもシンペンのデッドスローやドリフトでも食う事があるので反応が悪い時は試すようにしましょう。
イナッコパターンに適したルアーの解説
- 10cm前後のルアーサイズから反応を見つつルアーサイズをこまめに変更が基本
基本的にはイナッコのサイズにルアーを合わせましょう。ルアーサイズは10cm~12cm前後が基本となります。
春先のハク(イナッコより小さいボラ)を捕食している際はマイクロベイトのパターンで小さいルアーを使用します。
バイトがあればそのまま釣り続けてOKですが、徐々にバイトがなくなってきた場合やそもそもバイトしない状態の場合はルアーサイズを極端に落とす、上げるといった変更が有効な場合が多いです。
これはシーバスがイナッコの群れの大きい奴や、小さい奴を選り好みして捕食している事があるからだと思っています。なるべく早くルアーチェンジしてアタリルアーを探さないとスレだすので注意してください。
- イナッコパターンではシンキングペンシルを多用しよう
サイズが10cm程度のやや重めで寸胴のシンペンがハマりやすいです。
ミノーと違い任意にレンジを変更できる、スラロームなのでスレに強いなどの理由でよく使用します。
イナッコのとシーバスの距離を考えつつドリフトでスローにアピールするのが基本的な使い方です。大型狙いの場合はイナッコの下からボトム近辺までしっかり探る必要があります。
夜間や雨後の濁り時はチャート系やピンク系のカラーにしてアクション以外のアピール力を上げるのも有効なテクニックです。
夏場~秋は表層のドリフトを意識して冬場はボトムから中層付近のドリフトという風に季節ごとに流すレンジを決めておくのも有効です。大型狙い一択なら中層~ボトム付近に重点を絞って丁寧に流しましょう。
- フローティング、シンキングミノーも主力
基本的に河口ではフローティングミノーのみで釣る事ができます。夜間でやや荒れた天候ならシンペンより使いやすいので風の強さが4mを超えると使用するようにしましょう。
朝夕まずめ時はフラッシングさせつつジャーキングを織り交ぜた早巻きなどでテンポよく探るのも有効です。
サイズは大型のシーバスを意識したいなら120~140mm程度で安定させたいなら80~100mmでローテーションさせるとよいですね。
深夜の浅い河口や河川の場合はリップレスミノーが主力になります。こちらも上のようにサイズ感を合わせて使っていきましょう。
- ビッグベイトや中型のジョイントベイト
使い方は簡単でイナッコやボラの下を通すか紛れさせつつドリフトさせると居れば高確率でバイトしてきます。専用で使う場合はベイトタックルが必要ですがジョイクロ128などはスピニングタックルでも十分使えます。
こちらでは初心者向けの扱いやすいビッグベイトをまとめているので参考にしてください。
- バイブレーション
デイゲームや朝夕まずめに使用するのがおススメです。ウェイト14ggを起点に根がかりしないようにウェイト調整しましょう。
使用法は至って簡単でロッドを立てて早巻きするだけです。
イナッコの群れに対してシーバスの群れも入っていて追い詰めているような状況でハマりやすいです。
速く探れるので大規模河口の目星のないシャロー帯や、広大な干潟などでも使用できます。
デイゲームや朝まずめ時はホロ系であればイワシカラーなども十分に釣れるのでとにかく光っているかどうかだけを意識してカラーローテーションしましょう。
イナッコパターンはどのルアーも釣れる、迷わないように注意!
イナッコパターンは基本的にどのルアーでも釣れます。
なので当たりパターンを掴むまでが難しいです、この当たりパターンを掴むまでに時間がかかってしまうどんどんルアーにすれてくるので見切られてしまい釣れません。
なので4種類程度釣り方を用意しておいてローテーションして様子を見るのが一番釣りやすいと思います。
例えば・・・
1:ミノーのジャーキング
2:シンペンのドリフト
3:バイブレーションのリフト&フォール
4:ビッグベイトのドリフト
1~4程度の複数の選択肢を用意しておいて、活性が高くイナッコのサイズが大きい場合は4:ビッグベイトから試すといった感じで事前に絞って試すと比較的スムーズに探れます。
特にイナッコの数が多すぎるのに対してシーバスの数が少なすぎる場合はかなりピンポイントで釣り方を当てて行かないとバイトがないことが多いので見切って移動するのも重要です。
柔軟さがイナッコパターンは非常に重要です。
結局イナッコパターンではどのルアーが一番釣れるの?
