【改訂版】小潮シーバスの釣り方やおすすめルアーについて
今回は「シーバス 小潮の時の狙い方やおススメのルアー」について紹介します。一般的に海釣りでよく釣れるのは大潮周りだとされていますが、小潮でも十分シーバスを釣る事ができます。しかし、やや工夫が必要な場合もあるので参考にしてください。
Contents
小潮は地味にシーバスが釣れるアツい潮回り!
大潮と比べるとやや潮の動きが悪くなります。
体感だと大潮に比べて80%程潮の動きが遅くなるので潮位差やシーバスの活性がやや低くなってしまいます。
その分釣りにくくなる場合もありますが若潮長潮に比べると十分潮の動きもあるのである程度工夫すれば比較的釣りやすい潮回りです。
- 小潮は大型シーバスが意外と釣りやすい潮回りでもある
小潮回りは一般的な釣り人や餌釣り師には難しいため、プレッシャーがかかっていないポイントが多く残されます。
都会や有名ポイントでは小潮でも人が多いですが、田舎の中規模河口やベイエリアにはアングラーが少ない場合があります。そういった場所では、河口なら70cm以上、ベイエリアなら60cm以上の大型シーバスが浮くことが多いです。
また、大潮周りや前後中潮は潮の流れが速く、小型のシーバスの群れが浮きやすくなります。
これらの小型シーバスは比較的容易に釣れるため、それらが釣られていなくなると小型のバイトが少なくなります。その結果、大型シーバスが出やすくなることがあります。
小潮での釣果ですね。小規模河口ともなると小潮だと釣れないと錯覚している人も多いのでいけば普通にランカークラスが浮いていて釣りやすくなる場合もあります。
あと潮の動きが緩いと潮位が変動しにくいので地合いが長めに続いて結果的にランカーが釣りやすくなるといったこともあり得ます。
毎回大型が確実に釣れる訳ではないですが年間通してみると小潮時に70以上が来ることが非常に多いですね。大潮などは小型から中型の数が釣れる場合が多いです。
小潮のシーバスポイントの選び方について解説!
小潮の時のポイント選びは潮の流れが強い場所を中心に探すことです。特に河口やベイエリアでは、流れの流心付近や潮目がある付近の常夜灯周りなどがポイントとなります。
- 流れの速い河川
- 河川の狭く浅いシャロー
- 排水溝などがある岸壁
- 深い湾頭
- 支流との合流エリア
河川の流れや地形の流れによって、潮動きがある場所を探すことが重要です。
ただし、止水域の運河や奥まったベイエリアは、潮がほとんど動かなくなるため、避けた方が良いでしょう。特に夏は赤潮が大発生して潮の動きがなくなり地獄絵図になることもしばしば笑
他にも天気が荒れた小潮は、シーバスの活性が高くなるため、釣りに適した条件となります。
潮の緩さはほとんど関係なくなるため、目立った河口や良く潮が動く場所が分からない場合でも、気象上のプラス要素を組み合わせることで釣果を期待できます。
小潮のシーバスの釣り方 低活性向けのスローリトリーブがおすすめ
小潮時は潮の流れが緩い分、どうしても大潮に比べると活性が低くなっています。
小潮でもプレッシャーがかかっている場合もありますので低活性を意識して釣りを組み立てるとかなり他のアングラーに差をつけることができます。
- ウォブリングの乱用を控える スラロームのシンペンをメインで使う!