釣り方もルアーも柔軟に対応させるのが一番釣れますが、やはりシンペンが一番ハマりやすいですね。
特にミノーとバイブレーションはウォブリングなのでスレに弱く長時間粘ってイナッコに着いたシーバスの位置や食うレンジを探る時にプレッシャーをかけすぎてしまい反応が薄くなってしまう場合も多いです。
シンペンなら何度も通してもスレにくいの位置やレンジが完全にハマれば何十キャストしていてもガツンとバイトしてきます。
さらに通年反応がよく特にウォブリングに反応しにくくなる冬場に強いのが一番のメリットです。
ある程度安定させたいなら小型のシンペンを使えばセイゴやフッコも良く釣れますし、大型に絞りたないのなら重いシンペンでボトムを流すなどの工夫もしやすいです。
一応使い分けの目安は・・・
- こまめにランガンしつつ探る時やサイズにこだわりがない場合→ミノーやバイブレーション
- ウェーディングや粘って食わせる場合→シンペン
を意識して釣りを組み立ててください。
かなり微調整が必要な場合が多いですが慣れると通年安定して釣れるベイトパターンなので河口での釣りが多い方は必須のテクニックです。
シチュエーション別のイナッコパターン攻略法
- 海面に大量にイナッコが群れているパターンの対処法
まずはルアーを目立たせるようにします。なのでカラーはチャート系などを用いて強波動のミノーやバイブレーションでシーバスに見つけてもらうようにしましょう。
- イナッコの群れの切れ目を狙う
- イナッコの群れの下のレンジを通す
この2つの攻め方は重要なので必ず試すようにしましょう。注意しなければいけないのがイナッコの体に当たるアタリとシーバスのアタリを混同してアワセを入れないようにするのがポイントです。
イナッコのアタリにアワセを入れてしまうとイナッコがスレがかりして場荒れしてしまったり、リーダーが痛んだりとデメリットしかありません。シーバスのアタリの場合は基本的に乗るのでエラ洗いなどで分かります。
アピール力が重要になってくるのでカラーもチャート系にしてハチマルマグナムのような強ウォブリングタイプに変更するのも有効です。
- イナッコはいるけどシーバスの気配がないパターンの対処法
河口でよく見るパターンですが高確率でシーバスはいます。黒がイナッコで赤がシーバスです。満潮時は水位が高くなりシーバスとイナッコの距離が非常に離れます。
活性が高い時はシーバス自体も中層でイナッコの群れ付近で待ち構えていますが、活性が低い場合はボトム付近やストラクチャー付近でじっとしている事が多いので距離が空きます。※赤のマークアップシーバス
そうなるとイナッコも捕食者から離れているので危険を感じずにゆったりとしています。
逆に干潮付近になると水位が下がりますのでシーバスとイナッコの距離が近くなり、シーバスの活性が上がることがあります。
時間が経つと勝手に水位がさがりシーバスの活性が上がることがあるので釣れないと思ったら干潮付近にもう一度トライしてみるといった作戦も有効です。
浅めの河口などでは水位が下がると全体的にシャローになるポイントが多くありますからそういった時間的な要因も視野に入れておくといいですね。
- 水深が深い場所でのイナッコパターンの対処法
水深が深くシーバスと水面のイナッコの距離が遠すぎる(2m以上)場合はバイブレーションのリフト&フォールが有効です。
リフト&フォールはレンジを取ってのただ巻きに比べて自分で層を調整しやすい、ピンスポットを縦に長くトレースしやすい、根がかかりしにくいなどのメリットが多いです。
特にイナッコのを執拗に追い回していな場合はシーバス自体の型が良いのでランカークラスのバイトもあります。多少スレていても縦のフォールの動きに慣れていないシーバスも多いので非常に有効です。
こちらは表層のボラの3m下にいたシーバスですね。3m以上離れているとボラにも警戒の挙動がなく一見はシーバスがいなさそうな雰囲気になりますが下についている事が多いので試すようにすると良いでしょう。
非常に有効な釣法ですが、欠点もあり性能の良いタックルでも非常に疲れてしまう、基本くるとデカいので多少のミスが釣果に大幅に響く、数が稼げる釣り方ではないなどのデメリットもあります。
イナッコパターンで釣った大型シーバスの釣果
イナッコパターンでは大型が出やすいのが特徴的でだいたい河口で釣れる70UP以上は20cm程度のイナッコや80UP、90UP以上になると30cmもあるボラなども襲って捕食しています。
そういったタイプに効くのが大型のルアーなのですが、ミノーではなくビッグベイトを中心に攻めるとシャローや根のきつすぎるポイントでも普通に取り込めるので積極的に狙っています。
こちらはスイムベイトのダンクルでの釣果ですね。こういったサイズはまず中途半端なサイズのバイブレーションやミノーでは釣れないことが多いのでボリュームのあるスイムベイトなどがはまりやすいです。あとこういったスイムベイトは使用しているアングラーは皆無なのでスレ対策にも繋がります。
こちらは小規模河口の壁打ちでの釣果ですね。小型のイナッコを追いまわしていたのでサスケのジャークで通すとバイト。ちなみにイカも食ってたようで口からイカの触手が少しはみ出てました。
こちらはギル系のビッグベイトのチビタレルの釣果ですね。シルエットは全然違いますが要ははまりゃ釣れるのでイナッコパターンはある意味自由度が高いベイトパターンです。
こちらはタイドミノースリムでの釣果ですね、夏場だとなぜかガリガリの大型シーバスが釣れる時があります。こちらは上流から流れてくるイナッコを捕食していました。
しかし、ボイルなどは絶対しないのでイナッコの動きやショートバイトでいるかどうか判断しないといけません。
こちらはスタッガリングスイマーでの釣果ですね、シンペンもイナッコパターンでは非常に有効です。しかしながら、表層のみのドリフトだとレギュラーサイズが多くバイトしてくるのでボトムドリフトや中層のドリフトもやる必要があります。
ナイトゲームではシンペンはイナッコパターンでかなり有効なので必ずローテーションするようにしましょう。
こちらはアーマジョイントでの釣果ですね。イナッコというよりはボラに近い15㎝前後のベイトがざわついてましたね。巻かずに流し込むとバイト。ジョイント系もハマりやすいので持っておくといいですね。
こちらは台風時の河川での釣果ですね。このサイズ感ともなるとボラも食いますし、イナッコも当然丸のみです。シーバスのサイズを上げたいときは手っ取り早いのがルアーサイズを上げてイナッコ付近に通すようにすればいいですね。
イナッコパターンQ&A
- 色んなサイズのイナッコがいてマッチザベイトできない…
シーバスは偏食傾向が強いので特定のサイズを追い回している事が多いです。
従ってよく水面を観察してどういったサイズのイナッコが追われているかなどを確認して調整しましょう。
こちらはシャローアサシンでの釣果です。
99シリーズはイナッコパターンにハマりやすいのでシーバスのサイズにこだわっていない場合は80~100のミノーかシンペンを流すようにすれば比較的スムーズに状況判断できると思います。
なので100mmシリーズからローテーションしていくのがおススメです。
こちらはゲンマ110の釣果ですね、私の場合はとりあえず100mm前後のシンペンをキャストして様子を見ることが多いですね。特に河口のイナッコパターンであれば割とハマるサイズ感です。
- イナッコにボイルしまくっているが全然釣れない‥
これはよくあるパターンですね。
端的に言うとスレている事が多くこういったパターンではミノーやバイブレーションには反応しないと思ってもらってOKです。
従ってシンペンかワームかトップ系のなどのイナッコパターンではあまり使用されないルアーを使えばOK。
それでも食わない時はあえて無視するのもアリです。(ボイルしまくっているタイプは小さい事です)
特にペンシルベイトやポッパーなどは意外と使わない人が多いのでイナッコのボイル打ち専用に持っておくとよいと思います。
こちらもサイズは100~120程度で調整するといいですね。
- イナッコカラーって効果はありますか?
効果なしですね。夜間はチャート、昼間はホロ系の使い分けでOkです。
その逆をやるとびっくりするぐらい見切られるので注意。たまに異様に緑系のカラーがイナッコパターンでハマる時がありますが、気にしなくても上の使い分けで釣れるので大丈夫です。
- ボラばっかりいるけどどうすればいいんですか?
ランカー以上だったら30cmぐらいのボラなら普通に食うのでビッグベイトで狙っても面白いです。
でかいボラでもシーバスが近くにいれば嫌がって動きが不自然になるのでそういったシーバスの位置を絞り込む要素として使ってください。
あとボラをスレがかりさせすぎて暴れさせるとデカいシーバスは警戒するので注意。
明らかにボラなど食おうとしていたシーバスですね。たくさんボラがいましたが明らかにこの個体の近くにボラが入って行かなかったのでドリフトさせつつジャークするとバイト。
メインで使うのであればベイトリールが必要ですが、それに見合ったサイズは保証されるパターンなので挑戦してみましょう。
- 形がイナッコっぽいルアーって効果ありますか?
これは意外と効果なしです。確かにモチベーション的にはイナッコっぽいフォルムの方が釣りやすそうですがやってみると普通にギルっぽいビッグベイトでも釣れますし、ジョイクロ148のようなイナッコっぽいルアーでも釣れます。
どちらかというとドリフトのやり方やレンジ調整など動きの面でマッチザベイトさせるのが重要なパターンです。
- ベイエリアのイナッコパターンって有効ですか?
意外と有効ではないです。明らかにボイルしているようなら狙うべきですが、ベイエリアだとどちらかというとイナッコよりもマイクロベイトやイワシなどを積極的に捕食していることが多いです。
なのでもし仮にイナッコが多くいても逃げてない場合はちょっと探って捨てるぐらいでもいいですね。
- どれぐらいのサイズのイナッコを狙っていけばいいですか?
手持ちのルアーサイズによって狙い目が変化しますが例えば都会方面で主流の小型ルアーを中心としたルアーセレクトなら10cm程度のイナッコが群れていると狙うとよいですね。
小型ルアー中心の釣りだとボラのスレがかりやイナッコのスレがかりに注意してください。
ビッグベイトやパワー系のルアーセレクトならイナッコというよりボラがいる時以外は捨てるぐらいでもよいでしょう。
まとめ
イナッコの動きやサイズに応じてやり方を変える必要がある。選択肢が多ければ多いほど釣りやすいパターンなのでルアーのサイズやテクニックを充実させておく必要がある。
「シーバスタックルバランス無料診断サービス」
- ロッド名 リール名 PEラインの号数
- 一軍ルアー(できるだけ多く記載)
- よく釣りをするホームポイント(例 大河川、ベイエリア、運河etc)
- お使いのタックルに対する不満点など