小潮のような低活性のパターンだとウォブリングを嫌う場合があるので・・・
- バイブレーションを無策で早巻きする
- ミノーのただ巻き
これらの激しめのアクションは封印するようにした方が釣りやすいです。
せっかく大型が浮いているのに無駄にバイブレーションを投げてスレて食わなくなってしまうというのはよくありがちなミスなのでしないようにしましょう。
なのでスラローム系のシンペンでローテーションを組む、ウォブリング系のルアーはしっかりドリフトさせて無駄なアクションはさせないというのを意識してください。
ベイエリアでもスローに巻いてなるべくウォブリングさせないようにする、ワームを多用するなどを意識すればかなり差が出るはずです。
- 小潮はややレンジを深くとるのを意識しよう
大潮周りや活性が高いとシーバスは浮くので表層付近のルアーに好反応を示しますが小潮で活性が低いとその分レンジが低くなります。
なので通常よく攻めるレンジより50cm下を意識してルアーチョイスやリトリーブ速度、ロッドの角度を調整しましょう。
もちろんボトム近辺を探るのもアリですが手返しが悪く真冬以外はそこまでボトムにいる事もないのでなるべく表層から1~1,5mラインを重点的に探るようにするのが釣るポイントです。
- ベイエリア→1~2mライン
- 河口→1mライン
を基準に探るようにするのがいいですね。
特にベイエリアは深いところが多いのでレンジ攻略をやればやるほど手返しが悪くなってしまいす。
無理だと思ったらランガンした方がいいので粘りすぎに注意してください。
河口でミノーやリップレスミノーでドリフトさせる場合はあえてシンキングタイプに変えておくのも良いですね。そうすると一気に2mラインぐらいなら探れるので便利です。
※注意点・・・レンジを探る際は重いモノに変えて一気に探ろうとするとその分アピール力と違和感があがるので警戒されてしまいます。なのできっちりカウントダウンしてスローリトリーブでレンジを調整してください。
- 状況次第ではフォールなども駆使するのもアリ
上述の通り状況にもよりますが、シーバスそのものは棚落ちしやすい傾向があるので無理に表層を狙うよりもあえてリフト&フォールやテンションフォールなどで直撃させるのも小潮時では有効です。
こちらはVJでの釣果ですね。タダ巻きではなくテンションフォールでバイト。
特にベイトとセットでシーバスがいる時に小潮だと活性が低いせいかベイトの下付近のみで捕食する状態になっていることがあります。(大潮とかだと派手にボイルしていることが多い)
こういった時だとタダ巻きだけだといまいちなのでマッチザベイトさせてテンションフォールさせて下方向の動きでバイトさせるのも有効になってきます。
詳細は上リンクを参考にしてください。
小潮のルアー選びカラーについて解説!
- 小潮のルアーカラーはやや地味を意識!
大潮や活性の高い浮いたシーバスを狙う際はカラーはチャート系やチャートホロなどのかなり目立つタイプがおススメですが、小潮時はやや活性の低いシーバスが多いのでこれらを狙う際は地味目のカラーにしておくと遅い釣りでも見切られづらくなります。
例えば・・・
- チャート系→クリアーチャートやピンク系に変更
- ホロ系→メッキ系や艶消しのイワシカラーに変更
こういった感じですね。
一応浮いた活性の高いシーバスがいる場合もあるので最初はチャート系にしておいて反応がないようであればクリアーチャートやメッキ系のカラーにすぐ変更するとよりスレにくくなります。
カラーセレクトをする際はそこにシーバスがいるのかを意識して行わないと意味がないのでしっかりベイトの挙動や釣れる時間帯などは吟味しましょう。
- 小潮時のおすすめルアー早見表
小潮時では上述の通り大潮と比べるとややアピール力が弱いルアーがハマりやすい傾向があります。早見表を参考にルアーローテしてみてください。
- ミノーやリップレス→〇 (ハイアピールは△ 小型や細身は◎)
- バイブレーションやスピン→△ (ベイトなどにより活性が高い場合は〇)
- ワームやVJ→◎
- ビッグベイト→△ (狙い方次第)
こういった感じですね。
もちろんこれは状況次第で変わるので目安として参考にしてください。
小潮では実績のあるルアーはフック交換しておくのを強く勧める
小潮時は活性もやや低く流れも弱いのシーバスのバイト自体が全体的に浅い傾向があり、完全にハマっていない限りショートバイトや突いてくるだけになることが多いです。
ここでフックが鈍いと仮に乗っても最初のエラ洗いやファイト中にすっぽ抜ける確率が大幅に上がるので実績のあるルアーやよく使うルアーは小潮時はフック交換をしておくのを強く勧めます。
例えば大潮にポツポツと釣ってその後フック交換しないで小潮で釣りをするとフックポイントが鈍っていることがありバラシが増えます。
別に30~40cmのフッコをバラしてもダメージはありませんが上述の通り80cmクラスも狙える潮回りなのでバラしてしまうと目も当てられません・・・。
全てのルアーのフックを国産のスティンガーに交換するとかなり費用がかかってしまうので実績があるルアーや連続で使用するルアーのフロントフックだけでも新品に交換しておくとかなり乗りが良くなるのでおススメです。
小潮時のシーバスなどの釣果(抜粋)
小潮時のベイエリアでの釣果ですね。全く何の気配もありませんでしたが岸壁際をビッグベイトで通すとバイト。小潮でもシーバスがいないというわけではなくいるけど沈んでいたりして気配が感じられないという典型的なシーバスですね。
こういった大きいサイズは沈むとなかなか上を通しても反応しないので難しいですがビッグベイトはかなり集魚力があるのでガツンとバイトしてきます。
小潮時で意識したいのはシーバスがいる位置を正確に通すことですね。従って過去釣れたトレースコースを正確に通す必要があります。
こちらもベイエリアでの釣果ですね。無理に活性が低い時にミノーやバイブレーションを使う必要はありません。従ってワームやシンペンだけでローテーションすればかなり釣りやすくなるはずです。
特に季節の変わり目や冬の小潮はかなり活性が低いのでアクションがおとなしいルアーの方が釣りやすいです。
小潮時のウェーディングの釣果ですね。流れが非常に緩くなるのでただドリフトさせるだけではやや厳しいですが、ベイトの近くにいる活性の高いシーバスなら普通に釣る事ができます。
しかし、大きめのミノーだと見切られる場合もあるので河川などでは80~100mm前後で調整するといいでしょう。
こちらは小潮の河川での釣果ですね、小潮だと川の流れが弱いのでドリフトさせにくい場合もあります。やや活性が低かったので連続できたものの数回ばらしました。
小潮でも普通に浮いているシーバス自体は年間通して多いはずです。
こちらは秋ごろの河川のシャローでの釣果ですね。小潮でしたが雨後で濁りが入っていたので活性そのものは高い感じでしたね。ヒラメだったのでキープするために釣りを切り上げしたがそのままやっているとシーバスも釣れてた可能性が高いです。
こちらはサーフでの釣果ですね、イワシなどがいると小潮関係なく釣れたりもします。
好物のベイトがいると活性が低いどころか高すぎる場合もありますね。
こちらはワンダー85での釣果ですね、ミノーで乗らない時は同サイズのシンペンに切り替えてドリフトしてみましょう。
85は3連フックなので乗りやすくなります。
こちらは爆風での釣果ですね、小潮でも爆風であれば比較的活性が上がるのでミノーであれば普通に釣れます。
小潮は潮が上がってこないので、潜るミノーやシンキングミノーを使うとよいフィールドもあります。
こちらはサルベージソリッドでの釣果ですね。夕まずめでイワシが入ってきたので超高速巻きでバイト。
潮自体は動いてなかったですが、好物が入ってくるとがーっと活性が上がる時もあります。
こちらはコノシロペンシルでの釣果ですね。小潮でしたが、ベイトがコノシロだったので全体的に活性が高く2投目でバイト。潮の流動性の活性の増減というよりはコノシロによって活性が高かったという感じです。
こちらは12月初旬の釣果ですね。上記とほぼ同じ感じで釣れました。
小潮でもベイトがコノシロで爆風で濁りアリだと激熱ですね。
こちらは夏場の小潮の釣果ですね。小潮だとどよーんとはしているのでボイルなどはしてないことも多いです。でもイワシなどがいたらトップ系のアピール力が高いルアーでも釣れるので試してみるといいでしょう。
小潮Q&A
- 小潮だとどのポイントがおススメですか?
別段替える必要はないのでお好みでOKですが、海流が強いポイントなどは弱くなるので活性が下がったりします。
従って、潮流が速い地磯や海道なんかは避けた方が無難かも。やはりどうしても大潮に比べると釣りにくくなるのでよっぽど事前調査で状況が良くない限りはボートシーバスや遠征なども控えた方が金銭的によいかもしれないですね。
- 小潮用のルアーは別で用意しておく方がよいですか?
これはアリです。小潮や若潮用にルアーボックスは別で用意しておくと良いでしょう。内訳は・・・
- 小型ミノー
- シンペン多め
- ワーム多め
こういった感じでスレに強いタイプを大量にぶち込んでおくと面白いかもしれないですね。プレッシャーが常に高い河口や河川ではミノーやバイブレーションを削っておいてもいいですね。
強めのアクションのミノーや、派手なカラーに寄せすぎると小潮だとけっこう危険です。詳しくはリンクを参考にしてください。
- 小潮だと全然釣れません、簡単な対策はありませんか?
ポイントは普段と同じでOKですが、活性が普通か低い時が多いので簡単な対策だとやはり巻きすぎないやアピールしないを意識したほうが通年の釣果は増える傾向にあります。
あとシーバスの気配を感じても連投しすぎないとか、反応が薄い場合はすぐにローテするなども小潮では意識することが多いですね。
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